油日岳

−鈴鹿南部の雄峰をプチ縦走!−

   
  

山行概要

日 程
2017年4月29日(土)
山 域
鈴鹿連峰
天 気
晴れ
メンバー
単独
コースタイム
奥余野登山口=0:45=油日岳=0:10=加茂岳=0:10=忍者岳=0:15=三国岳=0:25=ぞろぞろ峠=0:20=奥余野登山口【2:05】

記録文(写真はクリックで拡大)

 寒気の影響で、天候不安定の予報だったが、明日の日曜は午後から業務が入っていたので、遠出はこの日しか叶わず…
 午後から雷雨になりそうだったので、サクっと登れる山ということで、登り残していた南鈴鹿の油日岳をチョイスし、5時に出発。
 日本遺産の新規登録(忍びの里)に湧く甲賀の街を抜け、ツツジで有名な余野公園へ。公園を抜け、さらに山奥に伸びる車道を突き進むと、綺麗なトイレのある駐車場に到着。10台ほどは駐車可能である。

三馬谷を進む 7:28

 さあ出発。ダートに代わった車道を沢沿いにしばらく進むと、すぐに二股となり、登山道も分岐するが、左の三馬谷経由で油日岳に向かうルートを取る(右の分岐は三国岳へ向かう)。
 薄暗い渓谷に分け入る。なかなかの峡谷で、小滝が懸かり、岩場も梯子で突破するところもあったりと、飽きさせない。谷が穏やかになった辺りで、谷を離れ、左手の小尾根を拾い、本格的に登り始める。かなりの急登で、一気に稜線に出、駐車場からの尾根コースに合流する。油日岳の山頂は、ここからすぐである。

油日岳山頂の油日神社奥宮 7:56

 山頂は展望なく、麓の油日神社の奥宮が静かに佇む。油日神社のご神体は、この油日岳なのである。 那須ヶ原山への道標に従い、縦走開始。鈴鹿特有の花崗岩のザレた尾根でスリップ注意。かなり稜線が切れ落ちた箇所もあるので、気が抜けない。三国岳まで、加茂岳、忍者岳と超えていくが、それぞれ展望もなく、わざわざ山名を付けるほどの山ではなかった。それにしても、忍者岳とは、あまりにテキトー過ぎる山名でワロタ。

望油峠前後は危険地帯… 8:29

 望油峠前後はキレット状になっており、さらに険しさが増す。特に三国岳の直下はロープ等が整備された難路であり、慎重に突破。

三国岳 8:35

 やっと着いた三国岳も展望0… ここで那須ヶ原山への鈴鹿山脈縦走路と別れ、ぞろぞろ峠(ネットで名前の由来を調べたが、分からなかった…)への稜線にルートを取る。
 登りと同様、下りもかなり急峻。軽く捻挫してしまった。

三国岳の下りで展望が開けた 8:38

 一気に下ると、ようやく展望の良い草原帯となり、少しの登り返しで倉部山。疎林に囲まれ展望はイマイチだが、これまでのピークよりはましだ。ゆるやかに下って、ぞろぞろ峠。

ぞろぞろ峠 9:01

 ここで東海自然歩道と合流し、整備されたルートを坎霞渓(かんかけい)と呼ばれる渓流沿いにのんびり下っていく。あっという間に振り出しの駐車場に到着。お手軽ハイクだった。

油日神社へ 9:38

 近くの油日神社へ車を走らせる。実は山より、こちらの方が本命だった。
 油日神社は、油日大神(あぶらひのおおかみ)を主祭神とし、油日大神は勝軍神として武士の崇敬を受け、社名から油の火の神としても信仰された。

油日神社楼門 9:40

 楼門は重要文化財で、永禄9年(1566年)建立。入母屋造、檜皮葺。

油日神社拝殿 9:46

 拝殿は、桃山時代の建立で、入母屋造妻入、檜皮葺。これも重文だ。
 拝殿の中には、明日の例祭(油日まつり)に備えて、神輿が2台待機していた。
 本殿ももちろん重文で、明応2年(1493年)建立。三間社流造の檜皮葺だ。

油日神社からの油日岳 10:12

 満足して、近くの櫟野(らくや)寺に向かう。我が国最大を誇る坐仏の十一面観音さまがお目当てだったが、本堂・文化財収蔵庫(宝物殿)の改修に伴い、平成28年6月から平成30年10月まで、拝観を休止中だった… 残念…
 近所の日帰り温泉を探したが、まだどこも始業前だったので、やむなく枚方まで帰投した。

参考タイム

4/29奥余野登山口 7:107:55 油日岳 8:058:10 加茂岳 8:108:20 忍者岳 8:208:35 三国岳 8:359:00 ぞろぞろ峠 9:009:20 奥余野登山口

山行データへ

諸国名山探訪

Copyright(C) Hiroshi Fujita All right reserved

inserted by FC2 system