−予想だにしない紅葉の饗宴! 最高の縦走を味わう−
山行概要
2015年9月19日(土)〜21日(祝) | ||
岩手山・八幡平 | ||
MM(♀)、私 | ||
馬返し登山口=0:30=0.5合目=0:15=一合目=0:20=二合目=0:05=二.五合目=0:15=新道三合目=0:20=新道四合目=0:10=新道五合目=0:15=旧道五合目=0:25=旧道六合目=0:25=鉾立(七合目)=0:05=八合目避難小屋=0:15=不動平避難小屋=0:35=岩手山=0:15=不動平避難小屋【4:10】 | 不動平=1:00=お花畑=0:25=大地獄分岐=0:20=切通=0:15=黒倉山=0:25=松川温泉分岐=0:35=犬倉山巻き道分岐=0:15=犬倉山=0:10=三ツ石分岐=1:15=大松倉山=0:25=三ツ石山荘=0:30=三ツ石山=0:30=三ツ石覘標ノ台=0:20=小畚岳=0:40=八瀬森分岐=0:10=大深岳=0:05=源太ヶ岳・松川温泉分岐=0:20=大深山荘【7:40】 | 大深岳=0:35=嶮岨森=0:35=前諸桧=0:25=石沼=0:30=諸桧岳=0:50=畚岳分岐(畚岳往復10分)=0:20=裏岩手連峰登山口=0:10=八幡平山頂レストハウス=0:15=八幡沼展望台=0:10=八幡平三角点=0:10=陵雲荘=0:40=八幡平山頂レストハウス=0:10=裏岩手連峰登山口=0:10=〜藤七温泉【5:10】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
シルバーウィークの5連休は、始まりかけの紅葉を期待して、東北の山に行こうと思っていた。長年の懸案事項となっている岩手山〜八幡平縦走や昨年も失敗した和賀岳の存在を考慮し、盛岡基点の山旅を企図するが、最大の課題が夜行バスの手配であった。
この5月に大峰南奥駈をやった同行者のMMと出発1箇月前の発売日にネットを叩くが、無情にも速攻売り切れていた… これで東北はほぼ諦めかけたが、MMがダメ元でバス会社に電話したところ、何と増便決定直後だったためか、奇跡的に京都〜仙台の往復チケットをゲットすることができた! MMグッジョブ!である。
なので、5連休のうち、最初の3日間を岩手山〜八幡平縦走に充て、4日目に和賀岳、5日目は予備日とした。
9/19 曇り時々晴れ
そして出発日。職場を定時で帰宅し、21時43分発の夜行バスで京都を出発。仙台へは定時を少し遅れて着いたが、無事、8時58分発の「はやて111号」に乗車する。
各停の「はやて」は盛岡に10時11分着なのに対し、後発の9時12分発「はやぶさ3号」の方が、9時52分に着くのだが、全席指定なので、自由席特急券では乗れないと思い込んでいたため、「はやて」に乗ったのである。しかし、「はやぶさ」もデッキで立つなら指定券が無くとも乗れるのである。ガーン… この辺りJRも積極的にPRしていないのだ。セコいですな〜
今回、岩手山の登山口とした、馬返し登山口へは、IGRいわて銀河鉄道の滝沢駅からタクシーを使うのが効率的だが、銀河鉄道の盛岡発が10時20分発で、駅で準備する時間的余裕が乏しかったので、やむなく、盛岡駅から直接タクシーで向かうことにした。タクシー代6820円也…
タクシーの車内で、駅弁で腹ごしらえをする(私は「海の宝船弁当」の魔力に我慢できず、何とこれから登るというのに、ビール500mlを注入してしまった…)。
馬返し登山口は、シルバーウィーク初日だけに、けっこうな数の車が止まっていた。
下界は晴れの予報だったが、寒気が入っているのか、無情にも時雨れており、細かい雨が降り注ぐ中、テンション低めのまま出発。
樹林帯の中なので、レインジャケットを着ずに出発。整備された道を登っていくが、ビールを飲んでしまった私は、当たり前だが、めっちゃしんどい。しかも、結構歩いたなと思ったころに、一合目の標識が現れ、ガックリ…
0.5ごとに合目表示があるのが、超ウザい。
それでも何とか歩を進めるが、三合目辺りでザザーッと雨が強くなり、止む無くレインジャケット着用指令を出す(私は当然、傘を出す…)。
