道南の旅2019

−いつものように出張を最大限利用した、やりたい放題の6日間…−

   

旅程図

旅の概要

日 程
2019年8月22日(木)〜27日(火)
メンバー
単独
旅 程
8/22
枚方〜札幌
8/23
札幌〜二股らぢうむ温泉〜長万部
8/24
長万部〜江刺〜道南3名城跡散策(上ノ国勝山館跡・松前城跡・志苔館跡)〜函館
8/25
函館〜大沼〜渡島駒ヶ岳登山〜余市
8/26
余市〜尻別岳登山〜札幌
8/27
札幌〜枚方

プロローグ

 2年連続で札幌出張が入るという幸運! しかも木・金!(笑)
 当然のようにプランを練るが、最近、トレ不足で、前回のアルプス縦走ではバテバテになったトラウマから、連続日帰り登山スタイルを採ることに。最近ハマっている名城巡りの観点からも、道南に日本100名城・続日本100名城に選ばれている3城跡が比較的近接していることから、天気の状況に応じて、登山、城巡りを堪能することにした。
 故に予約したのは、レンタカーのみ。当然ながら、車中泊前提である(笑) 突発の柔軟なプラン変更が可能となるよう、周辺の山々と文化資源を入念にリサーチしておく…

旅行記

 8/22 曇り

 新千歳空港に降り立つと、21℃!(笑) ジャケットなしのクールビズでは寒い… さすが北海道である。
 この日は札幌で真面目に会議… 夜の懇親会は1部で抜け出し、部下とすすきのへ。

北海道初日は、すすきのの「おが」さんで豪遊!@ 20:42

 いきつけの「おが」さんで、酔いに任せて色々と暴走してしまう。
 画像は、大型タラバの刺身! タラバの刺しは初めて食べました…

北海道初日は、すすきのの「おが」さんで豪遊!A 21:04

 続いて、毛ガニのボイルが降臨! これも特大サイズ! 部下は泣きながら食べている(笑)

北海道初日は、すすきのの「おが」さんで豪遊!B 21:07

 刺身になったタラバ蟹の胴体は茹でてもらいました。抱き身(肩)がこんなに旨いとは迂闊にも知りませんでした…
 と、調子に乗っていたら、お会計何と5万円オーバー!(笑) 完全に調子に乗り過ぎでした… 初日から何とも不穏なスタートである。

 






   

 8/23 大雨後曇り

 この日の予定は円山動物園の視察という、どうでも良いもの(失礼)だったので、休暇を取得し、早々に脱出し、8時過ぎにはレンタカーを駆っていた。
 壊滅的な天気だったので、この日は道南への移動日と割り切ることに。時間は余りまくっているので、今まで訪れる機会のなかった、北海道神宮を参拝することに。

北海道神宮 8:36

 北海道神宮は、明治3年(1870年)に、創生川の河畔に北海道一宮として仮社殿が建てられたのを初めとし、翌年、円山に移転し、本社殿が建てられ、札幌神社と改称された。
 北海道の開拓当時、樺太・千島に進出を進めていたロシア帝国に対する守りということで、大鳥居が北東を向いている。
 例祭は、6月15日で、札幌祭りの日の由来にもなっており、この日は郷土の日として札幌市内の公立学校などでは、半日休業が行われており、また、札幌一円の建設業界は一斉に休業する習わしになっている。
 そして、昭和39年(1964年)には、明治天皇を増祀し、社名を現在の北海道神宮へと改め、現在に至っている。

二股らぢうむ温泉に沈没@ 11:50

 参拝後、道南に向かう。途中、時間もあるので、前から行きたくて仕方のなかった、二股らぢうむ温泉に寄り道することにし、札幌から、中山峠越えのR230で喜茂別町を経由し、R276で羊蹄山を半周し、ニセコ町に入り、最後はR5で南下し、長万部の手前の分岐で山中に分け入り、二股らぢうむ温泉へ向かう。途中、物凄い豪雨に見舞われ、温泉への林道が閉鎖されるのではと不安になったが、何とか温泉に到着。
 画像は内湯。平日と言うことで、温泉は私の独占で、スマホで写真を撮りまくる(笑)

二股らぢうむ温泉に沈没A 11:51

 画像の露天風呂のすぐ左横の、沢に向かって落ちている斜面は、びっしりと湯の華に覆われ、鍾乳石のようになっている。
 泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、源泉温度43℃のかけ流し湯は、わずかに黄色がかった透明だが、湯の華により黄褐色に見える。
 らぢうむ温泉を名乗っているが、温泉法に基づく分類では放射能濃度が基準に達しておらず放射能泉では無いらしい。しかし、いかにも効能がありそうなヴィジュアルで、私は2時間近く沈没していた。

