北海道の山旅2015

−石狩岳〜表大雪への縦走は露と消えた… そして堕ちてゆく…−

   

旅の概要

日 程
2015年7月23日(木)〜27日(月)
メンバー
Wヒロシ(I.ヒロシ、F.ヒロシ)
旅 程
7/23
京都〜関西国際空港〜新千歳空港〜帯広〜糠平温泉
7/24
糠平温泉〜石狩岳登山〜幌加温泉〜旭川
7/25
旭川〜神居尻山登山〜滝川〜札幌
7/26
札幌〜銭函天狗山登山〜朝里川温泉〜小樽〜札幌
7/27
札幌〜無意根山登山〜丸駒温泉〜新千歳空港〜関西国際空港〜京都

プロローグ

 私にとって,「石狩岳」は,もはや宿願とか悲願とか,単純な一言では片づけられない、因縁の山となっていた。
 すぐに思いつくだけでも、4回ほど失敗している。京都からは遥か遠い北海道の山に何度も失敗し、物凄い出費である… そのほとんどが、登山口へ続く、音更川本流林道の崩壊で車が入らなかったことによるが、ダメ押しは、昨年の夏の出来事である。
 石狩岳と表大雪連峰とを結ぶ重要な縦走路なのに、背を越すブッシュで悪評高かった「根曲り廊下」の刈り払いが行われたという朗報を昨年耳にし、縦走路をつなげることにかけては、ほとんど病気の私は、居ても立ってもいられなくなり、石狩岳から表大雪への大縦走をあわてて企図し、昨年8月末に単身で北海道へ。
 帯広から糠平温泉へバスで入り、翌朝タクシー約14000円を奮発し、勇躍、重荷を背負ってシュナイダーコースへ突進したが、雨で増水した沢で流されるわ、ヒグマを目撃するわ等、完全に心が折れ、わずか2時間ほどの歩行で撤退したのである…
 あれから1年。根曲り廊下のブッシュが復活する前に、何とか縦走を成し遂げたい。私は性懲りもなく今年も同様の計画を企てる。

 しかも今年は、歴戦の勇士であるI.ヒロシ氏の招聘に成功し、不退転の決意で臨むことに。出発の3日前に、シュナイダーコース登山口までのタクシーの予約が取れないという驚愕の事態も発生したが、我々は十勝三叉までバスで入り、林道8キロ歩行も覚悟した。私はそれほど入れ込んでいたのだ。
 それほどの覚悟だったのだが、あっけなく計画を見直すことになる。出発前日の北海道の天気予報は、梅雨のような天気図で、全道的に向こう1週間は壊滅的という悲惨な状況… 飛行機は格安のピーチなので、キャンセルできないことから、今さら中止はできない。と言うことで、あれだけ入れ込んでいたのに、テント縦走はあっさり諦め、急きょレンタカーを5日間確保し、石狩岳は日帰りで攻略することにした。
 何という変節振り…

旅行記

 7/23 雨後曇り

 そして出発当日。関空7時10分という早朝発であるため、MKのスカイゲイトシャトルが自宅に迎えに来たのは3時50分… 何とか寝過ごすことなく、シャトルに乗り込み、ワープ(爆睡)すると、チープな造りが際立つ関空第2ターミナルへは6時前に到着。
 JR京橋駅の始発で駆け付けた、I.ヒロシ氏と無事合流し、マナー無視のシナ人で溢れかえるターミナルで苦虫を噛みしめながら何とか時間を潰し、雨に降られながら機内へ…
 無事、北海道へたどり着き、ニッポンレンタカーの事務所から、走行距離僅か数百mの新車のN−BOXで発進! 時折土砂降りの雨が降る道東自動車道で一路帯広を目指す。
 帯広へは、ちょうどお昼頃に到着。「やはりここは名物の豚丼でしょう!」と「ぶた丼のとん田」を目指すが、さすが超有名店ですでに行列が… 転進し、近くの「十勝豚肉工房ゆうたく」さんへ。

