−久しぶりに冬富士を見に関東遠征!−
山行概要
2016年1月16日(土)〜17日(日) | ||
丹沢山地 | ||
♀2名(MM、IDさん)、♂2名(KN君、私) | ||
西丹沢自然教室=0:50=ゴーラ沢出合=0:50=展望園地=1:20=石棚山稜分岐=0:10=檜洞丸=0:05=青ヶ岳山荘=1:00=神ノ川乗越=0:30=臼ヶ岳分岐=0:30=ミカゲ沢ノ頭=0:55=蛭ヶ岳山荘【6:10】 | 蛭ヶ岳山荘=0:35=鬼ヶ岩ノ頭=0:10=棚沢ノ頭=0:20=不動ノ峰下の休憩舎=0:30=丹沢山=0:25=日高=0:25=塔ヶ岳=0:30=花立=1:20=見晴茶屋=0:40=大倉【4:55】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
1/16 晴れ
2013年初頭の山旅以来、久し振りに冬富士が見たくなった。まずはMMを誘うが、宴会の度に声かけするうちに、若手2人も参加してくれ、4人パーティとなった。極寒の時期にわざわざ関東まで一緒に遠征してくれるのだから、オッサンにしたら、ありがたい話である。
小田原駅へは、京都から夜行バスで出撃。5時40分に到着するが、登山口の西丹沢自然教室に向かうバスは、新松田駅発7時25分発…
故に小田原駅で、朝食を取ったりして、時間調整を行い、無事、新松田駅からバスに乗り込む。途中の車窓からはいきなり富士の姿も垣間見られ、テンションが上がる。
西丹沢自然教室へは8時半過ぎに到着。寒いが快晴だ。教室にはスタッフが常駐しており、登山届の提出を促している。トイレが故障しており、柄杓で自前で水洗しなければいけなかったのはご愛敬だ。
スパッツの装着に手間取るが、何とか9時ジャストに出発。車道を少し奥に進むと、すぐに檜洞丸への登山口が分岐し、まだ陽の当たらない山腹を絡む道を進む。
南斜面を進むようになると、日当たり良好。絶好の木洩れ日ハイクを満喫できる。
支尾根を1本またぐと、再び日の当たらない冷たい斜面となり、もったいないくらいに下っていくと、ゴーラ沢出合である。
転倒に注意しながら、沢を渡ると、一気に尾根に取り付き、急登が始まる。これがツツジ新道である。
汗だくになりながらも、一気に高度を稼ぎ、展望園地へ。一息入れる。
期待通りの富士の姿をゲットし、テンションは上がる。
昨年12月の極寒の大峯オーバーナイトハイクでも大活躍した、山専ボトルがここでも活躍。これホンマに優れものですわ。
展望園地からは、さらに傾斜が強まる。今回は小屋泊まりで、荷物は軽いはずだが、私は前夜酔っぱらって調子に乗って、鍋用の具材を山盛り格納したせいもあって、滅茶苦茶重い… 故にペースが全く上がらず、コースタイム以上かかってしまう。
ようやく石棚山稜との分岐に到着。檜洞丸へは木道が敷かれており、何の問題もなく到着。
檜洞丸山頂で、のんびりランチタイム。山専ボトルが眩しく光る(笑)
目指す蛭ヶ岳は、遠く、そして高い。明るいうちに着けるだろうか?
檜洞丸の山頂直下に建つ、青ヶ岳山荘。その名の通り、ブルーの屋根が印象的。週末だったが、無人のようだった。
細かなアップダウンを繰り返しながら進む。あまり距離を稼いでいるとは思えず、やや焦り気味。
寒々しい景色の神ノ川乗越に何とか到着。本日泊まる予定の蛭ヶ岳山荘は水場がなく、買うしかないので、できれば地図に水マークのあるここの水場で補給していきたいが、季節的に超不安。登山口の西丹沢自然教室で聞いても、「分からない」と言われてしまっていた…
薄い踏み跡を拾って、南へ沢筋を下る。
5分ほど下っていくと、何とか水の流れに出合った。ここで野郎2人で4リットルずつ補給。ただでさえ重いザックがさらに肩に食い込む…
明らかにガクッとペースが落ちたが、何とか臼ヶ岳まで登り返す。
私はもうバテバテでした…
蛭ヶ岳は、いよいよ目の前に迫ってきたが、さらに迫力を増した… 登り切れるのか?
