大日ヶ岳

大日ヶ岳


【日 程】平成5年5月29日(土)
【メンバー】男2人
【天 気】快晴
【コースタイム】桧峠=1:20=水後山=0:25=鎌ヶ峰=0:35=大日ヶ岳=0:35=鎌ヶ峰=0:20=水後山=0:50=桧峠【4:05】

【記録文】
 枚方を午前4時に慌ただしく出発する。同行者のTさんは昨晩宴会だったそうで、まったくの不眠状態である。北陸道をぶっとばし、越前大野には8時に着く。4年ぶりの大野に変わりはなく、落ち着いた町並みはそのままで感激する。ここで買い出しを済ませ、荒島岳の山裾を走り抜け、か細い林道を桧峠へ。途中大型トラック2台に遭遇し、谷底転落の恐怖におののきながらも、なんとか10時前には桧峠に到着することができた。『諸国名山案内』に記載の桧峠荘は消滅しており、その敷地跡が駐車スペースとなった。
 準備体操をして出発。ルートは敷地跡の奥から始まっている。気持ちの良い雑木林の中を進む。10分ほどでスキー場にとびだし、以後標高1400m付近までスキー場に沿う腹立たしい登行になる。おまけにとてもクソ暑く、この辺りでTさんはすでにバテバテであった。スキー場を突破してからは、ルートは素晴らしい新緑の中を進むようになり、疲れも一時ふっとぶ。が、それも水後山直下の急登までであった。相当にシゴかれて、水後山に到着する。展望はあまりない。思わず自虐的になり、水をガブ飲みしてしまう。Tさんも目はうつろだ。
鎌が峰から望む白山連峰鎌が峰から望む白山連峰
 フラフラと登行を再開する。木々がまばらになり、展望が開けてくるのが救いである。鎌が峰へは、執拗なアップダウンが続く。這うように進み、なんとかピークにたどり着く。山なみをかけぬける涼風が心地好い。北方には純白の白山が輝く。しかし、目指す大日ヶ岳はまだまだ遠い。いったん鞍部に大きく下り、登り返すのだが、急にブッシュがひどくなる。鬼のような急斜面を擦り傷だらけになりながら這い上がる。何度も転び、ほとんど発狂しそうになったころ、唐突にピークにとびだした。ピークから見ると桧峠へのルートはほとんど判別不能で、標識もまったく無い。我々がやって来たルートはどうも廃道寸前のようである。ガイドブックにはこれがメインルートのように記載されていたのだが…
 昼食の後、往路を戻る。鞍部まではルートをはずさないように慎重に進む。ブッシュ地帯を乗り切れば、後は登りの疲れはどこやら桧峠まで一気に快走し、新緑を満喫した山行は終わった。


       inserted by FC2 system