豚丼を堪能 12:31

 腹を満たした後は、関西ではすっかり見かけなくなった帯広駅前の「長崎屋」さんで、今晩と明日の食料を調達し、糠平湖を目指す。
 しかし、去年もそうだったのだが、北海道とは思えないほど、湿度が高い。南から続々と湿った空気が流れ込んできているらしく、天気も不安定になっているのだ。降ったり止んだりのホンマに不安定な天気の中、糠平湖へ。
 まだ時間も早かったので、少々寄り道をすることにし、まずは近くの上士幌町鉄道資料館へ。

上士幌町鉄道資料館 14:54

 貨物列車の最後尾に連結されていた車掌車らしい。
 上士幌町鉄道資料館は、廃線となった旧国鉄士幌線の糠平駅跡地に建つ。63年間にも及ぶ士幌線の歴史が全てここに展示されている。また、運転席から全線を撮影した映像を大型スクリーンで上映しており、俄か運転士気分を味わうことができる。
 受付の方に、いまや一流観光スポットと化したタウシュベツ川橋梁が水没していないことを確認し、いったん、糠平温泉を通り過ぎ、6kmほど北に向かう。

タウシュベツ川橋梁 15:55

 「タウシュベツ川橋梁展望所」の案内がある駐車場に車を止め、森の中に分け入ると、200mほどで展望所に到着する。

 タウシュベツ橋梁は旧国鉄士幌線のタウシュベツ川を渡る橋梁として1939年に作られた。当時からこの辺りは国立公園に指定されており、建設に当たっては自然美と人工美の調和を考慮し、ゆえにコンクリート製のアーチ橋になったとされる。それから十数年の間、士幌線は生産された穀物の輸送や切り出された木材の搬出に活躍した。しかし1955年の糠平ダムの建設に伴い、このタウシュベツ川橋梁は人工の糠平湖に沈むことになり、士幌線は新線に掛け替えられたのだ。
 ご覧のように、11連アーチの美しい姿をしているが、この展望所からは、1キロ弱も離れているので、迫力が伝わらないのは残念…
 橋梁の近くまで行く林道があり、間近で眺められたのだが、狭い上に観光客が増えたため、事故が相次ぎ、2009年から閉鎖されてしまったらしい。

糠平温泉湯元館の露天風呂 16:46

 ようやく今日の宿の糠平温泉湯元館へ。私は去年も泊まった宿だ。素泊まり3800円で「ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉」の源泉掛け流しの湯に入り放題なので、なかなかコスパ的に秀逸なお宿である。
 帯広の長崎屋で調達した惣菜とビールですっかり良い調子になり、明日の石狩岳は長丁場になるので、早々に寝ることに。
 直近の天気予報では、曇り時々晴れと、多少はマシになったが、相変わらず大気は不安定で、十勝地方には雷注意報も出ており、油断できない状況…

 
   

 7/24 曇り時々晴れ

 3時起床。外はしとしとと雨が降っている。「また撤退か!」一人なら確実に止めていたが、とりあえず登山口まで行こうということで、朝食を取った後、宿を発進し、音更川本流林道へ突入する。特に路面に問題なく、20分ほどで登山口の駐車場へ無事到着。先客は熊谷ナンバーの車が1台のみ。
 いつしか雨は止んでおり、登山口からは、石狩岳の主稜線が見える。「今日はやれるのか?!」

 石狩岳山行記へ

 この後、旭川に出ることにしていたため、方向は逆にはなるが、17年前にニペソツをやった後に訪れた幌加温泉が、ここから近くて印象が良かったので、立ち寄ることに。
 だいぶ記憶は薄れていたが、何と4種の源泉掛け流し湯を500円で堪能できる素晴らしい温泉である。

幌加温泉の内湯 15:00

 内湯は、「ナトリューム泉」、「鉄鉱泉」、「カルシューム泉」の3種の浴槽が並び、確かにそれぞれ泉質の違いがはっきり分かる。

幌加温泉の露天風呂 15:06

 そして、露天風呂は、「硫黄泉」で、大自然の中の解放感は最高である。
 すっかり満足した後は、北海道の国道の中で一番標高の高い三国峠(標高1139m)を越え、層雲峡経由で旭川へ。以前に走った時から、旭川紋別自動車道が一部開通しており、上川から旭川へはかなり時間短縮となった。比布JCTで道央自動車道に合流し、旭川鷹栖ICで旭川市内へ。
 今宵の宿は、サウナの「オスパー」さん。ちょっと中心部から離れており、くたびれた感じは拭えないが、2人で和室が7980円で泊まれるとのことで、即決。

