北海道の山旅2011

−もはや山旅ではない! 堕落の札幌ステイ6日間…−

   

旅の概要

日 程2011年8月18日(木)〜23日(火)
メンバーK(21日まで)、私
旅 程
8/18
京都〜伊丹空港〜新千歳空港〜白老〜登別温泉〜札幌
8/19
札幌〜イワオヌプリ・神仙沼登山〜積丹〜札幌
8/20
札幌〜夕張岳登山〜夕張〜札幌
8/21
札幌〜新千歳空港〜札幌
8/22
札幌〜定山渓天狗岳登山〜札幌
8/23
札幌〜中山峠〜丸駒温泉〜新千歳空港〜関西国際空港〜京都

旅行記

 8/18 曇り時々雨
 これまで北海道へ渡る際には、いつも自分的には結構気合を入れて数ヶ月前から色々と予定を検討して臨んでいたのだが、今回は全く違った。休みの予定がなかなか固まらないせいもあったが、行くのを決めたのはほんの数日前。おかげで、とりあえずレンタカーを確保しただけで、飛行機もほぼ正規運賃… 急でも行くという物好きな友人を確保し、いざ北海道へ。

 新千歳は曇り空のせいか、20℃余り。これだけでも来た甲斐があるっていうもの。初日の予定から何も考えてなかったが、天気もイマイチだし、とりあえず温泉ということで、登別に向かうことに。途中、偶然ネットで見つけて気になっていた白老の「北のランプ亭」で今旅の第一食目。

海鮮&肉の豪華バーベキュー 12:44

 メニューはいろいろあったが、面倒くさかったので5000円位のコースを頼んだ。
 ハンパない量で、タラバ脚、ホッキ貝、ホタテ貝、ししゃも、イカ、サケハラス、牛ロース、ベーコン、野菜等でとてもじゃないが食べきれない。余ったら持ち帰りもできたようだが、いきなりお腹パンパンに…

登別温泉地獄谷 16:08

 何とか登別温泉にたどり着き、「さぎり湯」に沈没。初日から先が思いやられる体たらくである。
 腹ごなしに地獄谷を散策する。学生の頃に一度来ているが、記憶がほとんどない… それにしても新千歳でも感じたが、周囲は中国人ばっかり。何だかな…

 札幌には19時頃に到着。狸小路のドーミーインに投宿。すすきのに近く、風呂も豪華で気に入った。
 あんなに満腹だったのに、また夜の街に繰り出す私達…

活け毛蟹の蟹味噌に悶絶! 21:35

 ホテルで教えてもらった「さかなや七福神商店 狸小路本店」に突撃。お昼は「もう魚は見たくない!」と叫んでいたのに、写真の毛蟹やブドウエビ、アスパラ等を嬉々として食す私達。完全にアホです。
 こうして怠惰な旅行の1日目は過ぎていった…

 8/19 快晴
 好天が予想されていたので、5時半に連れを叩き起こし、一路ニセコへ。
 小樽、余市と快走し、稲穂峠をトンネルで抜けてしばらくすると、正面に羊蹄山がドーン!と現れ、テンション急上昇↑ ワイス温泉から右折し、ニセコ山上へ一気に登っていく。

登山口の駐車場 8:13

 澄んだ青空が眩しすぎる。地元の人には理解できないと思うけど、関西の薄汚れた土地から来た人間にしたら、これを見ただけでも北海道まで飛んだ価値ありと思ってしまう。

 イワオヌプリ・神仙沼山行記へ

 感動の神仙沼を後に、パノラマラインで岩内へダウンヒル。シャコタンブルーの海へ飛び込むような爽快なドライブ。軽く山をシバいた後は、積丹のウニへ向かって一直線。
 運転再開で注目を浴びている泊原発や神威岬を横目にひたすら積丹岬を目指す。
 しかし、息せき切って入った食堂の看板には「本日、シケによりウニ丼は提供できません。三色丼(ウニ、イクラ、エビ)のみの提供になります」との悲しすぎる記載が… 画竜点睛を欠く。超ご機嫌な一日だったのに、余りの落胆ぶりに連れに呆れ返られる私であった。

