法師山〜大塔山縦走

−熊野の2大名峰を日帰りで一気に縦走−

   
  

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山行概要

日 程
2013年4月27日(土)
山 域
大塔山地
天 気
快晴
メンバー
単独
コースタイム
宗小屋橋=1:20=法師山=1:40=905m峰=0:55=大塔山=0:40=905m峰=0:30=林道安川線出合=0:40=宗小屋橋【5:45】

記録文(写真はクリックで拡大)

 2013年のGW前半戦は、南紀の山々の攻略作戦にあてる。特に法師山、大塔山は正に熊野の2大巨峰と言った感じで、以前からぜひ登りたいと思っていたが、同じ近畿の京都からでもアプローチは大変で、どうしてもアルプス他が優先してしまい、後回しになってしまっていたが、ようやく侵攻の機会が巡ってきた。
 ネットで調べると、この2山を個別に登る記録が多かったが、さらに調べてみると何とかコースタイム10時間ほどで縦走できそうなので、宗小屋橋を起点とする周回コースに決定。
 枚方の実家を前夜発。第二京阪、阪和道を快走し、南紀田辺ICからR42、311を経て、富里温泉に到達。まだ1時過ぎだったので、暗闇の山道の走行を避け、温泉前で仮眠した。
 翌朝、安川大塔川林道を慎重に運転し、宗小屋橋へ。車道は最後まで舗装されていた。林道安川線に少し入った所に駐車スペースがあり、登山口もすぐ奥にあった。

登山口を出発 5:35

 吊橋で安川を渡り、植林帯の急登を黙々とこなす。すぐに明瞭な尾根に乗り、どんどん高度を上げていく。
 終始展望の開けない尾根だが、天気は快晴で、早朝の気持ちの良い空気感を味わいながら快調に飛ばし、一気に縦走路分岐へ登りつく。法師山は目の先だ。すっかり背が低くなった疎林の尾根をさらに頑張れば、極上の展望が待つ法師山山頂である。

法師山山頂 6:56

 南方を見下ろす。入道山への稜線が延びる。はるか熊野灘まで見渡せた。

法師山の展望@ 6:57

 大塔山系西側の展望。百間山、半作嶺が素晴らしい。あちらにも縦走したかった…

法師山の展望A 6:57

 本日の目的地である主峰大塔山をズーミング。風格が凄い。何度も写真で見た一ノ森(下川大塔)と二ノ森(大塔山本峰)の双峰を目の当たりにし、感激。しかし、思ったより遠いな〜
 10分ほどで山頂を辞し、大塔山へ。

 先ほどの縦走路分岐まで戻り、いよいよ縦走開始。ルートは結構しっかりした踏み跡が付けられており、また、尾根を忠実にたどれば良いので、ルートロスの不安はない。
 展望にはあまり恵まれず、現在地把握が難しいルートであるが、時折木々の間から垣間見れる大塔山が徐々に大きくなるので、着実に自分の歩み具合は分かる。
 地図の886mピークから、しだいにヤセ尾根となり、急峻なギャップを越える。木が繁っているので難なく突破できたが、岩だけなら結構厳しかったかもしれない。
 ギャップを越えるとすぐに905m峰で、ここで宗小屋橋への下降ルートを分ける。順調すぎるくらい順調に来ているので、迷わず大塔山へ直進する。
 これまでの縦走路で最大の登りをこなすと、一ノ森(下川大塔)。全く展望なく先を急ぐ。大塔山の名の由来となった一ノ森と二ノ森の鞍部である大多和へいったん大きく下る。さすがに熊野の主峰である。簡単には登らせてもらえない。
 そして大塔山へ最後の急登。さすがに疲れてきた。足が前に出ない…

大塔山山頂 9:43

 ようやく山頂へ。植生回復のための鹿除けフェンスが目障りだが、仕方がない。
 縦走中は展望に恵まれなかったが、ここで全開! 本当に熊野は山また山。40分ほどゆっくり展望を楽しむ。
 905m峰まで戻る。一ノ森への登り返しはやっぱりきつかった。
 そして大塔山へ最後の急登。さすがに疲れてきた。足が前に出ない…

宗小屋橋登山口 12:10

 急な支尾根を下る。だいぶ足の踏ん張りが利かなくなってきた。
 ヨロヨロになりながら、何とか林道に降り立つ。後は鮮やかな新緑を愛でながら、車の待つ登山口へ戻った。

 明日は古座川峡に行きたいと思っていたので、ナビを確認するが、距離優先で山越えのヤバそうなルートを選択したので、遠回りだが、いったん田辺に戻り、R42で海沿いに進むことに。
 すぐ近くの富里温泉の始業時間には早すぎたので、白浜から少し南の椿温泉に寄道。道の駅に日帰り入浴施設がある。どうやら穴場のようで、人影はまばら。源泉掛け流しで白浜温泉に遜色ないお湯を独占し、のんびり。
 R42は時間がかかるが、景色は最高。大海原を眺めながら、飽きることなく紀伊半島最南端の串本へ。20年以上前に来て以来である。貧乏人の故、車中泊のできるスペースを探すと、串本駅近くにサンゴの湯という入浴施設があったので、ここに車を泊める。本州最南端の温泉という触れ込みらしい。16時過ぎの到着だったので、少し仮眠。

「萬口」さんの鯨の刺身 17:30

 食べログで「萬口」さんを発見し、始業と同時に向かう。
 まずは、鯨を堪能! お酒が進む。

かつお茶漬け 17:45

 ほとんどのお客さんが注文するらしい、名物のかつお茶漬け。
 ごまだれに漬けられたかつおをご飯に載っけて、サラサラと… 南紀初日の晩は大満足のうちに更けていく…
 どうやって車に戻ったのか記憶なし… 故に温泉には入れず仕舞。
 明日は、嶽ノ森山へ向かう。

参考タイム

4/27宗小屋橋 5:356:40 縦走路分岐 6:406:55 法師山 7:058:45 905m峰(下山道分岐) 8:459:40 大塔山 10:2011:00 905m峰(下山道分岐) 11:0011:30 林道安川線出合 11:3012:10 宗小屋橋

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