表比良全山縦走

表比良全山縦走


【日 程】平成9年7月5日(土)
【人 数】男2人
【天 気】快晴
【コース】JR近江高島駅=0:55=岳観音=0:20=岳山=0:35=鳥越峰=0:30=岩阿沙利山=0:10=鵜川越=0:35=寒風峠=0:20=ヤケ山=0:40=ヤケオ山=0:20=釈迦岳=0:10=カラ岳=0:15=比良ロッジ=0:20=金糞峠=0:25=南比良峠=0:10=荒川峠=0:15=烏戸山=0:20=比良岳=0:15=木戸峠=0:15=クロトノハゲ=0:20=打見山=0:15=蓬莱山=0:15=小女郎峠=0:15=ホッケ山=0:15=権現山=1:45=JR和迩駅【9:55】

【記録文】
 6:55 近江高島駅を出発。7時前とは思えない暑さ。いきなりヤル気をなくす。大炊神社からムシムシした樹林帯の登行で滝のように汗が吹き出す。
 7:50 岳観音。観音堂はバラバラに解体されていた。
 8:15 岳山通過。それにしても暑すぎる。エネルゲンのがぶ飲みが続く。
 8:50 鳥越峰着。展望なし。
 9:30 岩阿沙利山着。ヘバッている割にはタイムは短縮できている。この頃から時折突風が稜線上を吹き抜けるようになり、風が吹く度、奇声を上げてしまう。
 9:40 鵜川越。炎天下の林道でぐったり。
    ブッシュが濃く、草いきれがきつい。半分ヤケになって飛ばす。
10:25 寒風峠着。名の通り涼風が吹き抜け、生き返る。
    いよいよ前半戦のヤマ場、ヤケ山・ヤケオ山の登行を迎える。ヤケ山は難なくクリアしたものの、ヤケオ山の急登はモロに直射日光を受け、二人とも熱射病のようになり、頭がクラクラしてきた。
11:35 ヤケオ山着。ヘナヘナと座り込んでしまう。私はこの時点でもう完走は完全に諦めていた。
   釈迦岳、カラ岳をヨロヨロと通過するが、頭の中は比良ロッジの冷たいジュースが浮かんでは消えていた。
12:40 比良ロッジ着。待望のジュースを一気のみ! 生き返る思い。もっと生き返ったのは、水を頭からかぶったことだった。やはり頭がオーバーヒート状態になっていたようで、冷水をかぶるうち、意識がどんどんクリアになっていった。
13:15 比良ロッジ発。冷水に浸したタオルを頭に被ってリスタート。完全に復活した我々は破竹の勢いでぶっ飛ばす。
14:00 南比良峠着。この区間の快調さとタイムの短縮具合から何とか完走の目途が立った。気をよくして、縦走を再開。烏戸山の登りには多少へこたれたが、何とか通過。葛川越への急降下&比良岳の登り返しを勢いでこなすと、後はクロトノハゲまでは平坦なクルージングコース。意識的にペースをあげる。
15:35 クロトノハゲ着。振り返る釈迦岳の遠さにため息が出る。今日最後の急登になるだろう打見山へは、ゴンドラを頭上に仰ぎながら意地で登り切る。
16:10 打見山着。アベックに囲まれながら、再びジュースを補給。今日は一体何リットル飲んだのか、見当もつかない。ここを通過すれば、後は歩きとおす他ない。気を引き締めて出発。蓬莱山へは、リフト横の荒れ地の直登。これが最後と言い聞かせる。蓬莱山から小女郎峠間は今日のハイライト。夏山 とは思えないクリアな空気の中、琵琶湖の濃い藍色が印象的。
17:00 小女郎峠着。辺りはすっかり夕暮れといった感じになってきた。ここまでくれば日没までには栗原までは降りれそうだ。ここに至っても山を楽しめる自分の体力&体調に感謝、感謝。後は今日のファイナルピーク、権現山まで起伏のほとんど無い快適な稜線を南下するのみ。
17:40 権現山着。到着と同時に思わず歓声が上がる。琵琶湖と比叡山の夕景を万感の思いで眺める。
18:00 権現山発。名うての急降下も気分が完全にハイになっている我々には物の数ではない。30分で林道に出る。
   分かってはいたが、ここから先が地獄の長さだった。足の裏がジンジンする。駅前の商店街で日没となった。
19:45 恥ずかしながら最後は股ずれまで起こして、和迩駅はがに股での到着となったが、それさえなければ結構余力を残して縦走を終えることができ、夏山本番に向けての自信にはなった。


   

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