島武意海岸 14:37

灯台横からの積丹の海 14:50

 気を取り直して、近くの島武意海岸と積丹岬の灯台へ。
 シャコタンブルーの海にすっかり機嫌も直り、札幌へ。
 さっきの落胆はどこやら、北区北15条西4のスープカレー「心」さんへ。

「心」のスープカレー 18:11

 きのこともち豚カレーにガーリックをトッピング。サラサラ系ではなく、結構ドリップ状で、何とも言えない深い味わいに感動
 今日、明日はアパホテル&リゾート札幌で連泊。南区で市街からはかなり遠くなるが、超巨大ホテルでここもお風呂が充実。明日は私の我儘で早朝出発で夕張岳に登りたいので、早々に寝た。

 8/20 晴れ一時雨
 3時に起床。超眠いが、980105年と3度も断念した夕張岳に登るため気合で起きる。
 連れを残して出発。早く山に入りたかったのと駐車スペース確保のため、高速で夕張ICまで向かったが、結果的にはそこまで急ぐ必要はなかった。R274、452と夕張川に沿って進み、シューパロ湖へ。
 シューパロ湖の北端辺りで、道標に従い右折、白銀橋で夕張川を渡り、林道に入る。ここまではスムーズに到着。
 林道はしばらく舗装路が続くが、やがてダートとなる。林道は約14キロらしいが、2/3はダートだったと思う。もっと道悪かと思っていたが、今回の軽のレンタカーでも底を擦るような箇所はなく、5時過ぎに登山口に到着。
 花のシーズンは駐車場所の確保に苦労するとのことだったが、花の枯れたこの時期は3台しか停まっていなかった。

 夕張岳山行記へ

 好天にも恵まれ、楽勝で夕張岳を落としただけあって、上機嫌で車を走らせ、シューパロ湖の畔に戻ってきた。

シューパロ湖にかかる三弦橋 11:33

 正式名は大夕張森林鉄道夕張岳第一号橋梁と言うらしい。
 これを見た時は、「何でこんな所にこんな橋が架かっているのか」位の感想しかなかったが、家に帰ってから北海道のHPを見て納得した。

 「大夕張ダムによりせき止められたシューパロ湖上に水没補償工事として建設された森林鉄道用単線橋梁です。夕張山系の山々から伐採された木材を搬出するために建設されましたが、伐木輸送が森林鉄道からトラック輸送に切り替えられたことにより、1963(昭和38)年にわずか5年で廃止となりました。
 三弦ワーレントラス構造という、正面から見ると三角形の断面をしており、鉄道橋や車道橋ではほとんど例を見ない独特な様式で、産業遺産として非常に価値の高い橋梁です。」(北海道のHPから引用)

 少し寄り道して夕張駅に向かう。この辺りに来たら必ず入っていた「ゆうばりユーパロの湯」が休館中と知っていたので、駅前のホテルマウントレースイの温泉目当てに来たのである。
 夕張駅に来るのは10年振りだが、やはり市の財政難の影響か、心なしか寂れたような気がした。
 ホテルマウントレースイの「レースイの湯」は近代的な施設で旅情はないが、広くて天井も高いので、解放感は最高、って喜んでいたら、それまで晴れていたのに急に雨がザザーッと来た。通り雨かと思ったが、なかなかにしつこく2時間近くも激しく降り続けていたので、早く下山してラッキーだった。
 札幌までは高速を使わずのんびりと戻る。連れと合流し、今日もお魚へ。

殻付きウニ 17:18

 今日は「活魚海鮮郷土料理おが」へ。お腹が空いていたので、開店時間直後に入店。積丹半島の敵討ちと殻付きウニを注文。トロけます。納得できる山行の後だけに、余計に美味しい。

活いか刺身 17:25

 5分前まで生簀で泳いでいました。噛み締めるごとに甘みが… お約束のイカゴロ(内臓)も酒の肴には最高! ゲソは塩焼きにしてもらいました。大満足で呑みすぎて意識不明の状態で連れにホテルまで送ってもらった(ごめんなさい)。
 朝まで記憶なし…

 8/21 曇り時々雨
 連れが朝の便で帰るので、新千歳までお見送り。天気も悪いので札幌にUターン。昼過ぎに戻ってきた。初日に泊まったドーミーインを確保し、早々にチェックイン。
 昼からすすきのに繰り出し、回転寿司をつまむが、少々物足りなかったので、スープカレーに向かう。

「カレーショップエス」のチキンカレー 13:14

 すすきの駅近くの有名店。トッピングのアスパラ&オクラのグリーンが鮮やか過ぎる。最初に行った「心」に比べ、サラサラ系で、私が思い描いていたスープカレーに近いものだった。
 昼間から酔っ払って、大通り公園で転寝… こんな贅沢許されるんでしょうか?

