権現山〜霊仙山

権現山〜霊仙山


【日 程】1995年2月11日(祝)
【山 域】比良連峰
【メンバー】総勢53名
【天 気】晴れ時々曇り
【コース】平=0:50=アラキ峠=0:30=権現山=1:00=霊仙山=0:55=妙道会【3:15】

【記録文】
 今まで行きたい山となかなか合致せず、参加する機会の無かった新ハイキング関西の例会にやっと参加する機会を得た。が、予想していたとはいえ周りから完全に浮き上がってしまい(平均年齢より確実に30歳以上は若いと思われる。)、非常に淋しい思いをした山行だった。

 出町柳のバス乗り場は中高年の登山者で溢れかえっていた。その中に場違いのように私は一人ポツンと佇んでいる。「おっ、今日はヤングがいるなー」、「今日のラッセルは安心や」などと言われているのが聞こえる。
 貸切のバスに乗り込む。隣に立った爺さんとひとしきり話をするが、彼は何故私が参加したのか非常に興味があるようだった。そんなこと聞かれてもただ単に山に行きたかっただけなのになあ…
 辺り一面真っ白の平バス停には9時半前に到着。さっそくアイゼン着用指令が出るが、(私は付けなかった。)オバハンのほとんどが付け方を全く知らなかったのには笑えた。
 9時40分に出発。私は出来るだけ目立たぬように、中団あたりからスタートする。これだけの人数で歩くのは初めてであるので、非常に新鮮である。予想外だったのは、結構いいペースが進むことだ。先頭の人のペース作りがうまいのか、スムーズに50人の列が伸びてゆく。おかげで私もストレスを感じることなく歩くことができた。
 何とコースタイムを短縮してアラキ峠に到着。近くのオッサンに尋ねると、 いつもこれぐらいのペースで歩くとのこと。このオッサン、オバハンらはただもんではないなと、感嘆することしきりの私であった。
 さすがにこの先の急登では、隊列が乱れ始め、中団の私がいつのまにか先頭集団にいるという案配になってきたが、またしてもタイムを短縮し、権現山には11時半に到着。今日はド快晴。眼下いっぱいに琵琶湖が広がる。北山も皆子峰床、白倉、百里等が一望のもとだ。風もほとんどない。ここでランチタイムとなった。50人がピークのあちこちに広がる。なかなか壮観であった。
 1時間後、目の前の霊仙を目指して、急降下を開始する。オバハン連中もこの急斜面にひるむことなく、整然と下っていく。コースリーダーは夏道を無視し、ひたすら稜線を忠実に進む。ウーン、この人もただ者ではない。
 霊仙のピークは狭く。これだけの人数では、長居できる場所ではない。帰りのバスの時刻の兼ね合いもあって、写真を撮っただけで、下山を開始する。この下りが恐ろしく急で、私も何度かスリップしそうになったが、それでも隊列は乱れない。中高年者は下り道が苦手だと聞いていたが…
 結局15時に妙道会のバス停に到着。皆疲れは全く見えない。噂には聞いていましたが中高年ハイカーの勢いを実感した山行でした。恐るべし、ジジババハイカーズ。 


      

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