大福山・札立山・飯盛山

大福山・札立山・飯盛山


陽光あふれる井関峠 陽光あふれる井関峠


【日 程】1998年1月2日(金)
【山 域】和泉山脈
【メンバー】男2人、女1人
【天 気】快晴
【コース】
 JR六十谷駅=0:30=直川観音=0:30=奥畑=0:15=井関橋=0:25=井関峠=0:30=大福山=0:20=札立山分岐=0:45=札立山=0:55=飯盛山=1:00=高野山=0:10=高仙寺(孝子観音)=0:20=南海孝子駅【5:40】

【記録文】
 難波駅に8時に集合。入山口を和歌山市行の急行に乗ってから六十谷に決めたため、南海和歌山市〜JR和歌山〜六十谷という遠回りのアプローチ。最初から阪和線で行ったら良かった。
 10時前に六十谷を出発。いつものことだが、住宅地を抜けるのに苦労し、直川観音へはかなり遠回りをしてしまう。
 役ノ行者縁の直川観音にお参りしてから、なおも千手川沿いの車道を進む。かなり山間に入った頃、口畑の集落に到着。こんな山奥に・・・・とびっくりしていたら、さらに奥に奥畑の村落が現われ、またも驚く。
 奥畑で道は二分し、我々は右に進路をとる。この先にある行者堂にお参りする人達と何度となくすれ違う。井関橋で行者堂へのルートを右に分けると、ようやく山道となり、井関峠までよく踏まれた道が続く。
 井関峠はやわらかな陽光に包まれていた。振り返ると紀ノ川や和歌山市街、生石山などが一望のもと。草原に寝っころがって、日光浴を楽しむ。
 峠から大福山へは、10年前に雲山峰〜俎石山を縦走した時にたどった懐かしい道。途中の送電線鉄塔からは雲山峰が500m弱の山とは思えないほど堂々とした山容を披露してくれた。展望はないが、小平地となっている大福山で昼食をとる。満を持してのビール投入だ。
 ほろ酔い加減で縦走を再開、札立山へと向かう。ときおり開ける展望とともに、いかにも泉南の山らしい雑木林の佇まいが素晴らしい。周囲の景色に感嘆していると、そこら中から鈴が鳴り出し、あっという間に猟犬15頭ほどに囲まれてしまった。私はなんともないが、犬嫌いの連れにこれは拷問だった。少し遅れて、猟師のおっさんも到着。今日は5人ほどが猟を行っているとのことで以後我々は銃殺の恐怖に脅えながら歩くことになる。
 猟犬に先導されて進む。淡輪への分岐を右に分けると、ルートはブッシュがちになるが、迷うほどでもない。細かいアップダウンを繰り返し、いい加減まだかなと思った頃、ようやく札立山の標識がある所に着いた。はっきり言って標識がなければ見過ごしていたと確信できるほど、ピークらしくない所です。
 時間もおしてきたので、少し休んだだけで、飯盛山へと出発。さらにブッシュが濃くなる。この時期しか快適に歩けないのでは。鬱蒼とした照葉樹林に覆われた山道は低山とは思えない山深さが味わえ、なかなかいいコースです。孝子からのルートを合わせ、さらに淡輪からのルートも合流すると、最後の急登が始まり、一気に大展望の待つ飯盛山山頂に到着。辺りはすっかり夕暮れといった感じで、何よりも大阪湾が素晴らしい。そして今日たどってきた稜線もよく見える。大福、札立と何の変哲も無い鈍峰ばかりだが、実際歩いたものにははっきりとピークを確認できる。僕らは日没の時間を気にしながらも、飽きること無くこの大観を眺め続けた。


飯盛山から泉南の海を望む 飯盛山から泉南の海を望む


 下山路は孝子へのルートをとることにする。淡輪への方が短いのだが、何となくまだ歩き足りなかったからである。先ほどの分岐までいったん戻ってから孝子に向かう。ここまでくると里山のせいか枝道が非常に多く、また途中林道と交錯したりして、非常にわかりにくい。標識とテープを頼りにすれば問題はないが、日没の迫っている時間帯では中々大変でした。かなりアップダウンのある道をヘトヘトになって進み、反射板があるピークに出て、これで登りも終わりかと思ったら、さらにアップダウンを繰り返し、高野山の表示がある小ピークに登りついた。もうほとんど日没寸前といった感じで辺りは薄暗いが、ここまで来れば、後は降りるだけ。孝子観音へのジグザグの急坂を一気に駆け降り、何とか暗くなる前に下山終了。観音様に山行の無事にお礼を言ってから、孝子駅までテクテクと歩き、今年の新年山行も終了となった。


【タイム】
 09:55    JR六十谷駅
 10:25-10:30 直川観音
 11:00    奥畑
 11:15    井関橋
 11:40-12:00 井関峠
 12:30-13:20 大福山(昼食)
 13:40-13:45 札立山分岐
 14:30-14:40 札立山
 15:35-15:55 飯盛山
 16:55    高野山
 17:05    高仙寺(孝子観音)
 17:25    南海孝子駅


      

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