−登山と観光の両立で今旅で一番充実していたと思う1日でした−
行程図
旅行記
5時40分起床。本当はもっと早く起きて大千軒岳登山に備えたかったのだが、朝市の魅力の前には無力だった。恵比寿屋食堂でウニイクラ丼を堪能し、ついでにおみやげまで物色してたもんだから、函館を出たのは6時半を大きく回ってしまっていた。
焦り気味でR228を松前まで飛ばす。大千軒岳への正ルートは福島町千軒からの知内川コースであるが、私の意志薄弱、天気がすっきりとしていないこと等から、松前側の超ショートカットルートから失敬することにした。故に車は福島町を通過し、途中北海道最南端の白神岬を経由する。
眼前には津軽海峡越しに竜飛岬が見える。昨日汐首岬でも感じたが、北海道と本州は結構近いんだなというのを実感する。
さらに車を進め、松前町及部で海岸線を離れ、ながーい林道を登山口までひた走る。途中の入林監視所で記帳するが、この7月に京都から来た登山者はどうやら私だけのようだ。さてこの林道、ガイドブックにも書いてあったが、車が壊れるんとちゃうかと思うほど長く厳しいダートが続く。カーCDの音が飛びまくる。分岐も多く気が抜けない。登山口にやっと着いたと思ったら旧道登山口の方で新道登山口はさらに3km奥でがっくり。やっと新道登山口に着いた時には振動で手が痺れていた程だった。
山は終わったが、まだ「死のダート」が待っている。途中で往路と違ったルートに入ってしまったが、松前までつながっているようだったので、気にせず進む。何とか入林監視所の手前で往路に合流し、以後は快調に松前に戻ってきた。本来なら明日以降北上するので、この長いダートを反対側の上ノ国町に出た方が圧倒的に効率的なのだが、どうしても最北の城下町、松前が見たかったので、無理やり戻ってきたのである。
観光の前に松前温泉で汗を流してから城下へ。まずは搦手ニノ門下の蝦夷寿司で特上握りを堪能し、いよいよ城内へ。城はもちろん、城の北側に並ぶ寺町の風情は最高だった。やはり一山終わった後の観光は最高である。のんびりと散策を楽しんだ。
今日はまだ長いドライブが待っている。追分ソーランラインをひたすら北上し、江差を目指す。
江差では開陽丸、江差追分会館、江差町郷土資料館を駆け足で回る。
さらに北上を続ける。明日の狩場山のため、島牧まで入りたい。何とか19時に道の駅「よってけ!島牧」に到着。周囲にコンビニがなく、夕食をどうしようかと思ったら、近くに賀老食堂を発見、何とかメシにありつく。外はメチャクチャ寒く、13℃くらいしかない。道の駅すぐ横の島牧漁り火温泉に飛び込む。ここの露天風呂は文字通り漁り火を眺めながらの入浴が味わえ、ムードは最高。ボーッとして湯船に沈んでいると、時折、電撃の音がする。風呂横の外灯に蛾が群がり、たまにマヌケな奴が体当たりし、バチバチと音を立てているようだ。湯船を独占しているせいもあってか、何故か旅情を感じる一時である。思わず長居してしまい、半分ノボセ気味で車に戻る。
今晩は道の駅駐車場で車内泊。温もった体のままシュラフに潜り込んだので、寒さで目が覚めることはなかった。また、車の通行もほとんどなかったようで、至極快適な夜だった。
参考タイム
7/29 | 函館 06:40 ⇒ 09:15 松前新道登山口(大千軒岳登山) 11:05 ⇒ 12:10 松前温泉 12:45 ⇒ 12:55 松前 14:55 ⇒ 16:10 江差 16:45 ⇒ 19:00 道の駅「よってけ!島牧」 |
諸国名山探訪
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