石割山

−2023冬富士鑑賞ツアー! 狙い通りの富士を間近で鑑賞!−

   
  

山行概要

日 程
2023年1月8日(日)
山 域
山中湖周辺
天 気
快晴
メンバー
♀(MB、SNさん)、♂(私)
コースタイム
石割神社駐車場=0:35=石割神社=0:15=石割山=0:40=平尾山=0:35=石割神社駐車場【2:05】

記録文(写真はクリックで拡大)

 昨日に引き続き、関東遠征2日目。6時にホテルのフロント前集合だったが、前日、痛飲した私は寝坊… 内線で呼び出され、慌てて出動。すいません…
 この日は今旅の第一目標である富士を見るために、富士まで直線距離僅か16kmの石割山を目指す。予約していた三島駅南口前のタイムズカーシェアで発進。長泉沼津ICから新東名に入り、御殿場バイパス、東富士五胡道路で、一気に山中湖ICへ。この間、車窓からも朝日に染まった富士が見え隠れし、皆のテンションが爆上がり。
 山中湖畔の東端付近で左折し、登山口の石割神社駐車場へ。心配していた凍結もなく、7時過ぎの到着だったので、駐車スペースも十分でした。

石割山登山口 7:25

 赤い鳥居をくぐって、登山開始!

階段登りで開幕… 7:27

 いきなりの403段の階段一気登りで幕を開ける… 非情過ぎる… 一気に息が荒れる…
 しかし、階段を登ってしまえば、石割神社まで急登はない。冬の張りつめた空気の中、気持ちの良いハイクを楽しめる。

石割神社 8:01

 ご神体の巨石が現れ、石割神社に到着。
 石割神社は石割山の八合目に位置し、古事記にある「天の岩戸」伝説の地といわれている神域。ご神体の大岩が「石」の字に似て割れていることから、名が付いたと言われている。
 主祭神は、天手力男命(あめのたぢからおのみこと)で、天の岩戸をこじ開けたという伝承を持つ神様である。

割れ目をくぐり抜ける 8:04

 ご神体の大岩は、花崗岩で、高さ10m、横15m。後方の山肌とは約60cmの垂直な隙間で完全に切り離されている。
 割れ目の間をくぐり抜けて参拝することを3回行うことで、開運が生れる、神通力をいただくとされており、我々もそれに倣う。
 登高を再開。本格的な急登となり、一気に標高を上げていく。

石割山山頂@ 8:21

 既に石割神社で八合目だったので、あっと言う間に石割山頂へ。
 期待通りだが、富士が凄すぎる。

石割山山頂A 8:23

 南アルプスが一直線。特に悪沢、赤石、聖岳の南部が圧巻。
 この日は風も強くなく、最高のコンディションだ。

富士に向かって縦走 9:11

 名残惜しいが、平尾山に向かって出発。尾根通しの明瞭なルート。基本は樹林帯だが、方向的に富士に向かって進むので、時折、富士の姿が拝める。
 途中、一ノ砂ノ沢ノ頭というコブを越えていくので、多少のアップダウンを経て、平尾山に到着。

平尾山山頂A 9:22

 平尾山山頂も大きく開けており、展望は雄大。富士はさらに近づいた。
 富士の麓の広大な茶色の箇所は、陸上自衛隊の北富士演習場で、山梨県に所在する唯一の駐屯地である。また、日本一標高の高い駐屯地でもあり、標高は964mある。
 平尾山の直下まで別荘地帯が迫っており、少々興ざめ…

駐車場へ下山 9:51

 平尾山から直接駐車場へ下るルートで下山を開始。明るい雑木林の中のルートで、快適に下っていくが、快適過ぎて、駐車場への分岐を見過ごし、真っすぐ下ってしまう凡ミス…
 5分ほどロスしたが、無事に駐車場に戻ってきた。

長池親水公園 10:22

 まだ10時。予約している三島発の新幹線は17時46分発なので、まだまだ時間がある。
 周辺を観光していくことにし、まずは山中湖畔の長池親水公園へ。
 山中湖越しの雄大な富士山が圧巻です。
 続いて、北へ車を走らせ、忍野村へ。

