八甲田山・奥入瀬

−東北ピークハント連戦の第4戦 奥入瀬散策も加えたバリューセットに大満足−

   

山行概要

日 程
1989年8月25日(金)
山 域
八甲田連峰
天 気
晴れ
メンバー
単独
コースタイム
JR青森駅=BUS=酸ヶ湯=0:55=上毛無岱=0:35=田茂范岳=0:35=赤倉岳=0:15=大岳ヒュッテ=0:15=八甲田大岳=0:20=仙人岱=0:50=酸ヶ湯=BUS=子ノロ=2:05=石ヶ戸【5:50】

記録文

 アプローチの様子は、「みちのくひとり山旅1989」をご覧ください。

 名湯中の名湯である酸ヶ湯でバスを下車。温泉には帰りにゆっくり浸かるとして、まずは山に行かねば。
 毛無岱へのルートは酸ヶ湯の裏手から始まっている。立派なブナの林の中を縫うように進む。みちのくの山の特色はやはりブナ林、周りの林相を見なから登ること30分、下毛無岱の一角に突然飛び出す。

毛無岱@

 心地よい解放感。バックは南八甲田連峰。

毛無岱A

 これからたどる北八甲田連峰の峰々が真正面。ル−トはこれより木道となり、広大な湿原地帯の真ん中を突っ切っている。
 湿原は下毛無岱、上毛無岱の上下2段になっており、どちらも甲乙つけ難い程素晴らしい。上毛無岱の末端に分岐があり、今回は左手、田茂范岳の方同へ向かう。ルートは再び樹林帯中の緩やかな登りとなる。

 半時間程で縦走路に飛び出す。田茂范岳をピストンし、赤倉岳へ。今日初めての急登を迎える。火口壁の縁を進むようになればピークはすぐそこ。

井戸岳にて

 赤倉岳からは地肌の露出した滑りやすい道となり、神経を使う。井戸岳のピーク付近は丸太で囲まれた遊歩道と化している。丸太がかなり目障りだ。井戸岳から丸太の階段を一気に下ると大岳避難小屋の前に出る。ここから見下ろす毛無岱湿原も見事。

大岳にて

 1本取った後、大岳への登りにかかる。予想に反し、あっけなく大岳に着いてしまった。展望は申し分ない。北方には津軽海峡を挟んで北海道まで見渡せる。岩木山の整った山容もカッコいい。

高田大岳

 連峰中の高田大岳の端正な姿は特筆ものです。(登れば良かった…)

 飽きるほどに眺望を楽しんでから、ザラザラの急坂を仙人岱へ下る。毛無岱の印象が良かったので仙人岱にも期待していたが、仙人岱は登山者によって踏み荒らされ、ただの荒地と化していた。唯一の救いは、すぐ近くに湧き出す八甲田清水の存在である。これは文句なしにおいしい。思わずこの水でコーヒーまで作ってしまった。
 酸ヶ湯へは樹林帯の中のダラダラ下り。日差しは当たらないが、蒸し暑くてたまらない。酸ケ湯へ降り立った時には、半分干からびた様であった。酸ヶ湯の名物千人風呂でゆっくり汗を流す。入浴科350円。

十和田湖

 さっぱりしてから、十和田湖行きのバス (これも無料) に乗り込み、奥人瀬の渓流を楽しみながら十和田湖へ。

奥入瀬@(銚子大滝)

 湖を観賞した後、奥入瀬の風景がもう一回見たくなり、石ヶ戸まで歩く。銚子大滝はゆるやかな奥入瀬ではめずらしく轟音が響き渡っていた。

奥入瀬A

 石ヶ戸近くにて。ほとんどこんな景色が続きます。
 帰りのバスから夕日を冶びて真紅に染まる八甲田連峰が美しく見えた。

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諸国名山探訪

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