−28年振りの朝日連峰主稜縦走! しかし祝瓶山はまたも遠かった…−
山行概要
2018年9月22日(土)〜24日(祝) | |||
朝日連峰 | |||
MM(♀)、KN(♂)、私 | |||
大井沢川林道終点=3:30=紫ナデ=0:45=障子ヶ岳=1:05=栗畑=0:25=天狗小屋【5:45】 | 天狗小屋=0:10=天狗角力取山=0:55=ウツノシマ峰=0:50=湯沢峰=0:35=二ツ石山=0:45=コバラメキ=0:15=オバラメキ=1:25=高松峰=0:35=狐穴小屋【5:30】 | 狐穴小屋=0:10=三方境=0:20=北寒江山=0:30=寒江山=0:10=南寒江山=0:55=竜門小屋=0:25=竜門山=1:10=西朝日岳分岐=1:35=大朝日小屋=0:10=大朝日岳=0:10=大朝日小屋=1:40=小朝日岳=0:35=古寺山=0:25=三沢清水=0:25=ハナヌキ峰分岐=1:15=古寺鉱泉【9:55】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
9/22 雨後曇り
東北地方の百名山完登の野望に燃える(笑)MMの誘いで、28年振りに大朝日岳に向かうことにする。無難なルートとしては、以東岳から大朝日岳になろうが、そこは私の我ままを聞いてもらい、未踏の障子ヶ岳・天狗角力取山から、三方境で主稜に合流し、主峰の大朝日岳からは、28年前にも断念した、朝日連峰南端の鋭鋒、祝瓶山までの3泊4日の大縦走ルートを計画したのである。
この辺りに行く場合、いつも山形駅行きの夜行バスを使うのだが、障子ヶ岳の登山口に近い月山口バス停に向かう山形〜鶴岡間の高速バスの接続が悪く、14時半まで次の便がない…
思案していたら、何と、昨年の4月から、大阪・京都〜鶴岡・酒田間の夜行バスの運行が開始されており、これに乗れば、鶴岡で山形行きのバスとの接続が良く、月山口に9時前に到着できるのだ。上出来の乗り継ぎプランに自画自賛しながら、予約可能なジャスト1箇月前に、京都〜鶴岡のバスを確保し、月山口から登山口までのタクシーもすかさず予約して、万全を期す。
そして9月21日の金曜日の晩、予定通りバスに乗り込み、私はいつものように爆睡…
鶴岡駅手前の庄内観光物産館にバスは7時45分着の予定であったが、7時10分過ぎと大幅に繰り上げて到着。
山形行きのバスは8時ジャストの出発なので、私とKNは近くの吉野家へ繰り出す(笑)
そして、8時発のバスに乗車。バスは山形自動車道を快走するが、雨脚が強い… 高速が繋がっていない区間にある月山口でバスを降り、すぐさま予約していたタクシーで、山中深く分け入って行く。
京都から、僅か2回の乗り換えで、朝日連峰に登ろうとしているのだから、我ながら神ってる乗り継ぎだ(笑)
タクシーは、寒河江川上流の大井沢川沿いの林道を遡って行き、本降りの下、林道終点で下車。
酒が満載のザックが肩に喰い込む… 意気は上がらぬが、昼から止むとの予報であるし、とにかく出発する。
いきなり近畿の山とは比べ物にならない濃い森の中に入っていくので、気持ちが追いつかない。
しばらく平坦な森の中を進むと、出合吹沢が目の前に立ちはだかる。
怪しい足取りで渡渉に挑むMM。期待に反してドボンはなかった…
沢を渡ると、尾根の末端から登り出す。
すぐにブナ林となり、東北の山に来たのを実感。雨の中、急登が続く… なぜか蒸し暑く、序盤からムレムレ…(涙)
1000mを超えると、いったんゆるやかになるが、またすぐに急登に。尾根もヤセてきた…(涙) 初日からなかなか厳しい行程だ…
しかし、予報通り雨は止んできた…
目の前には紫ナデ(意味不明だが、ピークの名前…)の前衛峰が… 登山口が550m程だったので、だいぶ登ってきました!
