粟ヶ岳

−山頂はガスの中… 標高差1000m以上のしんどい山でした−

   
   

山行概要

日 程
2002年10月14日(祝)
山 域
川内山塊
天 気
曇り後晴れ
メンバー
単独
コースタイム
加茂水源池=1:05=大栃平=0:40=砥沢峰(避難小屋)=0:40=粟ヶ岳=0:35=砥沢峰(避難小屋)=1:20=加茂水源池【4:20】

記録文

 荒沢岳会津朝日岳と続いた充実の山旅の最終日。昨夜は寺泊で酔いつぶれた…
 3時半に起きたと書くと悲惨に思えるが、何といっても昨日は7時には寝ていたと思われるので、かなり寝ている。でもなんか酒がまだ残っているような感じだが、ともかく粟ヶ岳の登山口である加茂市の水源池を目指す。途中コンビニで買出しを済ませ(今日はビールの調達に成功した)、水源池には5時に着いた。辺りは良く整備された園地になっていて、ここまでの車道もほぼ2車線の完全舗装だった。
 夜明け前にここの駐車場に泊まっていた三百名山マニアの老夫婦と一緒に出発。最初は林道なので、喋りながら歩くが、このお二人、何と260以上/300山という猛者だった。しかし、私も最近はマイナーな全国行脚の旅が増えてきたせいか、各地で同じマニアに会うことが多くなってきた。登山口の駐車場の車のナンバーを見ても、無茶苦茶バラエティに富むようになってきた。
 喋っていると行程ははかどる。すぐに第二貯水池に着く。ここまでダートだったが、十分車で入ってこれた。ちょっと損したかな。堰堤を渡ると、登りが始まる。ここで老夫婦とは別れ、自分のペースで登る。いつものことだが、連続山行は3日目位が一番調子が出る。これまでの睡眠不足もほぼ解消されたので、体が軽い。時おり梯子も現れるが、おおむねゆるやかな尾根道を快調に飛ばす。途中の二合目辺りでは大きく視界が開けるが、今日はあいにくの曇り空。山頂付近はガスに覆われていた。
 三合目でメインの尾根に出て、以後頂稜まで、ずっとこの尾根を登ることになる。ひと汗かいて昨日の酒も完全に抜けて、さらにペースが上がる。途中大栃平という展望の良さそうな小平地に出る。今日は上部は何も見えず、ただ、粟ヶ岳に突き上げる小俣沢の急峻な姿はとても1200m級の山とは思えない。
 しだいに尾根道は傾斜を増してくる。鎖場も何箇所か出てくる。最初はピークまで1本で行けるような気がしたが、ちょっと無理だった。途中の砥沢峰にある避難小屋で休憩。
 小屋はガスの中にぼんやりと浮かんでいた。中は前日から泊まっている3人組が出発準備をしていた。お互い「今日はダメですわ」と言葉を交わさず目で合図。
 小屋からは背の低い潅木帯を登る。ガスが流れ、体も濡れる。北峰で頂稜にたどり着き、本峰までは途中、中ノ峰を挟んでゆるやかなアップダウン。やっと本峰に着いた。思えばこの山の標高に騙されていたが、水源池の標高は200mもないので、標高差は1000mを超えており、かなりのアルバイトなのだ。そう思うと結構疲れてきて、三角点によいしょと腰を下ろす。

ガスの粟ヶ岳山頂

 体に纏わりつくガスがうっとおしく、10分で下山。せっかくビールを持ってきたのに… 濡れて滑りやすいので、軍手を着けて下りる。前2つの山が良かった(良すぎた)だけに、粟ヶ岳は残念な結果になってしまった。小屋でやけくそでビールをあおって、さらにやけくそで駆け下りる。膝が音を上げることは今日はなかった。

二合目からの粟ヶ岳 やっぱり晴れてきた…

 そしてお決まりのように下れば下るほど天気は回復し、二合目から見上げると粟ヶ岳の頂上がくっきりと… なんでいつもいつもこうなんでしょうか?

第二貯水池

 すっかり晴れ渡った水源池の芝生で裸足になって後片付け。まあ、登れたしよしとしよう。

 長い帰路が待っている。売店でキノコ汁をいただいてから、出発。もうすぐ近くに「美人の湯」という温泉ができるらしいが、まだオープンしていないので、隣町の栄町のしらさぎ荘に向かったが、何と休業日だった。連休に休むか?… 仕方がないので、そのまま中之島見附ICへ。ひたすら忍耐の6時間だった。

参考タイム

10/14寺泊港 03:4005:05 加茂水源池 05:3506:40 大栃平 06:4007:20 砥沢峰(避難小屋) 07:2508:05 粟ヶ岳 08:1508:50 砥沢峰(避難小屋) 09:1510:35 加茂水源池 10:5512:00 中之島見附IC 12:0015:15 敦賀IC 15:1518:15 京都市内(中京区)

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