四阿山

【記録文】
　枚方を23時に出発。今回リッターカーのため、非常にストレスがたまる。適当に運転を交代し、少しでも寝ようとするが、エンジン音が騒々しく、ほとんど眠れないまま、菅平には５時に着いた。いつもならすぐに登りはじめるところであるが、どうしようもなく、７時半まで眠りこける。
　結局７時45分発。寝ぼけた体も朝の冷気で一気に覚醒する。まずは目の前の根子岳に向かう。黄葉に彩られた林の中をズンズン進む。すぐに森林限界となり、背後には中部山岳の一大パノラマが展開する。山名をいちいち列挙するのがめんどくさいくらいだ。根子岳にたどりつくまで、何度後ろを振り返ったことか。終始ゆるやかな登りが続き、ピークには９時に到着。北側の展望が加わる。志賀高原や日光白根や男体山、さらには皇海山までも確認できる。本当に来てよかった。１時間ほど山座同定にいそしむ。
根子岳から志賀高原方面を望む

根子〜四阿間の笹原
　さあ、目の前の四阿山目指して縦走開始。鞍部は広大な笹の原。泳ぐように進む。笹原がつきると、再び樹林帯となり、今日初めての急登が始まる。ヒーヒー言いながら、寝不足の体に鞭打って、30分ほど頑張れば、再び高原地帯に飛び出す。標識があり、『中四阿』と表示されていた。ここから望む浅間山の膨大な山体は凄い。休憩のいい口実になる。ここから本峰までは、もうきつい登りはなく、まわりの展望を楽しみながらの稜線漫歩。鳥居峠からの道が合流すると、2333ｍのピークはすぐそこ。
四阿山から望む根子岳、北アルプス
　恐らく今年最後の百名山。やっと８８登目だ。残っているのは骨の折れる山ばかり。ため息を押さえつつ、周りに目を向ける。若干霞んできたものの、ここも３６０度の展望が広がる。ビールを買うのを忘れていたことに気付き、ショックを受けつつも、おにぎりをほおばりながら、ゆっくりと景色を楽しむ。そして、満腹のお腹をさすりながら寝っころがる。空はどこまでも青く、高い。さわやかな風が流れる。自然とまぶたは閉ざされるのであった…
　下山は小四阿経由のルートを取る。最後の牧場に出る辺りで若干迷ったものの、その他は歩きやすい道で、気分良く下ることができました。
　この後Ｒ４０６で長野に出て、買い出し等を済ませ、戸隠キャンプ場に向かった。明日は黒姫山に登る予定だ。