紫ナデがやっと眼前に… 登山口からのコースタイムが3時間ジャストなのに、3時間半もかかってしまった…(涙)
障子ヶ岳へは、さらに尾根が痩せ、厳しい登りが続く。特に進行方向左手、東側がずっと切り立っているので、要注意だ…
やっと到着… 疲れ果てました…
しかし、28年前に、その鋭い山容を主稜から見た時から、登りたかった山なので、私は大満足であった。
物凄い強風が続き、あっと言う間に周囲のガスが吹き飛んだ。
だいぶ見通しが利いてきた。稜線の左手、東側には、大井沢川の荒々しい源流部が広がる。
障子ヶ岳との定番ショット! これが見たかったんです!
天狗角力取山へは、次は栗畑と言う、紫ナデに続く謎の名前のピークが立ちはだかる。名は意味不明だが、なかなかの鋭鋒だ。
障子ヶ岳から、紫ナデに続く稜線。初日からよう歩きました。
栗畑を陥落させ、本日ラストの天狗角力取山へ。この辺りの山とは違う、なだらかな山容。本日の目的地の天狗小屋も山腹に見える。
竜ヶ岳もなだらか。撮影ポイントのすぐ下で、大井沢川の支流、南俣沢から上がってくる登山道と合流する。天狗小屋に行くなら、こちらからの方が相当楽だと思われる。
栗畑から天狗小屋へは意外と長く感じる。小屋はすぐ真下にあるのに、いったん稜線上を通り過ぎて行くので、ウザい…
最後は、超滑りやすく、有難迷惑の石段で、小屋前へ。
やっと到着。コースタイム10分増しで到着… めっちゃ疲れました…
小屋前のテーブルからは、竜ヶ岳が間近に迫る。水場は小屋下すぐ。豊富です。
今回購入した、シートゥサミットの「ウルトラライト インサレーティッドマット」と、それを座椅子に変形させる「エアチェア」で、反り返ってご満悦の私…
この初日苦戦した主な原因は、酒の持ちすぎ…(笑) 私が缶ビールロング缶500ml×3本と、焼酎1l(笑) KN隊員は、何と缶ビールロング缶500ml×4本に、焼酎1l、日本酒1l!(笑) バテるのも当然か…(しかも、小屋で350ml缶が1本800円で売られていた…)
苦闘だったこともあり、酒が進む、進む…
この日は小屋番さんが熊肉を1キロ担ぎ上げたとのことで、ラッキーにもおすそ分けをいただくことができた。
しかし、このおかげで、さらに酒のスピードが加速し、私とKN隊員はすっかりへべれけに…
焼酎の梅干割りで昇天しました… せっかく新調したエアマットではなく、床に直接、シュラフにも入らず爆睡する私… まだ19時前なのに…
9/23 晴れ
いつものように朝までノンストップ爆睡… あっと言う間に起床時間の4時に。ソロなら絶対に寝坊していたはずだ。
竜ヶ岳の後方から日が昇る。
KN隊員はかなりの二日酔いのようで何度かリバースしていたようだ(笑)… 私も完全に酒が残っており、準備に手間取る。
天狗角力取山直下には、天狗が相撲を取ったという土俵の跡がある。
KN隊員は絶不調(笑)…
天狗角力取山のピークも、相撲が余裕で取れそうなくらいの広場となっている。以東岳がデカ過ぎ。
しかし、KNの顔は真っ青…
朝日の主稜に続く尾根は細く、アップダウンも激しそうだ。心してかかるが、いかんせん二日酔いで… KNは全くスピードが上がらず、いつもは置いていくMMに置いてかれる始末…
しかも、この日は蒸し暑い。すぐ目の前のウツノシマ峰まで1時間近くもかかってしまった。
ウツノシマ峰は展望なし。しかし、少し下ったところからは、行く手の稜線が一望。左にカーブした手前のピークが目の前は次のターゲットの湯沢峰。
左奥には、大朝日と中岳をついに捉えた!