遅めの昼食は、長万部の「食事処 濱乃家」さんで貝づくし!@ 14:00

 ようやくJR長万部駅に到着〜 駅前は無料で止め放題なので、この日はここで移動を打ち切り、昼から飲んだくれることに…
 駅から10分ほど歩いた海沿いに「食事処 濱乃家」さんという、魚屋兼料理屋が通し営業で空いていたので、ゴーストタ○ン(笑)気味の町中を抜け、お店へ。
 中途半端な時間のせいか、とても営業しているような雰囲気はなかった(笑)が、ちゃんと営業していた。
 店の推しは長万部発祥の「かにめし」だが、せっかく新鮮な素材があるのに、蒸しものもな〜 と言うことで、この日の生ものでおすすめだった貝を食べまくることに…
 まずはホッキ貝の刺しからスタート!

遅めの昼食は、長万部の「食事処 濱乃家」さんで貝づくし!A 14:06

 続いて、巨大ツブ貝の刺し! コリコリ感が最高です。

遅めの昼食は、長万部の「食事処 濱乃家」さんで貝づくし!B 14:12

 白貝の焼きへ。貝だけで満腹になってきた…

遅めの昼食は、長万部の「食事処 濱乃家」さんで貝づくし!C 14:21

 すっかり良い調子で酔っぱらい、気が付けば、かにめしを発注していた(笑)… ペロリと完食し、大満足で遅めのランチ終了!
 長万部駅まで赤ら顔で漂うが、寒くてたまらないので、また温泉に向かってしまう。長万部駅近くには昔から温泉が湧いているのだ…

長万部温泉「丸金旅館」さんで、またもや沈没… 15:37

 知らなかったが、長万部には昔から良質の温泉が湧いていたのだ…
 何でも昭和29年(1954年)頃、天然ガスの採掘中に偶然掘り当てたガス鉱脈が温泉の始まりらしい。
 ナトリウム塩化物泉の源泉掛け流しのお湯が、町中で堪能できるのだ。少しアブラ臭のする露天風呂に長々と浸かり、酔いを醒ます。あー、良い出張だ!(笑)

 酔いが醒めたので、また駅前の居酒屋さん(屋号は忘れた…)に飛び込み、呑み直してから、車に戻る。
 そこで、シュラフを忘れたことに気付き、「この寒い中で寝られるのか?」と、愕然としたが、気が付けば、酔いのせいで、朝まで爆睡していた(笑)… 鈍感かつ丈夫な体に生んでくれた両親にただただ感謝である(笑)…
 ただの移動日のはずだったが、けっこう面白く、旅の2日目は終わった。

 
   

 8/24 晴れ時々曇り

 5時頃に寒さで目が覚めたが、寝たのは確か20時頃だったので、睡眠は十分(笑)である。
 この日はできれば、どっか山に登りたかったが、晴れ間は見えているものの、雲量多く、大気の状態も不安定ということで、無理する必要もなく、城巡りとする。
 と言うことで、江刺のすぐ南の上ノ国町にある勝山館(かつやまだて)という続日本100名城に選定されている城跡を、まずは目指す…
 道央自動車道を使い、八雲ICから道道67、R227で日本海に出、以降、R228で海岸沿いに南下し、江差のまちへ。

復元された開陽丸 7:15

 江差を訪れるのは18年振りである。町中を歩くが、早朝過ぎて、どこも開いてない(笑)
 仕方がないので、復元された開陽丸へ。
 開陽丸は、江戸幕府の軍艦で、オランダで造艦され、慶応3年(1867年)3月25日に横浜へ入港した。最新鋭の主力艦として外国勢力に対する抑止力となることが期待されたが、わずか約1年余り後の明治元年(1868年)11月15日、戊辰戦争中、江差沖で暴風雨に遭い、座礁・沈没した。

旧中村家住宅 7:25

 開陽丸から「いにしえ街道」と呼ばれる、古い町並みが残る通りを東へ進むと、東端に旧中村家住宅が建つ。
 「江差の5月は江戸にもない」と言われるほど、江戸時代から明治時代にかけてのニシン漁とその加工品の交易の賑わいを見せたかつての江差では、浜に面して多くの商家が並び、北辺の港町でありながら江戸、大坂と変わりない豊かさを誇ったという。
 旧中村家住宅は、そんな江差の繁栄を今に伝える建物で、国の重要文化財にも指定されている。
 元々は、近江商人の大橋家が商いをしていた店舗兼住宅で、大正4年(1915年)、大橋家が江差を離れるにあたり、支配人の中村家が譲りうけた。
 主屋・文庫倉・下ノ倉・ハネダシの4棟からなり、各棟をトオリニワと称する通路で結ばれている。
 ここも当然ながら、営業時間外のため、外観だけで立ち去る。