「幻のエビ」ブドウエビ 18:15

 夜は夜で昨日と同様、「活魚海鮮郷土料理おが」さんへ。
 カウンターで大将と話をさせてもらいながらの至福のひととき。ブドウエビは甘エビよりも遥かに濃厚&甘くて悶絶。

今日も毛蟹 18:40

 やっぱり頼んでしまった。これも20分前に元気に動いていた奴。これで3000円程だから、笑いが止まらない。
 この日も大満足で床につく。明日は晴天のようなので、呑んだくれてばかりいなくて山に行かねば…

 8/22 晴れ
 北海道に来てから、午後に天気が急変することが多かったので、頑張って5時に起き、車を走らせる。
 目的地は「定天」こと定山渓天狗岳。10年前に余市岳のピークから眺めた姿に一目惚れして以来、宿願となっていた山だが、あまりに札幌に近すぎて後回しになっていたのだ。
 札幌からはホンマに近くて、1時間もかからず登山口に着いてしまった。ガイドでは神居橋からすぐに車止めゲートがあるとなっているが、何もない。最初道を間違えたかなと思ったが、500mほどさらに奥に進んだところにゲートがあり、鍵はかかってなかった。無視して進入しようかとも思ったが、登山口まであと1キロちょっとらしかったので、おとなしく車を停めて、歩き出すことに。

 定山渓天狗岳山行記へ

 まだ9時半である。以前の私なら迷うことなくもうひと山欲張るところで、無意根山にでも向かったと思うのだが、齢40を超え、そこまでギラギラしていない。定山渓温泉で一風呂浴びようにも時間が早すぎたので、おとなしく札幌に帰ることに。すでに頭の中にはジンギスカンがチラついているのであった。

昼前からビール&ジンギスカン 11:32

 「松尾ジンギスカン南1条店」にて、定番のサッポロクラシック&ラムとリブロースに溺れる私。ここまで堕ちるとは… しかし、最高の贅沢!
 今日も大通り公園でひっくり返ってしまった…

チップの造り 17:28

 そして今旅最後の夜も「おが」さんに来てしまった。3日連続である…
 まずは支笏湖産のチップ(ヒメマス)のお造りでスタート。まだピクピク動いていた。漁期はこの9月までらしい。脂がノリノリだがさっぱり。サケとは微妙に違うな〜

「きんき」のしゃぶしゃぶ 17:37

 大将から「絶対に損はさせない!」の激烈なお勧めでオーダーした本日のメイン。網走産一本釣りのきんきを何とシャブシャブでいただく。ダシも絶品、ポン酢も絶品で身を追加したいと思ったほど。しゃぶしゃぶ後に投入されるアラと野菜も素晴らしく、あっと言う間に完食してしまった。
 しかし、前からだけど、もはや山のHPではないなぁ…

 8/23 雨
 こんな怠惰な旅でも、終わりはあっと言う間。天気が良ければ無意根山かなと思っていたが、無情の雨であっさり温泉へと変更。中山峠経由で支笏湖畔の丸駒温泉へ向かう。

丸駒温泉の露天風呂 11:08

 分かり辛いが、写真の右上は支笏湖の湖面である。まさに湖に浸かっている様な開放感が味わえる。湯面は、支笏湖の水位と常に同じになるらしい。
 底に敷きつめられた玉砂利の間から源泉が湧き出る正真正銘の天然温泉。あ〜帰りたくない!

新千歳空港で最後のフィーバー 13:26

 フライトは夕方だったが、昼過ぎには車を返却し、空港へ。
 「きたみなと」さんでウニやらラムのスペアリブで最後もご満悦。この後、空港内にオープンしたばかりの温泉でまったりしすぎて、飛行機にはダッシュで乗り込むハメに…

 あ〜 次札幌を訪れる機会はいつか…

諸国名山探訪

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