ウツノシマ峰からはなだらかな登降で、湯沢峰へ。左へ尾根を旋回して登った先が、湯沢峰だ。
湯沢峰から、ウツノシマ峰(手前)と天狗角力取山を望む。
酒はだいぶ抜けてきて、ペースが上がってきた。
この辺り、1200m台前半をウロウロするので、湯沢峰〜二ツ石山の鞍部辺りでは、樹林帯に突入。ブナが素晴らしい。
二ツ石山への登り返しが始まると、再び眺望が開け、振り返ると、今までガスに閉ざされていた障子ヶ岳がついに姿を現した。
二ツ石山で大休止し、リスタート。
この辺りから稜線を覆っていたガスがどんどん飛ばされ、行く手の朝日の主稜線の全貌が眼前に…
左端の大朝日岳から、西朝日岳、竜門山、そして、右端の寒江山と、主稜の山々が揃い踏みである。
二ツ石山からまた下り、樹林帯に吸い込まれる。
次のピークのコバラメキとの最低鞍部には水場を示す標識があり、稜線の東側に下る踏み跡があったが、水場は確認できず… けっこう深そう…
何とかコバラメキに登り返す。稜線はここで直角に右に折れ、西へ、オバラメキを目指す。
この辺りから一気に尾根が痩せ、急峻になってきた。トラロープの付けられた急斜面が頻発する。
しかし、ヤセ尾根のおかげで、展望は素晴らしい。稜線を所々覆っていたガスも完全に晴れてきた。障子ヶ岳の全貌が見渡せた。
オバラメキへはなかなかの急登。ヒーヒー言いながらピークへ。
さすがにここで大休止。エネルギー補給に努める。
ここまで来ると、かなり主稜が近づいてきた。以東岳が相当ボリューム感ある山容を誇示している。
オバラメキからは、さらに険しく、アップダウンも激しくなる。
特に稜線の左手(東側)は、岩盤でびっしりと武装されており、なかなかおっかない光景となっている。
何度かアップダウンを繰り返し、眺めの良い岩峰へ。障子ヶ岳の存在感が凄い。
稜線は御覧の通り。左手の路肩大注意。険しいアップダウンが続く。暑さもあってだいぶバテてきた。
高松峰に近づくにつれ、稜線の左手だけでなく、右手も切り立ってきて、ご覧の通り、崖をトラヴァースするところが、何箇所か出てくる。
この難所を過ぎたところで、今晩お世話になる予定の狐穴小屋の小屋番さんとすれ違う。話をすると、昨日、この崖で滑落事故が起きたらしく、現場を見に来たとのこと。
幸いにも命に別状はなかったが、数百mも滑落し、血だらけで小屋に倒れ込んで来たとのことだった… 怖〜
狐穴小屋の小屋番さんが見える。それにしても、障子ヶ岳からよく歩いて来ました。
高松峰がだいぶ近づいてきたが、まだまだアップダウンも激しく、一筋縄ではいかなそう。
見ての通り、最後はめっちゃ険しい。特にピーク直下は、50mほどの崖をトラロープで登って行く箇所あり。
このコース、悪天の日や、特に下りに使う際は要注意です。
何とか山頂へ。下から見ていた鋭鋒とは打って変わり、頂上は平らで広い。
ここまで来れば、もう主稜は目と鼻の先。以東岳のボリュームが凄い。
もう完全に先が見えたので、ここで大休止。
狐穴小屋へ最後の行程。
すっかり低くなった障子ヶ岳の背後には、ついに月山が圧倒的な高さを誇示してきた。
左端から、竜門山、西朝日岳、そして、圧倒的なボリュームで寒江山が迫る。
主稜(三方境)への稜線直登ルートを分けると、後は、狐穴小屋まで、草原のトラヴァースが続き、もう楽勝!
