阿騎野にて。遠景は高見山(左)
日 程 | 1992年1月3日(金) |
山 域 | 宇陀山地 |
メンバー | 男2人 |
天 気 | 晴れ |
コースタイム | 比布〜伊那佐山〜井足岳〜宇陀水分神社〜宇陀 |
ひたすら怠惰に引き篭もって過ごした1992年の正月休みだったが、最終日前夜になってふと、初詣さえも行ってないのではないか、と我に返り、慌てて連れに連絡しまくり、私と同じように家に引き篭もっていたカモをまんまと捕獲する。しかも初詣のつもりがいつの間にか初登りに変化しており、前から気にはなっていたが、他に有名な山が近くに多すぎて、今まで縁が無かった伊那佐山に向かうことにする。
近鉄榛原駅からバスに乗る。と言っても歩いても良いような近さ。バスからもこれからたどる山並みが全て見渡せるほどのこじんまりとした山塊である。頭が痛くなるほどピンと張り詰めた冷気の中、1992年の初歩きがスタート。う〜ん、麓から見た山容はなかなか立派な山だが、そこは600mほどの小山、冬枯れの疎林の中をしゃべくりながら登れば、汗をかく間もなく、ピークに到着である。葉が落ちて見通しの良いこの時期でも展望は全く無い静かなピーク。正月にわざわざこの山に登るのは私たちだけでしょう。
井足岳への縦走へ向かう。縦走と言うのが気恥ずかしい位の軽いアップダウンで到着してしまう。木々の間からすぐ真下に榛原の町並みが望める程に町に近い。ここで昼食にするが、まともなランチを買いそびれた私は榛原駅で購入したミスター○ーナツの冷え切ったドーナツのお寒いメニュー。
早々に下山してしまったが、何か歩き足りないので、再びバスの人となり、下井足の宇陀水分神社・下社を訪れる。ここでやっと初詣を達成する。この後よせばいいのに、宇陀の町まで車道を延々と歩く。せっかく治りかけていた左膝の痛みがぶり返す。
大きな代償を払いながらも、宇陀の古い町並みに到着。ここでは、江戸時代の町並みや森野旧薬園と歴史マニアには応えられないところ。最後は阿騎野を訪れ、万葉の香りにどっぷりと浸った。
結構味わい深い初歩きだった。