−四万十川源流の山と龍馬脱藩伝説の梼原を満喫−
山行概要
2013年5月3日(金) | |
不入山系・天狗高原 | |
晴れ | |
単独 | |
四万十川源流の碑=0:10=四万十川源流点=0:10=ウラ林道分岐=1:00=不入山=0:20=ウラ林道分岐=0:20=四万十川源流の碑【2:00】 天狗高原登山口=0:20=天狗ノ森=0:15=天狗高原登山口【0:35】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
2013のGW後半戦は土佐へ。ベルダッシュで職場を離脱し、一路四国へ。22時前には高知駅前のパーキングに到着。駅近くの居酒屋でまずは鰹のたたきで軽く一杯。いつものように車中泊とあいなった。
5時に起床し、すぐに車を走らせる。高知道を須崎で降り、R197でひたすら山間部に分け入る。船戸集落で右折し、細い車道を延々と走り続けると、四万十川源流の碑がある小広場に到着。私が一番乗りのようだ。
良く整備されたトレールを10分ほどで、四万十川源流点に到着。苔むした岩の間から、大河が始まっていく。なかなかに感慨深い
源流点から、さらに新緑の森を登って行く。暑くもなく寒くもなく、まさにベストと言える気候で、快適に登り続ける。
ウラ林道分岐でここは右に向かい、尾根ひだを何度か巻きながら進む。船戸林道の登山口を過ぎさらに巻き気味に進むと、いつしか槇尾根と呼ばれる支尾根の末端に飛び出す。
以降は尾根通しのすっきりしたルートが続き、目の前の不入山がどんどん近づいてくる。
派手さはないが、土佐最深部の山並みが遥か彼方まで続く、味わい深い展望が広がる。
昨日は京都で普通に仕事をしていたのに、翌日の早朝には四万十川源流の山の頂に立てるのだから、車の機動力様様である。
柔らかな春の日差しを浴びながら、朗々と下る。
あっけなくウラ林道分岐に戻り、後は四万十川源流に沿って、来た道を戻るだけ。上々の四国第一戦だった。
さて、まだ9時過ぎである。R197まで戻るが、ここまで来たら、龍馬脱藩の起点となった、「雲の上の町」梼原は外せない。
梼原への峠越えの最中、「雲の上の温泉」があったので、ちょうど10時の始業と同時に突入。雲の上の爽快露天風呂を満喫し、さっぱりして、檮原の町へ一気のダウンヒル。
地元の木材をふんだんに使い、CASBEEでSクラスを達成したハイスペックなサスティナブル建築。さすがに環境モデル都市に選ばれた町の役場である。
さあ、まちなか散策開始!
県内唯一の木造芝居小屋。大正時代の和洋折衷様式。
龍馬脱藩の道が、ここから伊予との国境である韮ヶ峠へ続いていく。
延喜19年(919年)、津野山郷の開祖・津野経高(つのつねたか)が、梼の木が多いこの地を梼原と名づけ、伊豆より三嶋神社を観請したもの。
神社へは、梼原町産の木材を使用した立派な屋根付きの橋「神幸橋(みゆきばし)」で梼原川を渡る。
梼原町をひと通り廻ったが、それでもまだ昼前である。さらに欲望は止まらず、またもやここまで来たらと、愛媛県との境にある四国カルスト天狗高原へ足を延ばすことに。
国民宿舎の広い駐車場に車を止め、すぐに歩き出す。キャンプ場を過ぎると徐々に石灰岩の露出したカルスト台地特有の光景が現れる。
天狗ノ森はもう目の前だ。
登山口から20分弱であっけなく山頂到着。ここはまさに四国山地のど真ん中。遥か彼方まで山並みが続く。
先ほど登ったばかりの不入山が端正な姿を見せてくれた。大満足。
さて、これからどうするか。はっきり言って何も決めずにいたが、直感的に足摺岬に向かうことに決めた。本当に一人旅はいい。そうと決まれば、車を長駆走らせる。R197から県道19号線に入り、中土佐町でR56に出、ひたすら南へ。さすがに疲れてきたが、四万十川の雄大な河口部を目の当たりにし、テンション復活し、どうにか土佐清水市の市街に到着。漁港の片隅に車を止める。今夜のねぐらはここだ。
ネットで事前に調べておいた市役所横の「ほざき」さんへ17時の始業と同時に突撃。18時には予約で一杯とのことでラッキーだった。
清水サバを満喫し、千鳥足で車に戻った。まだ7時前だが、早々に今日も車中泊。明日はいよいよ足摺岬へ向かう。
参考タイム
5/3 | 四万十川源流の碑 6:55 ⇒ 7:05 四万十川源流点 7:10 ⇒ 7:20 ウラ林道分岐 7:20 ⇒ 7:45 船戸林道登山口 7:45 ⇒ 8:20 不入山 8:35 ⇒ 8:55 ウラ林道分岐 8:55 ⇒ 9:05 四万十川源流点 9:05 ⇒ 9:15 四万十川源流の碑 天狗高原登山口 12:20 ⇒ 12:40 天狗ノ森 12:45 ⇒ 13:00 天狗高原登山口 |
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