 江差を後に、R228で10分ほど南の上ノ国町へ。町名の由来だが、和人が北海道で初めて定住した地は渡島半島であるが、当時は函館周辺を「下の国」と呼び、上ノ国や江差辺りを「上ノ国」と呼んでいたことかららしい。
 勝山館のある夷王山へ登っていく車道を進み、山頂直下にある勝山館跡ガイダンス施設の駐車場に車を止め、歩き出す。

 道南3名城跡散策(上ノ国勝山館跡・松前城跡・志苔館跡)へ

 函館駅前に無事到着。 駅前のタイムス駐車場に車を止める。24時間500円という破格の格安値で、本日の寝ぐらに決定したのだ(笑)
 遅めの昼飯を取ろうと、朝市方面に向かうが、去年も散々行ったし、混雑も凄かったので敬遠し、朝市手前の角に建つ「にしん亭」さんに突入する。

「にしん亭」さんで遅めの昼食@ 13:26

 「にしん亭」さん、外観ボロボロ(失礼)で、時間のせいもあるが、客は私一人で狙い通りだ(笑)
 ジンギスカンとハイボールで一気に幸せに…

「にしん亭」さんで遅めの昼食A 13:28

 しかも激安(笑)… ハイボールは17時まで190円だった(笑)

「にしん亭」さんで遅めの昼食B 13:39

 イカ刺しとジンギスカンを同時にオーダーしたのだが、先にジンギスカンが出てきた(笑)… どんなオペレーションやねん(笑)
 それでも、コスパに満足して店を出た。

谷地頭温泉に沈没… 15:05

 食後は市電に乗り、去年も行った、谷地頭温泉へ。銭湯価格で源泉掛け流しの茶褐色のお湯が堪能できるのだ。
 サウナ&水風呂の温冷交代浴を数セット繰り返し、のんびり夕方まで過ごした…

函館ナイトは「魚一心」さんで@… 18:13

 JR函館駅近くの人気店「魚一心」さんに何とか潜り込めたので、海鮮を堪能!
 カレイ刺しとカニ身盛りからスタート!

函館ナイトは「魚一心」さんでA… 18:22

 ニシン丸焼き! 意識不明でタイムズ駐車場の車に戻り、そのまま爆睡した…

 
   

 8/25 曇り後晴れ

 5時起床。この日は昨日より天気はマシそうなので、何とか渡島駒ヶ岳を攻略したい。
 雲量多いが、とりあえず大沼まで進んでみることに…

大沼 6:37

 やっぱり渡島駒ヶ岳の上部はガスで覆われている。残念…
 せっかくなので、「島巡りの路」という一周50分ほどの散策路を歩いてみる。

「島巡りの路」 7:09

 点在する島が橋で繋がれており、ぐるっと1週できるようになっている。
 駒ヶ岳のガスが剥がれる兆しはなかったが、もう我慢できず、突撃することに。
 赤井川登山道の六合目まで車で入ることができるので、山に向かって真っすぐに伸びる林道を駆け上がり、六合目駐車場へ。

 渡島駒ヶ岳登山へ

 登山終了後、この後の行動を車内で検討… 明日の番は、札幌に宿を確保しているので、少しは北に戻りたい。
 札幌までの帰路の途中に、手軽な北海道百名山の尻別岳があるので、明日はこの山を攻略しようと思ったが、この日も海鮮を堪能したかったので、かなりの寄り道になるが、海沿いの余市まで足を延ばすことにした。

余市までの途中、羊蹄山を望むが、残念ながら上部は見えず… 13:35

 大沼公園ICから道央自動車道を100km弱北上し、黒松内JCTで黒松内新道という無料の高規格道路(将来は北海道横断自動車道として、余市まで繋がるらしい…)に入り、5km先の松内町でR5に合流し、以降、R5を道なりに、ニセコ連峰と羊蹄山の間を北上し、無事余市には15時前に到着。
 道の駅「スペース・アップルよいち」に車を止め、町中へ繰り出す…