しだいに傾斜が急になり、雨も相まって、なかなか士気が上がらぬまま、登り続けるが、五合目の手前で、頭上が明るくなったなと思ったら、急速に青空が広がってきた。
一気にテンションが上がる。この柳沢コースは、二.五合目と七合目の間は、ガレ場で展望の良い旧道と樹林帯の新道の複線区間となっており、雨だったので、我々はここまで新道コースを歩んでいたが、この一気の天候回復で、連絡道をたどり、旧道に出ることに。
旧道のガレ場に出る。眼下に盛岡市街をはじめ、岩手県東部の眺望が広がる。何ですかこの急展開は? 先ほどのうっとおしい気分は吹っ飛び、気分爽快である。
五合目から七合目の鉾立への急登は、この素晴らしい展望に助けられ、一気に攻略。
岩手山の頂上部が眼前に圧倒的なボリュームで聳えるが、残念なことに、またもや天候が急変し、一気にガスに包まれてしまった…
ここで新道が合流し、単線へ。
七合目は、既に不動平の一角と言えるなだらかな場所で、八合目へは平坦なトレイルが続き、楽勝。
八合目には立派な避難小屋が建ち、こちらは有料で1泊1700円である。
小屋の前には、御成清水と呼ばれる名水があり、7月末には一度涸れたようだが、この高地ににもかかわらず、コンコンと水が湧き出ている。
ここで私が4リットル、MMが2リットルを補給し、本日の宿泊地である不動平の避難小屋に向かった。
八合目の避難小屋は、管理人もおり、立派な造りだが、有料なのと、人が多そうだったので、敬遠したのである。
不動平の避難小屋は、造りは小さいものの、平成17年の建替えであり、綺麗なトイレも整備されたようなので、こちらに泊まることにした。
1階の隅地を確保し、サブザックで岩手山の山頂周遊に向かう。山頂部はガスで覆われているが、明日の長丁場を考えると、今日中にやるしかない。
湿った烈風によろめき、ビショビショになりながら、何とか逆時計回りで進む。
ガス一色の岩手山頂。25年振りの登頂(笑) メガネが曇って全く前が見えません(笑)
這う這うの体で避難小屋へ帰着。
結局、この日の宿泊客は10人くらい。外はずっとガスで非常に寒い日だったが、気密がしっかりしている小屋であり、ゆったりと宴会を楽しみ、18時頃には快適に眠ることができた。
9/20 曇り後晴れ
4時起床。5時出発の目標だったが、やや遅れる。
八幡平へは、当初は岩稜帯をいく鬼ヶ城コースを予定していたが、この日もガスの強風が吹き荒れていたため、樹林帯を進む、お花畑経由のコースに変更。こちらの方がコースタイムがやや長い…
鬼ヶ城と岩手山本体との間の窪地をもったいないくらいに大きく下って行く。すぐに藪が小うるさい樹林帯となり、強風の直撃は受けない一方で、ガスでしっとりと濡れたブッシュに、足元はビショビショになってしまう。
ひとしきり下りきると、平坦な森を進むようになり、すぐに頭上が開け、お花畑と呼ばれる湿原地帯に出た。無論この時期は花は無く、霧の中、寂し気な湿原が広がるのみ。
木道をしばらく進むと、大地獄谷に沿って進んでいく。各所で温泉が湧いているのか、硫黄臭が立ち込めたり、沢の色が白濁しているところが結構ある。
八幡平温泉郷(県民の森)への分岐(大地獄分岐)から、硫気ガスで草木の枯れた急斜面を少し登ると、切通と呼ばれる小平地に到着し、ようやく鬼ヶ城沿いのルートと合流した。
ガス一色なので、黒倉山は巻くつもりをしていたが、切通からすぐの巻道分岐に気づかぬまま登り続けてしまう。
気が付けば、黒倉山の山頂標識が目の前に… 何たる無駄!
しかし、高度を上げたせいで、こころなしか、頭上が明るくなってきたような…
そして、文句を言いながら黒倉山を下り始めた途端、周囲のガスが薄くなり始め、あっと言う間に網張温泉方面の下界や犬倉山辺りが見晴らせるようになり、 我々は狂喜の声を上げながら、下って行くのであった。
姥倉山分岐からいったん大きく下った後、ゆるやかな林の中を進む。明るい林間の道で、先ほどとは光景が激変した。
そうであればと言うことで、犬倉山も巻くことなく、山頂攻略へ向かう。
犬倉山山頂からは、ついに岩手山の全貌が明らかに。周囲の紅葉も素晴らしく、我々のテンションはマックスに!
