−表大雪までの縦走は幻に… しかし、日帰りで音更山も攻略し、充実の日帰り山行を完遂!−
山行概要
2015年7月24日(金) | |
東大雪連峰 | |
曇り時々晴れ | |
Wヒロシ(I.ヒロシ、F.ヒロシ) | |
シュナイダーコース登山口=0:30=二十一ノ沢右股渡渉点=2:10=シュナイダーコース分岐=0:35=石狩岳=0:10=石狩岳最高点=0:10=石狩岳=0:20=シュナイダーコース分岐=0:45=音更山=1:00=ブヨ沼=0:35=十石峠=0:50=水場=1:00=ユニ石狩岳登山口=0:25=シュナイダーコース登山口【8:30】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
さあ、リベンジ開始である。二十一ノ沢に沿ってゆるやかに登り始める。去年よりブッシュがやや濃くなったようだ。尾根に取り付くまで平坦な道が続くこともあり、1年振りのリベンジに完全に入れ込んでいる私は、猛スピードで突っ走ってしまい、いきなりI.ヒロシ氏を置き去りに…
何とか心を落ち着かせ、ペースに折り合いをつける。そして、二十一ノ沢右股の渡渉点へ。去年はめちゃくちゃ増水しており、無理やり渡ろうとした私は思いっきり流されました。しばらく流された後、流木に掴まり事なきを得ましたが、マジに死ぬかと思いました。頭の中を走馬燈が過りました(涙)
今回は特に問題なく沢を渡り切る。
渡渉後もしばらくゆるやかに登ると、いよいよ尾根の末端部に到達。これでもかと急登が続く。私はテンションが上がり切っているのと、去年の経験から様子は分かっているので、快調に登っていくが、I.ヒロシ氏の調子がもう一つである。
急登は一本調子ではなく、中間点辺りでいったんゆるやかになるが、すぐにこれまで以上の急登となり、徐々に岩混じりの厳しい稜線に変わっていく(私が去年撤退したのは、この中間点から再び急登が始まった辺りか。ぶり返した急登と豪雨で完全に心が折れました…)。
I.ヒロシ氏は調子の上がらぬままだ… 今回、サブザックを持参せず、止む無くメインパックのカリマーのクーガーで登っていたせいもあり、一時はかなり間隔が空いてしまい、ペースを調整に苦労する。
しかし、ようやく終わりが見えてきた。周囲の木々の背も一気に低くなってきた。
ガス一色のシュナイダーコース分岐に登りつく。休憩も入れると、コースタイムの半分で駈け上ってしまった。完全に入れ込んだ私のせいである。I.ヒロシさん、申し訳ない。
軽食を取っていると、奇跡的にガスが切れ始め、何と石狩岳の全貌が姿を現した!
テンション急上昇! すぐに出発する。これを見に来たんです。表大雪と異なり、原始の香り溢れる重厚な山容が素晴らしすぎる!
シュナイダーコースのヘロヘロ具合からは一変し、快調に登っていくI.ヒロシ氏。
雄大です。天気予報から、完全に眺望は諦めていただけに、嬉しさもひとしおである。
奇跡的にド快晴のアングルが! これだけ見たら、どれだけ天気良かったと思えるのですが…
登山口から3時間で石狩岳を攻略! 画像は、最高点へ続く稜線。
ピークには熊谷ナンバーの車の持ち主が。定年退職され、北海道を20日以上、名山巡りをしているとのこと。羨ましい〜
目の前の稜線が恨めしい〜 ホンマに縦走したかった! 我慢できないので、峰続きの最高点へ向かうことに。
重荷を背負って歩くはずだった縦走路… 軽やかに進む。
こちらの方が1mだけ高いのである。こっちの方が雰囲気もあるし、何でこれを本峰にしないのかな?