この時間なので、一番乗り! 28年振りの再訪である(笑)
以東岳ピストンのオプションプランもあったが、往復5時間のプレッシャーとビールの誘惑に負けた…
小屋前の水場にビールがキンキンに冷やされていたが、昨日の天狗小屋と同様、350ml缶が800円!…
とりあえず、自ら担いできた500ml缶を水場で冷やし、至福のひと時を堪能…
気が付くと4時間近く飲み続けていた…(笑)
連休中なので大混雑を覚悟していたが、この日は、1階に我々3人を含め7人、2階に3人程度と、空いていた。故に、この日も朝まで爆睡したのであった…
9/24 曇り
昨日の反省から3時半に起床し、夜も明けぬ5時過ぎに出発。
雲が多いが、今日中は大きな崩れはなさそうだ。ただ、明日の悪天は確実そう。そうなると今山行で最長の長丁場を予定する明日の祝瓶山越えは難しいか… コースは急峻だし、スリップも心配。そして何よりも下山ポイントである祝瓶山荘までタクシーが入ってくれるかも微妙、と言うことで、この時点で祝瓶山はほぼ諦めていた。
小屋から稜線沿いの直登ルートで三方境へ登る。
雲量多いが、徐々に切れ目が増えてきて、北寒江山で何とか御来光の一部を拝むことができた。
紅葉を前景に以東岳がガスの上に浮かぶ。
はるばる辿って来た障子ヶ岳からの稜線。よう歩きました。背後には月山の姿も…
次のターゲットは端正な三角錐の寒江山。紅葉も徐々に色付き具合が良くなってきた。
景色に気を取られて、なかなか先に進まないが、何とか寒江山を攻略。
北寒江山の背後に以東岳が高い。
北寒江山に続く相模山への稜線。三面に下るこの長大な稜線ルートもいつか辿ってみたい。
寒江山から南寒江山はすぐ目の前。
振り返る寒江山は、どこから見ても端正だ。
南寒江山〜竜門小屋は、ゆるやかな稜線の登り下り。大朝日の勇姿はまだ拝めないが、徐々に稜線のガスが強風で飛ばされてきた。
草黄葉が美しい草原の彼方に竜門小屋が建つ。
さらにガスが飛び、竜門山と西朝日岳の全貌が露わになった。
竜門山の中腹に建つ竜門小屋に到着。ここも水場は豊富。小屋前にドバドバ出ていた。
狐穴小屋と言い、この竜門小屋と言い、さすがにお金を取る(1泊1500円)だけあって、朝日の避難小屋は綺麗だ。
中に入ると楽し気な小屋番さんがおられ、ついつい勧められるまま350mlビール缶4本を購入。3200円也…
さらに私は2本一気飲みしてしまい、「こんな朝から呑む人は初めて見た」と呆れられてしまった…(笑)
ほろ酔い加減で出発。
小屋番さんのおかげ(笑)で、すっかりペースが狂ってしまった(笑)
ここで祝瓶山荘に入る林道が通行困難との情報を得る。予約したタクシー会社は「入れる」と言っていたが、もともと明日の天気が絶望的なこともあり、この情報がダメ押しとなって、祝瓶山は完全に諦めたのであった…
西朝日岳(右)と、ついに中岳とその奥に少しだけ大朝日岳が顔を覗かせるようになった。
西朝日岳へは、小さな鋭鋒を越えていく。
だいぶ紅葉が見頃になってきた。
竜門山(右)や寒江山(左奥)をバックに…
紅葉は最高潮へ! しかし、少しでも日が当たってくれたら…
小ピークを越えると、西朝日岳へ本格的に登って行く。
振り返ると、竜門山の高さを抜き、再び以東岳が寒江山の奥に浮上してきた。
この辺りの紅葉も素晴らしい。バックは相模山の稜線。
西朝日岳への最後の登り。ついに大朝日岳の鋭い山容が目の前に…
西朝日の三角点ピークはパスし、先へ。
