伏見まち歩き

−早朝の伏見をのんびり歩く−

   

山行概要

日 程
2017年5月7日(日)
山 域
伏見
天 気
晴れ
メンバー
単独
コースタイム
近鉄丹波橋駅=0:15=桓武天皇柏原陵=0:15=明治天皇伏見桃山陵=0:15=乃木神社=0:10=御香宮神社=0:25=長建寺=0:10=寺田屋=0:15=油掛地蔵=0:10=近鉄桃山御陵前駅【1:55】

記録文(写真はクリックで拡大)

 GW最終日。午前中だけ空いたので、またもや外出する。
 何故かこれまで京都に住んでいるからか、奈良はほとんどくまなく歩いているのに比べ、京を歩くことは、ほとんどなかった。しかし、この4月に文化関係の部署に異動し、嫌でも京の文化に触れなければいけなくなり、久方ぶりに京の街歩きをしようと思い立つ。
 その中でも、伏見は一番足が向かなかったところ(笑) 京都の街中ではかなり地味なところだと思い込んでいたのだ。
 近鉄丹波橋駅で下車。最寄りの烏丸御池駅からは電車1本で20分弱(笑) いかに自分が観光資源に恵まれた地に住んでいるかを再確認する。
 駅東口から一筋北に進んで右折し、R24を横断し、呉竹総合支援学校の横を通過すると、桓武天皇柏原陵の入口が現れ、厳かな松並木の参道をさらに東に進むと、桓武天皇陵に到着。

桓武天皇陵 6:00

 桓武帝は、在世中に宇多野への埋葬を希望したとされるが、不審な事件が相次ぎ卜占によって賀茂神社の祟りであるとする結果が出されたため、改めて伏見の地が選ばれ、柏原陵が営まれたというが、根拠は乏しく、同じく伏見区にある深草の大亀谷陵墓参考地も、桓武天皇が被葬候補者に想定されている。
 柏原陵から静かな林の中の道を南に進むと、明治天皇伏見桃山陵の入口が現れ、厳かな玉砂利の参道が延々と続く。

明治天皇伏見桃山陵 6:56

 恥ずかしながら、初めて来ました。京都市内にこんな厳かなところがあるんですね。

伏見桃山陵からの南望 6:58

 市内南部も一望で、散歩している方も多い。
 そして、すぐ東隣には、明治帝の皇后である昭憲皇太后の伏見桃山東陵がある。東陵から石段を南に一気に下り、車道を西に戻っていく。すぐに乃木神社の入口となる。

伏見桃山陵からの南望 7:15

 乃木神社は、大正5年(1916年)の創建された。建立の中心となった村野山人は薩摩藩出身で、豊州の門司鉄道をはじめ、摂津、山陽、南海、京阪等の各鉄道の取締役を歴任した人物で、乃木夫妻の殉死を聞いて強い衝撃と感銘を受け、その1年後に会社の職を辞し私財を投じて、明治天皇陵の隣に社を建設し、乃木大将の人となり・日本人の心を後世に伝えることに尽くそうと考えたのである。
 乃木神社からさらに西へ戻っていくと、御香宮神社。

御香宮神社拝殿 7:35

 境内より良い香りの水が湧き出し、その水を飲むと病が治ったので、時の清和天皇から「御香宮」の名を賜ったという。
 拝殿は、京都府指定有形文化財で、寛永2年(1625年)、徳川頼宣の寄進によって建立。中国の登龍門の故事に基づいた極彩色彫刻が唐破風元にある。

魚三楼 7:48

 御香宮神社から下っていくと、近鉄桃山御陵前駅で、駅の一つ前の路地を左折すると、魚三楼の趣ある建物が現れる。

月桂冠大倉記念館 8:03

 魚三楼の先を右折し、東本願寺伏見別院の前でさらに左折し、南へ向かうと。酒蔵の街並みとなる。「鳥せい」や「月桂冠大倉記念館」等、魅力的な施設が並ぶが、残念ながら、まだ空いていない…
 十石舟が浮かぶ濠川を辨天橋で渡り、朱色の竜宮門が特徴的な長建寺へ。

長建寺竜宮門 8:05

 かつての中書島遊郭の一角にあり、本尊に八臂弁財天(はぴべんざいてん)を祀ることから、島の弁天さんとも言われている。

濠川の十石舟 8:08

 濠川沿いに進み、蓬莱橋から一筋北の通りに入ると、寺田屋。

寺田屋 8:15

 ここもまだ空いてない…
 京橋で再び川沿いに降り、角倉了以の碑のところで川を離れ、また一筋北の通りを東へ反転。

油懸地蔵 8:30

 ご本尊の地蔵さんが油でテカテカの油懸地蔵を過ぎると、納屋町商店街に合流、まだどこも営業時間前の寂しい商店街を北に進み、今度は大手筋商店街に合流し、このまま東に向かって、近鉄桃山御陵前駅に戻って、今日はフィニッシュ。
 予定があったので仕方がないが、行動が早すぎた…(笑)

参考タイム

5/7近鉄丹波橋駅 6:256:40 桓武天皇陵 6:406:55 明治天皇伏見桃山陵・伏見桃山東陵 7:007:15 乃木神社 7:207:30 御香宮神社 7:408:05 長建寺 8:058:15 寺田屋 8:158:30 油懸地蔵 8:308:40 近鉄桃山御陵前駅

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