−温泉とグルメがメインの、大分、宮崎、そして福岡の名山を巡る単独行第三弾! 修験道の香り溢れる犬ヶ岳〜求菩提山を縦走!−
山行概要
2016年11月13日(日) | |
英彦山山地 | |
晴れ | |
単独 | |
求菩提資料館前駐車場=0:15=犬ヶ岳登山口=0:40=経読林道出合(ウグイス谷降り口)=0:15=経読林道出合(笈吊峠登り口)=0:15=笈吊峠=0:40=犬ヶ岳=0:30=一ノ岳=0:25=杉ノ宿跡=0:20=虎ノ宿跡=0:25=胎蔵界護摩場跡=0:10=求菩提山(国玉神社上宮)=0:05=国玉神社中宮=0:15=阿弥陀窟=0:15=求菩提資料館前駐車場【4:30】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
一昨日の鹿嵐山、昨日の行縢山・元越山からの3連戦。
楽し過ぎる単独行もついに最終日。悲しい…
この日も気合で4時半に起き、別府ICから北へ向かう。いろいろと迷ったが、今日は九州百名山2峰のすっきりした縦走が楽しめる、福岡県豊前市の犬ヶ岳と求菩提(くぼて)山に登ることに。
豊前ICから県道32号線で西に向かい、 かつて「一山五百坊」と形容され、豊前修験道のメッカとして栄えた求菩提山の信仰の歴史を展示する求菩提資料館前へ。
トイレのある立派な駐車場に車を止め、岩岳川に沿った車道を遡って行く。
車道の終点が犬ヶ岳登山口で、ここにも駐車場とトイレが整備されている。
ここから、ダートの林道歩きとなる。ハッとするような紅葉が残る林道を進み、ウグイス谷の源頭を渡ると支尾根の急登となり、一気に高度を上げ、一汗かくころ、経読林道に飛び出す。
いったん、この林道を西に500mほど、水平に移動すると、笈吊峠への登山口が現れる。
階段が整備された、やや過剰品質の登山道を登ること10分ほどで、笈吊峠に到着。
すぐ先の、笈吊岩の通行について注意喚起する看板がおどろおどろしいが、無視して笈吊岩に取り付く。何度も滑落事故が起きている曰くつきの場所のようだが、岩が濡れているのが少し気になった程度で、難なく突破。
すぐになだらかになり、シャクナゲの群生する稜線をゆるやかに昇り降りする。前衛峰の三ノ岳(釈迦岳)を過ぎると、素晴らしいブナ林も現れ、まさに1級の尾根歩きである。
犬ヶ岳手前で南側の展望が大きく開ける箇所があり、由布岳から九重山群、万年山等の展望が全開である。
大して疲れることなく、犬ヶ岳主峰に到着。避難小屋を兼ねた展望台があるが、木々に囲まれ、あまり見通しは利かない。
犬ヶ岳から一ノ岳への稜線も、フカフカの落ち葉を踏みしめながらの美林歩きであり、何とも心休まるコースである。
一ノ岳の頂上からは、英彦山が近い。いつか縦走してみたい。ピークにはテントが張ってあり、二人組が撤収中だった。「京都から来た」と言うと、かなりびっくりされた(笑)
ここから北に折れ、求菩提山へ連なる稜線を歩む。このルートも整備は過剰気味。鹿嵐山や元越山のように100m刻みできっちり道標が立っているのがウザ過ぎるが、さしてアップダウンのない快適な樹林の中の縦走路が続く。
杉ノ宿跡、虎ノ宿跡などの行場跡を過ぎ、胎蔵界護摩場跡に至ると、いよいよ求菩提山の一角である。
石畳も現れる。ゆるやかに登ると、あっけなく求菩提山山頂に建つ、国玉神社上宮に到着した。特徴的な山容をしているので、もっと急かなと思っていたが、予想外だった。
国玉神社は、求菩提山護国寺の建立とあり、護国寺は求菩提山の修験道の中心で、まさに神仏混交の象徴である。
山頂の上宮から山腹の中宮へは、「鬼のあぶみ」とも呼ばれる850段の急峻な石段があり、山中を荒らし回っていた鬼が求菩提権現との誓約により一晩で築いたという。
こっちは下りだから良いが、登ってくる人達は皆「ヒーヒー」言っていた。この石段を見て、急峻な山容どおりと納得する。
中宮は中腹の小平地に立っており、いったん参道を大鳥居まで下り、右に反転して、窟めぐりのルートへ入る。
阿弥陀窟のところで、さっきの胎蔵界護摩場跡に向かう分岐を右に分け、求菩提資料館への下山道に入る。
しばらくゆるやかに下った後、一気に岩岳川に向けて下って行く。スリップに注意しながら下ると車道に降り立ち、100mほどでスタート地点の駐車場に到着。
岩場あり、ブナ林あり、宗教的モニュメントありと、日帰りコースとしては、なかなかバラエティに富んだ秀逸なコースだった。
「求菩提温泉卜仙の郷」からの求菩提山(右)と犬ヶ岳(中央奥) 13:35
求菩提資料館で修験道のお勉強をしてから、車で5分ほど戻ったところにある「求菩提温泉卜仙の郷」でさっぱりし、一気に小倉へ戻った。
レンタカーを返したのが、16時過ぎ。
帰りの新幹線は19時前に確保していたので、それまでの間、いつもの宴会タイム!
まずは、駅前アーケードにある、食べログで回転寿司部門ナンバー1にもなった「京寿司 小倉店」さんへ。意外なほど小ぶりな店である。
中トロとサーモンから!
ノドグロ炙りが旨すぎる。
5皿ほどつまんで、次の店へ。
さらに「天ぷら定食 ふじしま」さんで、至福のひと時を過ごす 16:35
「京寿司 小倉店」の、はす向かいの「天ぷら定食 ふじしま」さんへ。
コスパが最高! 天ぷら盛(9品)が630円! 缶ビールショート分のグラスビール300円で、これで1000円しないのである。
すっかり昇天し、小倉〜京都間は、完全にワープで帰洛した(新大阪を過ぎた辺りで目覚ましをセットしていなければ、確実に名古屋以遠に運ばれていただろう(笑))。
やっぱり一人旅は楽しい! と再認識した3日間であった。
参考タイム
11/13 | 求菩提資料館前駐車場 6:35 ⇒ 6:50 犬ヶ岳登山口 6:50 ⇒ 7:30 経読林道出合(ウグイス谷降り口) 7:30 ⇒ 7:45 経読林道出合(笈吊峠登り口) 7:45 ⇒ 8:00 笈吊峠 8:00 ⇒ 8:40 犬ヶ岳 8:50 ⇒ 9:20 一ノ岳 9:30 ⇒ 9:55 杉ノ宿跡 9:55 ⇒ 10:15 虎ノ宿跡 10:15 ⇒ 10:40 胎蔵界護摩場跡 10:40 ⇒ 10:50 求菩提山(国玉神社上宮) 10:55 ⇒ 11:00 国玉神社中宮 11:00 ⇒ 11:15 阿弥陀窟 11:15 ⇒ 11:30 求菩提資料館前駐車場 |
山行データへ
諸国名山探訪
Copyright(C) Hiroshi Fujita All right reserved