「天金 本店」さんの刺し盛! 18:56

とりあえずは、海鮮でしょう! 食べログで見つけた「天金 本店」さんの予約が何とか取れたので、タクシーで乗り付ける。

続いて毛ガニ! 19:18

 これは冷凍ではなく、水槽からの活けガニを。5000円くらいでした。

タコ刺しとヒラメも追加! 19:30

 I.ヒロシが」あまりの旨さに追加注文。
 二人でたらふく飲み食いして13000円しなかった。サイコー!
  石狩岳、音更山の攻略と、旭川グルメを堪能し、なかなか充実した1日が終わった。明日の天気予報は、曇り時々雨… 相も変わらずぐずついた天気が続く見込みだ。雨なら札幌で昼からグダグダになるだけだと、諦め気分で就寝。

 
   

 7/25 曇り

 目を覚ますと、晴れ間も垣間見れる曇り空… 慌てて出発するが、すっきりとしない天気でガッツリ歩くのもなあ… と言うことで、周辺で、手ごろかつ、名の知れた山と言うことで、チョイスしたのは当別町の神居尻山。滝川市街から登山口のある「道民の森 神居尻地区」まで1時間弱ほどであり、2時間ほどで登ることができそうだ。

 神居尻山山行記へ

 滝川市街へ戻る。目的は2つ。過去に何度か訪れ、勝手知ったる日帰り温泉施設の「滝川ふれ愛の里」と、北海道のジンギスカンの名店「まつじん」さんこと、「松尾ジンギスカン」の本店が滝川にあるからである(迂闊にも、当然本店は札幌にあると思っていて、滝川市で食べログ検索して初めて知りました…)。

「まつじん」本店の威容 12:20

 ナビを頼りに滝川市内を走り、シャッターが目につく滝川の町には不似合いなほど(失礼)立派かつ壮大な建物が目に入る。かなりの大バコ店に驚きながら、店内に入ると、既に満席近くなっており、どこからこれだけの人が湧いてくるのか? とさらに驚く。

「まつじん」さんで昼から痛飲! 12:31

 2人で、ラム、マトン他を満喫! しかも私は生大ジョッキに手を出す始末… I.ヒロシさんすいません。
 2人でたらふく飲み食いして、8000円弱という、超コスパにさらに感激し、「滝川ふれ愛の里」の広過ぎる重曹泉に沈没。肉の匂いを消し、一路、札幌へ。

 今宵の宿は、大通り公園に近い「ラッソ アイスバーグホテル」である。私が、札幌の定宿にしている、カプセルサウナの「スパホテル ソーレすすきの」がいっぱいで、やむなく楽天トラベルで急きょ当日に押さえたので、2人で13700円とコスパ的にはやや不満である。
 しかも、私が慌てて予約してしまったせいで、何とダブルベッドの部屋を押さえてしまった(涙) オッサン2人でダブルベッドって… 結局、私がシュラフで床に寝ることにした…
 この日の夕食は、私がすすきので唯一行きつけの店である「おが」さんへ。

「おが」さんのイカ刺し! 19:13

 甘〜い。ゲソは塩焼きでいただきました。

キンキのしゃぶしゃぶ! 19:18

 いや〜 最高! しゃぶしゃぶの後は、野菜とキンキのアラをさらに堪能!