まずは甘味を 10:43

 三福だんご。私は醤油味だったが、彼女らは当然甘味…

榛の木林民俗資料館屋上からの展望 10:52

 忍野八海巡りに向かう。
 現在地に一番近い底抜(そこなし)池に向かうが、榛(はん)の木林資料館の敷地内にあり、忍野八海で唯一、見学には料金が必要。
 受付の建物の屋上に上がれるようになっており、ここからの富士と古民家が素晴らしい。
 榛の木林資料館は 18世紀後半に建てられた現存する忍野村最古の茅葺き民家「渡邉家」を開放した資料館で、当時そのままの家具や家財道具、蚕の養殖場、徳川時代の武具、重要書類などが展示されている。

底抜池 11:02

 古民家の横を抜けると、底抜池がある。面積208uで、水深1.5mほど。
 底抜池には、昔から洗い物をしているときに、あやまって洗っていた道具や野菜を手から離してしまうと、渦に巻き込まれ消えてなくなってしまうと言われ、なくしたものはどんなに探しても見つからず、しばらくすると池の底を潜り抜け、隣のお釜池に浮かび上がってくることがたびたび起こったという。村人たちの間では、この池で洗い物をすることは、神様の怒りを買うことになると語り継がれてきた。

銚子池 11:09

 榛の木林民俗資料館から出て、阿原川に沿って進んでいくと、銚子池がある。面積79uで、水深3m。
 昔、ある家の花嫁が厳粛な結婚式の最中におならをしてしまった。その音がすごく大きかったので、包み隠すことができず、年若い初心な花嫁はこれを深く恥じて、結婚式の席にいたたまれず、隙を見て席を抜け出し、銚子を抱いてこの池に身を投げた。その後、花嫁の履いていた草履が池の底に映って見えることもあるといわれている。この悲しい伝説がもとで、今では縁結びの池と伝えられている。

お釜池 11:13

 銚子池からさらに西へ向かうとお釜池。忍野八海の中で最も小さな池で、面積24uで、水深4m
 昔、この池のほとりに年老いた父と美しい2人の姉妹が暮らしており、妹が洗濯していると、池から大きなガマガエルが現れ、妹を水中に引きずり込んでしまった。近所の村人を集めて必死で妹を探したが、いくら探しても遺体すら浮かんでこなかったという。それ以来、父と姉はお釜池の畔にとどまって、妹の冥福を祈り過ごしたという悲しい話が残っている。この伝説から、お釜池を大蟇(おおがま)池とも呼ぶようになったとのこと。

湧池 11:19

 来た道を戻り、賑やかな中心街へ。ここに湧池がある。面積152uで、水深4m。
 昔、富士山が噴火した際、人々は焼け付くような熱のため大変苦しみました。そしてのどの渇きや人家の火事、また野火を消すためにと、人々が水を求めて叫ぶ声が天地の間に広がりました。このとき、天の一声で「わたしを信じなさい。そして、永久にわたしを敬うならば、私が皆に水を与えよう」という大変美しい声が響いた。この声の主が木花開耶姫命(このはなのさくやびめ)と言われていて、その後まもなく溶岩の間から水が湧き出し池となった。

鏡池 11:23

 湧池から北に進んで鏡池。面積144uで、水深0.3m。
 鏡池の水は、すべて諸事における善悪を見分ける霊力があるといわれ、昔から部落内で何かもめごとが起きたときには、事を万事丸く収めるために、争っている双方がこの池の水を浴びて身を清め、祈願したといわれている。

忍野浅間神社 11:32

 地元で忍草浅間(しぼくさせんげん)神社と呼ばれ、一般的には忍野浅間神社と呼ばれる、大同2年(807年)の創建で、桧皮葺屋根・三間社流れ造りの本殿は、天保2年(1831年)の再建で、忍野村指定の文化財。
 本殿には、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)・鷹飼(たかがい)・犬飼(いぬかい)坐像の三神像が祀られており、正和4年(1315年)にヒノキの一本造りでつくられた、山梨県内では笛吹市の美和神社の大物主命立像に次いで、最古のご神像であり、国指定の重要文化財である。
 御朱印をお願いしたら、忍野八海の守護神である「浅間神社」「諏訪神社」「稲荷社」が三面にわたって記載され、900円也(笑)…