蛭ヶ岳への最後の前衛峰となる、ミカゲ沢ノ頭から、鞍部への非情の下り。いよいよ鞍部から、本日最後の標高差300m以上の急登が始まる。
ルートミスの心配はないので、各自のペースで登る。鎖場も何度か現れる急登に立ち向かうが、何度も立ち休憩を入れないと進まない…
MMは、急登の底に沈んだ…
何とか日没前に到着。皆さん、良く頑張りました! 27年振りの登頂! その時は、主脈を南北に縦走したのだ。
本日の泊り客は、我々4人の他は、男性2人組と、女性の単独行者のみで、もっといるかと思っていたので、少々意外だった。
苦労して担ぎあげた、食材、酒と水をふんだんに使っての鍋パーティで、今宵も昇天! 私は、いつものように速攻爆睡&いびきで、また皆さん迷惑かけました…
1/17 晴れ後曇り
日の出に間に合わせるべく、5時半起床。のんびりと朝食を取り、その時を待つ。
丹沢山の後方からのサンライズ。しかし、真冬の1700mを越える山頂にいるとは思えない、微風であり、ラッキーだった。
すっかり明るくなった7時25分、山荘をスタート。今日はコースも短いし、何よりザックが軽い。快適に歩く。
鬼ヶ岩との鞍部に向かって下っていく。ルートは階段がきっちり整備され、何の問題もない。
鬼ヶ岩への登り返し。鎖場もある急登だが、ザックが軽く、昨日とは比べ物にならないほど、機動力が向上している。
いやあ〜 最高! 富士から目が離せません!
気持ちの良い笹原をゆっくり下ると、休憩舎が現れる。
山専ボトルのお湯で、のんびりコーヒータイム。
丹沢山へは延々と笹原が続く。
不動ノ峰をバックに登り続ける。
山頂へ続く頂稜に出た! 丹沢山頂はもう少し。
丹沢山も27年振りの登頂。丹沢山頂には、みやま山荘が建ち、なかなか広大。ここが山頂というポイントがない故に、展望はもう一つ。
丹沢山〜塔ノ岳の未踏区間を繋げるのも、今回の山旅の目的の一つ。嬉々として進む。
笹の下草に気持ちの良い樹林帯が続く。竜ヶ馬場へかけて、木道がきっちり整備されており、非常に歩きやすい。
日高という小ピークを越えると、塔ノ岳を遮るものはもうない。一歩一歩、着実に登っていく。
塔ノ岳は、23年振りの到着。前回も同じような時期だったが、前回は雪で真っ白だったが、今回は積雪ほぼ0。
我慢できず、ここでビールを注入! ほろ酔い加減で相模湾へ向かってのダウンヒル開始。
前回は、鍋割山経由で下ったので、あまりに有名な大倉尾根はこれが初めて。階段がきっちり整備されていて、下から登ってくる登山者の半分ほどはトレラン仕様である。
帰りの新幹線の時間が気になってきたので、見晴茶屋の下で、タクシーを呼ぶ。
観音茶屋の下で、登山道は終了し、以降、車道をのんびり歩いて、大倉のバス停へ。
タクシーで渋沢駅へ直行し、小田原駅に戻り、駅ビルの海鮮茶屋「魚圀」さんで豪遊し、16時8分発の新大阪直通の「ひかり」で、京都には18時過ぎに到着。皆さんお疲れ様でした。
参考タイム
1/16 | 西丹沢自然教室 9:00 ⇒ 9:50 ゴーラ沢出合 10:00 ⇒ 10:50 展望園地 11:00 ⇒ 12:20 石棚山稜分岐 12:20 ⇒ 12:30 檜洞丸 12:55 ⇒ 13:00 青ヶ岳山荘 13:05 ⇒ 14:05 神ノ川乗越(水汲み) 14:30 ⇒ 15:00 臼ヶ岳分岐 15:10 ⇒ 15:40 ミカゲ沢ノ頭 15:40 ⇒ 16:35 蛭ヶ岳山荘 |
1/17 | 蛭ヶ岳山荘 7:25 ⇒ 8:00 鬼ヶ岩ノ頭 8:00 ⇒ 8:10 棚沢ノ頭 8:10 ⇒ 8:30 不動ノ峰下の休憩舎 8:40 ⇒ 9:10 丹沢山 9:25 ⇒ 9:50 日高 9:50 ⇒ 10:15 塔ノ岳 10:40 ⇒ 11:10 花立 11:10 ⇒ 11:45 堀山ノ家 11:45 ⇒ 12:30 見晴茶屋 12:35 ⇒ 13:15 大倉バス停 |
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