ニッカウヰスキー余市蒸溜所 15:06

 余市と言えば、「日本のウイスキーの父」と呼ばれる創業者・竹鶴政孝が、ウイスキーづくりの第一歩として選んだ場所であり、この日も大勢の観光客で賑わっていたが、私は興味なく素通り(笑)…
 近所のJR余市駅近くの「柿崎商店」さんへ直行する。

「柿崎商店」さんでフィーバー!@ 15:35

 「柿崎商店」は、創業70年という老舗で、毎朝仕入れる新鮮な魚の「箱売り」で有名な食品スーパー。2階に食堂を併設しており、ここのコスパがヤバいと、観光客が殺到しているのだ。中途半端な時間なので、何とか席をゲットし、食券方式のメニューを眺める。
 まずは生中と、日本酒をオーダーが面倒くさいので2本一気に頼んでしまう(笑)

「柿崎商店」さんでフィーバー!A 15:39

 海水ウニが登場! 量がハンパない! これで2000円ちょっと(笑)…
 日本酒がすすむ…

「柿崎商店」さんでフィーバー!B 15:42

 イカ焼きもでかい! これで500円(笑)…

「柿崎商店」さんでフィーバー!C 15:43

 そして、宗八ガレイ300円(笑)でフィニッシュ!
 トータル酒代込みで4000円くらいなので、笑いが止まらない(笑)…
 店を出て、道の駅方面に戻り、そのまま直進し余市川を渡ると、日帰り温泉施設の「余市川温泉 宇宙の湯」があるので、ここに沈没…(余市町は宇宙飛行士・毛利衛さんの出身地なので、宇宙推しが凄いのだ…)

夕暮れの余市川 16:59

 入浴後、涼風に吹かれながら、余市川を渡る。いつも思うが、川の夕景は旅情を高める。
 道の駅に戻り、車内で少し飲んでから、そのまま爆睡した…

 
   

 8/26 曇り後晴れ

 4時に起床し、夜も明けきらぬ中、倶知安町方面へ来た道を戻る。R5でニセコまで行き、道道66号線に入り、羊蹄山麓を疾走し、留寿都村へ。道道257号線に入り、北に進むと、すぐに尻別岳登山口を示す道標が現れ、右折し、林道に入る。
 林道は、さほどの悪路ではなく、スムーズに登山口に到着。車は10台ほどは止められそうだ。

 尻別岳登山へ

 3日前と同様、中山峠を越える。大型ザックを宅配便で自宅に返送してから、札幌へは11時前に到着。

「松尾ジンギスカン 札幌大通南1条店」さんで昼から沈没… 11:13

 レンタカーを返却し、「まつじん」さんに吸い込まれる… 昼から生大と特上ラムジンギスカンで昇天!(笑)…
 そして、札幌での定宿としているカプセルホテル「スパホテル ソーレすすきの」にチェックインし、サウナ&水風呂を堪能した後は、マッサージ2時間で完全にリフレッシュする。

「海鮮 まるだい亭」さんで、すすきのの夜は更けていく@… 17:32

 「海鮮 まるだい亭」さんに飛び込み、カウンターを確保。またしても海鮮を堪能することに。
 根室のサンマ刺しからスタート!

「海鮮 まるだい亭」さんで、すすきのの夜は更けていくA… 17:49

 生ホッケの焼き! 生は珍しいです…

「海鮮 まるだい亭」さんで、すすきのの夜は更けていくB… 17:49

 毛ガニの甲羅焼き! カニ身がびっしり埋められていた… 満足してこの日も爆睡した…

 
   

 8/27 晴れ

 いよいよ最終日。やっと空は爽やかに晴れ渡ったが、登山道具は自宅に返してしまった…
 今日は朝から飲んだくれる予定(笑)で、二条市場へ。

「海鮮処 魚屋の台所 別邸」さんで、朝から堕ちていく@… 7:13

 昨年も訪れた 「海鮮処 魚屋の台所 別邸」さんの始業と同時に突入!
 7時から生ビールと生牡蠣で昇天!(笑)

「海鮮処 魚屋の台所 別邸」さんで、朝から堕ちていくA… 7:17

 本命のムラサキウニ丼が登場! この日はバフンウニがなかったので、合いがけはできなかったが、イクラを山盛りトッピングし、留飲を下げる。プリン体が怖い(笑)…

「海鮮処 魚屋の台所 別邸」さんで、朝から堕ちていくB… 7:25

 日本酒を2合ほど、嗜み、すっかり良い調子だ(笑)…
 おかげで新千歳空港で、土産を買い過ぎてしまった(笑)…
 伊丹へは14時の便でのんびり飛び立ち、私の夏休みは終わった…



















諸国名山探訪

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