−風邪でフラフラの中、中辺路の複線区間を行く。−
山行概要
2017年1月2日(振休) | |
熊野古道中辺路 | |
快晴 | |
単独 | |
発心門王子社=0:10=猪鼻王子跡=0:05=船玉神社=0:50=なべわり地蔵=0:20=柿原茶屋跡=0:40=湯の峰温泉=0:35=月見ヶ丘神社=0:30=熊野本宮大社【3:10】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
昨日の大辺路(周参見駅〜田子)に続く、熊野古道4日目。あまりの天気の良さに予定を1日延長したのだ。あと2日となった大辺路のフィニッシュは次の機会に譲ることにし、最終日は、中辺路の複線区間でまだ未踏の赤木越を歩むことに。熊野本宮大社に新年の参拝をしたいというのもある。
昨日の晩は那智勝浦町役場の駐車場での極寒車中泊… 寒くてまんじりともせず、6時までシュラフでブルブルしながら過ごす。
あまりに寒気でブルブルするので、どうも寒さのせいだけではなさそう。風邪をひいてしまったようだ。普通ならそのまま帰るところだが、この日の行程は3時間ほどなので、構わず決行することに…
コンビニで朝食を取ってから、熊野本宮大社へ。7時過ぎの到着。この時間なので、本宮前の駐車場はガラ空き。
熱のせいで体がフワフワするが、かまわず、本宮へ。昨年は、あまりの人の多さで、ちゃんと参拝できなかったからだ。
さすがに早朝で本殿前も人は閑散としている。
@証誠殿(本宮・第三殿)、A中御前(結宮・第二殿)、B西御前(結宮・第一殿)、C東御前(若宮・第四殿)と順に参拝し、最後、D満山社で結んで、無事参拝終了。
しかし、寒い… 社務所前の焚火から、体が動かない…
何とか車へ戻る。本日のスタート地点の発心門王子社へ向かうバスは、8時33分発なので、それまで、車の中で待機…
車内でうつらうつらしながら、何とかバスに乗り込み、発心門王子社へ。
バスは、私の他には、3組、5人ほどだったが、当然のように本宮方面に向かっていったので、逆に進むのは私のみであった。
フラつく体で、これまた1年振りの発心門王子社に参拝する。
そして、赤木越を目指し、鳥居をくぐって、昨年の行程を逆行する。
いきなり「たっくん坂」を下り、林道に出るが、すぐに谷沿いの小路に入り、しばらく進むと猪鼻王子跡。
享保8年(1723年)に紀州藩が造立した緑泥片岩碑が残るのみである。
猪鼻王子跡からすぐ林道に合流し、そのまま進むと、船玉神社の赤鳥居が見えてくる。
神社からすぐ先の園地で、赤木越が分岐する。林道を離れ、山道へ。一気の急登が始まる。依然として体がフワフワする… 皆さんはマネしないでください(笑)
赤木越は全部で1から11の道標ナンバーが付けられているが、ナンバー2まで登ると、後はゆるやかな尾根道となる。
道標ナンバー4と5の間に、なべわり地蔵が佇む。
昔、一遍上人の弟子がここで昼飯を炊いていたところ、鍋の水がなくなり鍋が割れたので、このあたりを鍋割峠と呼ぶようになったという。
なべわり地蔵の辺り、木々の間から展望が利くようになる。玉置山から大森山にかけての南奥駈の山々が広がる。
さらにゆるやかに進むと、柿原茶屋跡が現れる。
崩れた石垣と廃屋が残るのみで、寂しい印象。
茶屋跡から、ルートの幅が狭まり、やがて、湯の峰温泉に向かって、「地獄坂」と呼ばれる急降下となり、慎重に下る。
ようやく温泉街が見えてきた。周囲で猿の群れがおり、猿同士で喧嘩しているみたいで、やかましくて仕方がない。
湯の峰温泉の共同浴場前の食堂で、親子丼を喰ってエネルギー補給。
温泉に入っていきたかったが、まだ1時間ほど歩かないといけないのと、何といっても風邪で体調最悪なので、自重…
つぼ湯の先から、大日越に入る。湯峯王子から急登を登る。月見ヶ丘神社まで一気に登って行く感じ。体調最悪で喘ぎ喘ぎ登る。
月見ヶ丘神社を越えると、やっと登りから解放され、写真のような石段も出てくる。滑りやすいので慎重に下っていく。
ひとしきり下ると、大斎原と大鳥居の一部が見えてきた。山越えを実感する。
降りたところは熊野本宮バス停だが、本宮までは、まだ1キロ弱ほどある。
朝とは様相が一変。物凄い人出になっていた…
しかし、熱でしんどい… 枚方の実家までのドライブは、頭が朦朧として、記憶が…(危ない)
何とも締まらない、新年山行だった。
参考タイム
1/2 | 発心門王子社 8:55 ⇒ 9:05 猪鼻王子跡 9:05 ⇒ 9:10 船玉神社 9:10 ⇒ 10:00 なべわり地蔵 10:00 ⇒ 10:20 柿原茶屋跡 10:20 ⇒ 11:00 湯の峰温泉 11:25 ⇒ 12:00 月見ヶ丘神社 12:00 ⇒ 12:30 熊野本宮大社 |
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