ついに標高1800m台に入ってきた。大朝日岳の前に立ちはだかる最後の砦である中岳へ向かうが、この辺りからガスが…
大朝日岳から南へ伸びる主稜線は良く見える。
大玉山から最終目的地だった祝瓶山が一望。しかし、祝瓶山は2度目の失敗。いつになったら登れるのか…
今回、三角点ピーク(左)はパスしたが、なかなか雄大な山容だ。
この中岳、地味だが、朝日連峰で3つしかない1800m超峰の一つだけあって、なかなかに手強い…
これで大朝日岳までの行く手を阻むものはなくなった。目の前には金玉水のある入リソウカ沢(しかし、オモロイ名前だ…)源頭の草原がゆるやかに広がる。
金玉水周辺は、まさにテント適地であるが、朝日連峰の主稜線はテント泊禁止である…
祝瓶山への縦走を諦めたことから、大朝日小屋に泊まる必要もなくなり、水補給の必要もなくなったことから、金玉水は素通り。
いよいよ大朝日小屋が目の前に迫る。
大朝日小屋前から、登って来た方面を振り返る。
大朝日小屋は、朝日連峰のメインと言える避難小屋だが、なぜかビールが売っていない… 理由を聞くと「水場(金玉水)が遠く、冷やすことができないから」とのこと。ヌルくても良いから売って欲しいと思うのは私だけではなかっただろう。
ここで天気予報を最終確認し、タクシーもキャンセル。そうとなれば今日中にどこまで降りるか… この時点では鳥原小屋かなと考えていた…
とりあえずは、主峰のピークを目指す。
空荷の快適さを味わいながら、一気に大朝日山頂へ。他の朝日主稜の山々と同じく、28年振りの登頂で、さすがに感慨深い…
しかし、最後までピークに纏わりつくガスが飛ぶことはなかった…
小屋に戻り、東の小朝日方面へ下山開始。
写真は銀玉水の少し手前辺り。これまで紅葉が主体だったが、この辺りは黄葉が目立つ。
銀玉水から少し登り返した辺り。
ここで今日中に下山したい欲求がムクムクと… ここから3時間もあれば下ることのできる古寺鉱泉へ電話してみると素泊まり可とのことだったので、鳥原小屋に泊まるのは止め、一気に下ることに。
早く鉱泉に飛び込みたい我々をあざ笑うかのように小朝日岳の尖峰が…
もったいない位、熊越の鞍部に下り切ってから、一気の急登が始まる。左に分岐する巻き道を取れば、急登をパスできるのだが、そこは逃げる訳にはいかない。ヒーヒー言いながら今山行最後の急登を頑張る。
樹林帯を抜けると、背後には大朝日岳の雄大な姿が望めるようになり、後はゆるやかな頂稜をのんびり進むだけだ。
ピークにいた時にはガスが晴れなかった、大朝日岳山頂がはっきりと現れた!
鳥原山への分岐を分け、古寺鉱泉へのルートへ。
古寺山へはゆるやかな登り返しで楽勝。
ピーク直下にはご覧の小池が…
小朝日岳と大朝日岳が並び立つ。いや〜今日も良く歩いて来ました〜
古寺山から下っていくと樹林帯に。巨大なブナが次々と…
写真は三沢清水から少し下った辺りのブナ。
ブナの木を縫うように進んでいくと、ハナヌキ峰分岐。ここで日暮沢小屋への分岐を左に分け、古寺鉱泉への最終区間に入る。
すぐに、こんこんと水の湧き出る一服清水が現れ、以降は支尾根に乗り、淡々と下っていく。
あまり変化がないのと、行動時間が11時間を超え、だいぶ疲れてきたので、非常に長く感じる。
写真は、支尾根の最下部辺り。もう古寺鉱泉はそんなに遠くないはずだが、物凄い山深さで、とても温泉宿が近くにあるような感じはしない…
この先で尾根を東に離れ、九十九折れを下っていく。
最後、沢に降り立つと、鉱泉はすぐそこだ。
ついに到着! 実歩行時間10時間!と、よく頑張りました!