そそくさと本峰に戻る。すっかりガスに覆われてしまった。また来るときはあるのか? 様々な思惑を巡らせながら、三角点の立つピークを後に…
下りの途中、一瞬だけ、石狩岳がその姿を見せてくれた。
20分ほどで、シュナイダーコース分岐に戻ってきた。まだ9時半前って… これでシュナイダーを下るのはあっけなさ過ぎるよなぁ〜と言うことで、その場の軽いノリで、音更山周りのコースに変更。と言っても、6時間半はかかるのだが…
しっかりとしたルートがハイマツ帯に伸びる。音更山へは上下2段に分かれた登りをこなしていくイメージ。雄大なスロープを登っているんだろうが、如何せんガス一色なので想像するのみ…
この山も東大雪らしい重厚な山容を持つ山だが、ガスの中、あっけなく登頂…
ここまでは、快調すぎるほど快調だった。しかし、音更山を越え、しばらく平坦な頂上台地を進むと、一気の急降下が始まる。
結構、ブッシュも濃いし、超急下降なので、骨が折れる。そして、高度が下がったおかげで、虫も登場してきた。シュナイダーの登りでは全く気にならなかったが…
この日は、基本ガスだが、たまに切れることがあり、急降下を降り切って振り返ってみれば、音更山の重厚な山容が… かなり降りてきたなぁ。
この降りきったポイントから、ブヨ沼へはすぐかと油断していたら、結構顕著なドーム型のピークが立ちはだかっており、忠実にルートはこのドームを越えていく。だいぶ疲れてきたので、ペースが一気に落ちる。
これまでコースタイムの半分で瞬殺してきたが、音更山〜ブヨ沼の区間は、8割弱もかかってしまった。
そして、このブヨ沼は、最悪のネーミングだ… 絶対にここでは幕営したくない。とは言っても名前倒れの地名も多いので、舐めており、「だいぶ疲れてきたので、ゆっくりブヨ沼で休憩しよう」と話していたら、ブヨ沼のテント場で、I.ヒロシ氏を見ると、体中に小虫が纏わりついている。「ブヨや!」 特にブヨアレルギーで、刺されると大変なことになる私は半ばパニックに陥り、ダッシュで逃げ出したものだから、I.ヒロシ氏も連られて、二人して狂ったように走り続けた…
それでも執拗に纏わりつく大軍の前に、2、3発被弾する。これでこの山旅も終了か、とビビっていたが、特に腫れることはなかった。それでも酷い痒みで、帰宅後病院に行ったら、医者からは一目で「これはヌカカです」と言われた。確かにホンマに小さな小虫だった。しかし、こちらは動き回っているのに、それでも数箇所やられるのだから、ヌカカ恐るべしである。
汗だくで十石峠に到着。ユニ石狩岳に行く気力はもう残っていなかった…
下山を開始。去年に笹払いをやってもらったそうで、快調に下る。気のせいかヌカカの大編隊もマシになった。最初の急降下をこなし、水場を過ぎ、さらに下ると、ゆるやかな幅広道に出る。
以前は背丈を越えるブッシュに覆われていたようだが、何とも快適な散策路に生まれ変わっており、整備の方に感謝感謝である。
しかし、そのせいか、単調さは否めず、最後はかなり長く感じた。
ようやく着陸。しかし、ここからの約2キロの林道歩きがタルかった〜
シュナイダーコース登山口へ無事帰還。熊谷ナンバーの姿は無く、別の車が1台増えていた。
参考タイム
7/24 | シュナイダーコース登山口 4:55 ⇒ 5:25 二十一ノ沢右股渡渉点 5:25 ⇒ 7:35 シュナイダーコース分岐 7:50 ⇒ 8:25 石狩岳 8:30 ⇒ 8:40 石狩岳最高点 8:45 ⇒ 8:55 石狩岳 9:00 ⇒ 9:20 シュナイダーコース分岐 9:25 ⇒ 10:10 音更山 10:25 ⇒ 11:25 ブヨ沼 11:25 ⇒ 12:00 十石峠 12:05 ⇒ 12:55 水場 12:55 ⇒ 13:55 ユニ石狩岳登山口 13:55 ⇒ 14:20 シュナイダーコース登山口 |
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