白山(砂防新道〜観光新道)

−ドピーカンのもと、山頂で乾杯!−

   

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山行概要

日 程
2012年8月4日(土)
山 域
白山連峰
天 気
快晴
メンバー
単独
コースタイム
別当出合=1:10=甚ノ助避難小屋=1:05=室堂=0:30=御前峰=0:25=翠ヶ池=0:35=室堂=0:40=殿ヶ池避難小屋=0:40=別当坂分岐=0:30=別当出合【5:35】

記録文

 この夏はなかなかまとまった休みが取れない。太平洋高気圧がどっしりと張り出した天気図にもう我慢ができず、関西からは一番手近に高山気分が味わえる白山を目指すことに。
 金曜の晩、職場を速攻抜け出し、車を借りに枚方の実家へ。なんやかんやで出発は20時過ぎ。この6月に取立山に向かったルートをそのままたどる。オリンピックを聞きながらのドライブ。ふと気がつけば、前回白山を登ったのはちょうど8年前で、この時もアテネ五輪を聞きながら行ったな〜 市ノ瀬へは1時前に到着。この時間でも駐車スペースを探すのに一苦労。何とかスペースに車をもぐり込ませ、しばし仮眠。

 5時発のシャトルバス始発便に乗りこみ、先頭グループで別当出合をスタートすることができた。
 なんだかんだ言っても日帰りの白山ピストンは割ときつい方だし、ペースを抑えて登ろうと思っていたが、なぜかトレイルランニング風情の兄ちゃんに対抗心が湧いてしまい、デッドヒートを繰り広げることに… アホです。完全にゲームプランは崩壊し、一気に汗だくに。

甚ノ助避難小屋前からの別山 6:22

 甚ノ助避難小屋までコースタイムのほぼ半分で登りきってしまった。しかし、兄ちゃんも同じように休憩している。
 デッドヒートは再び続くが、ペースに体が慣れたのか、黒ボコ岩までの登りでついに兄ちゃんをオーバーテイク! 勝ち誇る私である(完全にアホ)。

弥陀ヶ原に出た 7:17

 ついに御前峰をロックオン! 天気は快晴。8年前とはダンチの青空にテンションは上がりっぱなし。更にペースが上がる。

室堂に到着 7:38

 白山比盗_社祈祷殿と御前峰。室堂センターの食堂ではまだ大勢の登山者が朝食を取っていた。
 さあ、最高峰へ。

別山と室堂を見下ろす 8:00

 急なジグザグが続くが、アドレナリンが出まくっている今の私には物の数ではない。「ゾーン」に入ったか?

御前峰からの大汝峰(左)と剣ヶ峰 8:10

 もう最高! 8年前には全く拝めなかった大観が広がる。初めて登った高校のクラブ合宿で見た光景を取り戻した気分。

北アルプス 8:10

 剣・立山から槍・穂高まで、オールスター軍団が勢ぞろい。
 ここで保冷パックで大事に運搬してきた缶ビール登場! プシュ〜、ハー 生きてて良かった!

池めぐりへ 9:07

 御前峰を辞し、反対側へ下山。お池めぐりコースへ。
 写真は油ヶ池と大汝峰。今年は残雪豊富らしい。

紺屋ヶ池 9:16

 剣ヶ峰をバックに。いかにも火山らしい、御前峰、剣ヶ峰、大汝峰に囲まれたこの窪地には残雪を抱えた池がいたるところに存在する。

翠ヶ池 9:20

 池めぐりコース最大の池。北アルプスをバックに藍色の湖面が引き立つ。

五色池 9:29

 五色池は残雪で大部分が埋まっていた。ここから室堂へ御前峰を迂回して帰るルートへ。
 このルートのお花畑はすごかった。やはり白山と言えば豊富な高山植物である。

クロユリ 9:52

 特に室堂の近くまで戻ってきた辺りのお花畑はまさに地上の楽園。デジカメをマクロモードにして撮りまくる。
 室堂で少し休憩してから下山開始。弥陀ヶ原への下りは下から次々と人が登ってきて、各地で渋滞が発生。掻い潜りながら進む。

観光新道へ 10:27

 黒ボコ岩で、大量の登山者が上がってくる砂防新道を回避し、観光新道へ。
 砂防新道ほどではないにせよ、良く整備されており、ルートには何の問題もないが、遮るものが何もないため、めっちゃ暑い。

殿ヶ池避難小屋ははるか下方 10:29

 最初のチェックポイントとなる殿ヶ池避難小屋は遥かに遠い。暑さでどんどん消耗してきた。しかも小屋から先の下降ルートは尾根道で結構アップダウンがありそうだ。
 真砂坂と呼ばれるガラガラの急坂を下る。この時間でもけっこう下から登ってくる。聞けば、「砂防新道は渋滞するからこちらを登るよう指示された」とのこと。砂防新道よりこちらの方が体力的にはるかに厳しいと思われるので気の毒である。
 何とか避難小屋に到着。小屋の中は満員だったので、すぐに下山を再開。

白山釈迦岳 10:59

 予想通り、尾根のアップダウンは厳しい。しかも岩混じりで気が抜けない。
 ふと気がつけば。向かいの尾根には白山釈迦岳が真正面。8年前もあの辺りで暑さでヘバっていたっけ。

 別当坂分岐で尾根(越前禅定道)と分かれ、別当出合への非情の急降下が続く。最後にこの下りはキツい。下降ポイントには別当出合まで2キロとなっていたので、そんなに長くは続かないとナメてかかっていたが、長かった。
 急坂がいったんゆるんだ所で疲労のせいで距離感が鈍ったのか、もう終わりかと思ったら、あと1キロの標識を発見し、呆然と立ち尽くしてしまった。
 最後の力を振り絞り、別当出合に降り立った時には、膝ガクガク状態で登りで天狗になった体力への過信は脆くも砕け散ったのであった。
 別当出合の売店で食べた冷えたトマトで生き返り、バスで戻った市ノ瀬では白山温泉の永井旅館さんで入浴し、枚方に戻った。

参考タイム

8/4別当出合 5:105:35 中飯場 5:356:20 甚ノ助避難小屋 6:257:30 室堂 7:408:10 御前峰 8:559:20 翠ヶ池 9:209:55 室堂 10:0010:20 黒ボコ岩 10:2010:40 殿ヶ池避難小屋 10:4511:25 別当坂分岐 11:2511:55 別当出合

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