しかし超山奥(笑)。「山形県内に数ある温泉の中でも、最も秘湯の趣を醸し出している」と言われるだけのことはある。電話は衛星回線で、電気は自家発電…
当然ガスもないので、お風呂は五右衛門式だ!
ナトリウムカルシウム塩化物炭酸水素塩冷鉱泉で、泉質は最高!
そもそも3日振りの風呂であるからして、サイコーに気持ちの良い温泉であった…
後は残った食料で宴会し、爆睡した…
9/25 雨時々曇り
予報通り雨… 7時半にタクシーを予約し、一気に左沢駅へ。
8時52分の山形行きを逃すと、次は10時11分しかないので、どうなるかと思ったが、タクシーは1時間弱で無事駅に到着し、山形へ。
今日の宿のビジネスホテルに荷物を置かしてもらってから、街に繰り出す。
「我楽多 再現 FACTORY駅前交民館」で朝呑み! 10:21
天気も悪いので、今さら観光する気にもなれず、朝から堕落することに…
何と24時間営業のこの店を探し出し、朝からフィーバー! 1時間飲み放題1000円とコスパも素敵(笑)
朝からヘベレケに…
グダグダになったまま、2軒目のこちらになだれ込み、タンシチューを…
赤ワインのボトルがあっと言う間に空く…
豚の生姜焼きまで発注…
記憶が…(笑)
この後、スーパー銭湯の「芭蕉の湯」で夕方まで沈没してから、山形駅へ戻る(しかし、山形まで来て何やってるのか…)
奇跡的に予約できた、山形駅周辺の居酒屋で最高峰との誉れ高い「あきよし」さんへ。
郷土料理のダシのせ冷奴と玉コンでスタート!
続いて、山形と言えば芋煮!
造り盛りも最高!
すっかり酔っ払い、意識混濁の中、フラフラと「麺藤田 」(「めんふじた」じゃなく「めんどうだ」(笑))へ。
呑みまくったアホな1日だった… ホテルにどう戻ったのか覚えてません…
明日は蔵王にでも行くか。
参考タイム
9/22 | 大井沢川林道終点 9:25 ⇒ 12:55 紫ナデ 13:00 ⇒ 13:45 障子ヶ岳 14:00 ⇒ 15:05 栗畑 15:05 ⇒ 15:30 天狗小屋 |
9/23 | 天狗小屋 5:30 ⇒ 5:40 天狗角力取山 5:45 ⇒ 6:40 ウツノシマ峰 6:40 ⇒ 7:30 湯沢峰 7:30 ⇒ 8:05 二ツ石山 8:20 ⇒ 9:05 コバラメキ 9:05 ⇒ 9:20 オバラメキ 9:40 ⇒ 11:05 高松峰 11:35 ⇒ 12:10 狐穴小屋 |
9/24 | 狐穴小屋 5:05 ⇒ 5:15 三方境 5:15 ⇒ 5:35 北寒江山 5:45 ⇒ 6:15 寒江山 6:20 ⇒ 6:30 南寒江山 6:30 ⇒ 7:25 竜門小屋 7:50 ⇒ 8:15 竜門山 8:15 ⇒ 9:25 西朝日岳分岐 9:25 ⇒ 11:00 大朝日小屋 11:15 ⇒ 11:25 大朝日岳 11:35 ⇒ 11:45 大朝日小屋 11:55 ⇒ 13:35 小朝日岳 13:45 ⇒ 14:20 古寺山 14:20 ⇒ 14:45 三沢清水 14:45 ⇒ 15:10 ハナヌキ峰分岐 15:10 ⇒ 16:25 古寺鉱泉 |
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