万年山

万年山


涌蓋山から望む万年山涌蓋山から望む万年山


 3/20 雨後曇り
 久しぶりの九州。夜行で来た私は熊本の駅レンタカー営業開始と同時に車を借り、まずは飛行機でやってくる同僚I氏を拾うため、熊本空港へ向かう。空港からは本日の予定である九州中央山地の主峰、国見岳に登るため、御船、矢部町経由で内大臣橋を目指す。が、叩き付けるような大雨。途中寄った通潤橋は水煙の中。すっかりやる気を無くした我々は、あっさりと進路を変更、なぜか高千穂へ。

雨に煙る通潤橋雨に煙る通潤橋

 雨も次第に止む中、高千穂峡、高千穂神社、国見ヶ丘といった観光地をひとめぐり。さらに町営温泉にも浸かるなど、出だしの意気込みはどこやら、バリバリの観光モードである。入浴後は、天岩戸神社に参拝し、そのまま車道を奥に進み、尾平越で緒方に出る。峠付近で雲間から垣間見る祖母の山並みは真っ白に塗装されており、この時点でアイゼンを持たない我々は傾山をほぼ諦めた。さらに投げやりになった我々は、原尻の滝を観賞した後、関サバを食べるためだけに、大分市内へ向かう。明日以降登る予定の万年山、涌蓋山などとは全くの逆方向にあるにもかかわらずだ。

原尻の滝原尻の滝

 しかし、関サバはその無駄な労力を補って余りある旨さであった。すっかり満足した我々は市内の大分ぽかぽか温泉に向かい、入浴後、温泉隣りの誰もいない電気屋の駐車場で寝た。最後まで行動の意図が良く分らない1日だった。

 3/21 曇り時々雨
 寝過ごして、7時前に大分を出発。途中から大分自動車道に入り、玖珠町へ。さすがに辺りは奇妙な形をしたメサ(テーブルマウンテン)が多い。標識に従い、登山口に向かう。万年山温泉を越えた辺りから傾斜がきつくなる。一部凍結しているところもあったが、何とか下バネ(万年山は上バネ、下バネの2段式のメサである。)の登山口まで車で入ることができた。


【コース】牧場登山口=0:30=万年山=0:10=避難小屋=0:10=牧場登山口【0:50】

【記録文】
 由布岳涌蓋山は姿を見せているものの、今にも泣き出しそうな空模様。ゲートをまたぎ、さらに伸びる車道を登る。車道が尽きると今度は石が敷き詰められた立派な遊歩道となる。周囲は平坦な牧草地で天気が良ければ最高のハイキングが楽しめるコースなんだろう。避難小屋を過ぎると、上バネの登りが始まる。ここも階段状に整備されているが、ガチガチに凍っており、へっぴり腰で登る。少しの急登で上バネの一角に登りつく。広大な甲板?が広がる光景はここならでは。のんびりと景色を楽しみたいところだが、寒さに加え、登頂直後から冷たい雨が降り始めたので、すぐに山を降りる。かなり雨脚が激しくなり、避難小屋でしばらく雨宿り。止みそうにないので、小走りで車まで戻った。

下バネから上バネを望む下バネから上バネを望む


【参 考】
 08:45    牧場登山口
 09:15-09:20 万年山
 09:30-09:50 避難小屋
 10:00    牧場登山口


 天気が良ければ、今日中に涌蓋山も登ってしまうつもりだったが、諦めて、今日も観光モードに変更、耶馬溪、豊後中津、宇佐八幡宮を観光し、宇佐別府道路、大分自動車道を使い、九重町の見晴らしの湯に入浴後、またも玖珠に戻ってきた。

豊後中津城にて豊後中津城にて

 この日の夕食は豊後森駅前のとりもつ鉄板焼「二十八万石」。メニューは一つだけだが、これが何とも旨い。焼酎もどんどん進み、情けないことに私は泥酔状態になってしまう。
 すぐ近くの玖珠温泉つのむれ館に意識不明のまま入浴し、そのままここの駐車場で寝た。

 3/22 雪後晴れ
 午前4時頃に気分の悪さで目が覚め、以後吐きっぱなしの情けない状況となる。しかも外は雪。どうしようもないので、昨日浸かった見晴らしの湯に移動し、そこの休憩室でひたすら寝た。
 夕方前になってようやく体調も回復し、連れが予約してくれた筋湯温泉の自炊棟に移動、筋湯に打たれる。天気は良くなかったとは言え、連れに大変迷惑をかけてしまい、最悪の1日だった。救いは明日の天気が快晴を告げていることだけ。涌蓋山登頂を確信し、早々に寝た。


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