「すみれ すすきの店」の味噌ラーメン 21:01

 明日も天気は悪そう… キレた私は、明日も本格登山はないだろうと、〆に「すみれ」さんの味噌ラーメンでお腹パンパン…
 とりあえず6時には起きることとし、この日も爆睡へ。

 
   

 7/26 曇り後雨

 何とか6時過ぎに起きる。雨は降ってはいないが、今日も曇り… すっきりしませんなあ〜
 昨日よりさらにテンションは低いが、どっかには登っておきたいということで、この日はさらに歩行時間の短い、銭函天狗山をチョイス。札幌、小樽近郊の山で、標高はわずか500mちょっとだが、何と言っても、天狗の名のとおり、岩壁を従えたその山容は名山と呼ぶに相応しい。
 札樽道を銭函ICで降りると、天狗山への登山口へは最初の信号を左折し、山手へ登り、札幌緑花会のさらに奥へ進むと、3、4台駐車可能な登山口がある。私たちは、途中で奥に進むのが不安になり、施設の広い駐車場に止めてしまった。すいません。

 銭函天狗山山行記へ

 この日も北海道らしくない蒸し暑さで、短時間とは言え、すっかり汗だくになってしまった。毎日汗をかいた体のまま運転するので、新車のN−BOXのシートは、すっかり異臭を漂わせるようになってしまった(笑) ファブリーズを大量に振り掛けるが、あまり効果がない(涙)
 この日もまずは温泉へ。朝里川温泉の入り口近くに立つ「小樽天然温泉 湯の花朝里殿」へ。ここが近くて便利だった。何のことはない普通のスーパー銭湯チックな日帰り温泉施設だったが、さっぱりして、小樽市内へ。この頃から雨が降り出す…

 こんな悪天でも小樽市内はシナ人をはじめ大賑わいであった。どの店も満員なので、昼飯は、甚だ不本意だったが「すしざんまい」でサクッと終え、ここの駐車場を基点に、小樽市内を軽くブラつく。

日本銀行旧小樽支店 12:53

 小樽は来るたびに観光地化が激しく、今回も落ち着いた雰囲気の日本銀行旧小樽支店金融資料館の他は、人の多さに辟易とするだけだった。
 とあるフードコートの入口でシナ人が子どもに小便をさせているのには、超ムカついた。ホンマにあいつらどれだけ民度低いねん!

 そんなこんなで、早々に小樽を出発し、札幌へ帰還。この日は定宿の「スパホテル ソーレすすきの」(定宿といっても、カプセルホテル併設の24時間サウナだが…)が空いていたので、チェックイン可能となる15時に突入。
 それぞれ、風呂、マッサージと思い思いに過ごして、夕食はこの日もI.ヒロシ氏のリクエストで、「おが」さんへ。

「おが」さんのグリーンアスパラ 17:19

 地魚(名前は失念した…)の刺身も。

キンキの焼き 17:41

 今日は焼きでいただきました。

焼きキンキと格闘するI.ヒロシ氏 17:44

 すっかりご満悦。

「スープカリィ侍 さくら店」にて 21:59

 またまた酔っぱらって自制がきかない私は、〆に今宵はスープカレーの「スープカリィ侍」さんへ。
 チキンと野菜カレーを堪能。炭水化物大量摂取で、完全にオーバーウェイトの危機である。
 この日もすっかり堪能して、カプセルに倒れこむ。明日は、若干天気が良さげなので、薄れゆく意識の中、気力で目覚ましをセッティングし、爆睡モードへ…

 
   

 7/27 晴れ時々曇り

 いよいよ最終日。奇跡的に4時に起床。天気は今日も曇りながらも、薄日が差している状況。最後はそれなりに登りたいと、札幌近郊では、少しは歯ごたえのありそうな無意根山へ。
 定山渓温泉から豊羽鉱山の奥へ進み、登山口へ。広大な広場には何台でも止められそうだ。

 無意根山山行記へ

 山行後の温泉は、定山渓温泉が近かったが、4年前に行った支笏湖畔の丸駒温泉が素晴らしかったので、そちらに向かうことに。

丸駒温泉の露天風呂 12:43

 支笏湖を眼前にした露天風呂が素晴らしい。すっかりご満悦。
 後は新千歳空港へ戻るのみ。石狩岳〜大雪山縦走はできなかったが、まあ4日連続で山には登れたし、いつものように旨いものは堪能できたし、及第点の山旅だった。

 
   

諸国名山探訪

Copyright(C) Hiroshi Fujita All right reserved

inserted by FC2 system