菖蒲池 11:35

 鏡池方面に戻り、すぐ東側の菖蒲池へ。大人の背丈ほどに成長したショウブ(サトイモ科)と外来種であるキショウブ(アヤメ科)等の植物がみられる。面積288uで、水深0.5m。
 池の菖蒲を身体に巻くと病気が治るという伝説があり、昔、この池の近くで暮らす若夫婦がいて、夫が肺病にかかってしまいました。妻は必死に看病したが、夫の病は重くなるばかりでした。妻はもう神仏に助けを求める以外にないと考え、この池の水を浴びて身を清め、一心不乱に祈願した。すると、ちょうど37日目に「池の菖蒲を取って夫の身に巻けば、病魔は必ず退散する」という神のお告げを聞き、その通りにすると1箇月もかからずに快復したという。

濁池 11:40

 中心部に戻り、先ほど見漏らした濁池へ。阿原川と一体になっており、見過ごしたのだ。面積36uの小さな池で、水深0.5m。
 もともと澄んだ水であった池で、村人の飲料水となっていたが、ある日、見るからに乞食のようなみすぼらしい行者がやってきて、この池の地主の軒先に立ち止まり、一杯の飲み水を求めました。しかし、その家の老婆がただの乞食と思って無愛想に断った途端、池は急に濁ってしまったという伝説がある。しかし、その濁り水を器にくみ取ると、不思議なことに澄んだ水に変わったといわれている。
 これで忍野八海のうち七つの池を巡った。残る出口池は少し離れているので、とりあえずはランチにすることに。

「はんのき食堂」さんで、ほうとうランチ! 11:58

 「はんのき食堂」さんに入店し、山梨名物のほうとうを注文。
 熱々でやって来た。かぼちゃなどの野菜がゴロゴロ入っており、並でもボリュームたっぷりで満腹になりました。
 車に乗り込み、出口池を眺めてから(写真を撮るのを忘れた…)、河口湖方面へ向かう。

大石公園 13:16

 河口湖大橋で北岸に渡り、河口湖を半周していく。
 大石公園では、富士と河口湖の定番セットが拝めた。

「富士西湖温泉 いずみの湯」さんでひと風呂浴びる 13:43

 西へ車を走らせ、西湖へ。湖畔に「富士西湖温泉 いずみの湯」さんがあったので、ここでようやく汗を流す。
 現地で湯が湧いてる訳ではなさそうだが、温泉は温泉らしい…

西湖 14:31

 のんびりし過ぎたか、三島駅で最後、寿司を食べる時間は確保しておきたかったので、富士西麓は高速道路が通ってないことから、富士を一周するのは諦め、高速道路で三島に戻ることに。

「沼津魚がし鮨 三島駅北口店」さんで最後のフィーバー@! 16:00

 無事、三島駅南口にタイムズカーシェアを返却し、「沼津魚がし鮨 三島駅南口店」に入ろうとしたら、まさかの臨時休業…
 仕方がないので、北口店に行こうとするが、実は三島駅は駅構内を通過できない場合、北口まで迂回するのに15分以上かかるのだ。
 駅員さんに相談したら、新幹線のチケットを持っていたら、構内を通行できるとのことだったので、甘えさせてもらう。
 17時46分発のひかりまで十分な時間を確保した。宴会スタート!

「沼津魚がし鮨 三島駅北口店」さんで最後のフィーバーA! 16:03

 生しらすと生桜エビの2点盛りと、地アジの刺し!

「沼津魚がし鮨 三島駅北口店」さんで最後のフィーバーB! 16:22

 帆立や小肌、甘エビ等々…

「沼津魚がし鮨 三島駅北口店」さんで最後のフィーバーC! 16:40

 ほうぼうや、ズワイガニ等々…

 大満足で三島を後に… ひかりの車内でも飲み続ける私… やりたい放題の2日間でした。

参考タイム

1/8石割神社駐車場 7:258:00 石割神社 8:058:20 石割山 8:359:15 平尾山 9:2510:00 石割神社駐車場

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