前方に三ツ石山を眺めながら、犬倉山から下り、いよいよ八幡平への縦走路に入る。
ここから私の未踏地帯となる。
しばらくはゆるやかな樹林帯の中の尾根道を辿る。大松倉山の手前で森林限界を再び超える。
またもや素晴らしい展望に恵まれる。どんどん視界が広がっており、気が付けば、乳頭山辺りまで望めるようになってきた。
しかし気持ちの良い縦走路だ〜
そして、大松倉山山頂から、行く手にゆるやかな草原の尾根が果てしなく続き、頂上部は真っ赤に紅葉している山も見える。これが三ツ石山で、気が逸ること逸ること。
大松倉山から、三ツ石山荘への下り道は、この縦走路で唯一、刈払いが不充分な個所であり、うるさいブッシュに悩まされながら、慎重に下って行くと、急に明るい湿原地帯に飛び出し、超美麗な三ツ石山荘に到着。
この山荘は綺麗なうえ、池と湿原に囲まれ、抜群のロケーションの地に建っており、できれば泊まりたいところである。八幡平から縦走する場合の1日の行程としたらぴったりですな。
デッキからは三ツ石山が一望。本当に腰を落ち着けてしまいそうになったが、何とか先へ。三ツ石山へ登る。
背後には常に巨大な岩手山の気配を常に感じながら、急登に耐える。
三ツ石山頂は複数のピークからなり、巨石が散らばる。
頂上へ。あまり登っているうちは気づかなかったが、何と、ピークに立ってみると、周囲は真っ赤っ赤! あまりの美しさにしばし声も出ない。
今年は紅葉が早いようで、ラッキーにもピークの時期に当たった!
東北の山が初めてのMMも呆然としている。
三ツ石山から小畚岳への、たおやかな稜線歩きが、この日のハイライトであった。岩手山や秋田駒の山々に囲まれる中、緑の絨毯に赤い紅葉が点在する稜線をのんびり歩く。カメラが手放せない!
景色が美麗過ぎて、全く先に進めません…
ゆるやかに下っていくと三ツ沼。それにしても飽きさせないトレイルだ。
三ツ石覘標ノ台(三角点)は三ツ石山本峰と小畚岳とのほぼ中間地点にある。
平坦な稜線であるからして、一気に三ツ石山本峰は遠くなった。
覘標ノ台から小畚岳へも起伏のほとんどない楽勝トレイルが続く。
小畚岳頂上からは、最後までガスが晴れなかった秋田駒ヶ岳が、乳頭山を前景にようやく望むことができた。
小畚岳と大深岳の間は、直線距離は短いが、結構なギャップがある。大きく下っていく。
最低鞍部からは大きくジグザグを切って登っていく。小畚岳は北から見た方が立派だ。
大深岳の手前で、遥か秋田駒へ続く憧れの縦走路の分岐(八瀬森分岐)があるが、入口から笹がもろかぶりのブッシュで、先が思いやられる状態。
しかし、いつかはやりたいな〜
小畚岳〜大深岳の山と高原地図のコースタイムは1時間40分とあり、大深岳へは相当な登り返しを覚悟したが、果たして、登ってみると1時間もかからず大深岳へ。ここのタイムはかなり甘いです(笑)
のびやかな草原の広がる大深岳を後に、いよいよ本日のラスト区間、大深山荘へ。
写真右手は、源太ヶ岳方面。
大深岳から、灌木帯のゆるやかな下りとなるが、ぬかるんでいるのでスリップ注意。
大深山荘に到着。コースタイムが大甘だったおかげで、予定の15時前の14時20分に到着。
この避難小屋も超美麗だ。東北の山では普通だが、この山域もテント指定地は基本ないので、激混みを覚悟していたが、到着が早かったこともあり、何とか2階にスペースを確保できた(結局、この日は超満員で、遅く到着した人はテラスや小屋前でテントを張っていた)。
水場は小屋から歩いて5分ほどの湿原帯にあり、水量豊富で無茶苦茶冷たく、美味い。今宵はこの水で割った焼酎で昇天した。
9/21 晴れ時々曇り
この日も4時起床、5時20分発。本日は朝から快晴。平坦な尾根をぶっ飛ばす。
嶮岨森の手前まで来ると、稜線の右下方、鏡沼が朝日に照らされている。右後方の山は前諸桧。
嶮岨森も展望良好。遥か秋田駒も今日は朝からくっきり。
嶮岨森から、前諸桧へ向かう。中景が前諸桧で、遠景ののっぺりした山が諸桧岳。
しかし、こんなに気持ちの良いトレイル、他に知りません。
岩手山が徐々に遠のく。あそこからはるばる来たんです。
なだらかな前諸桧を越え、ゆるやかに下ると、石沼の横を通る。このコースは山の縦走と言うよりは、バックパッカーの旅と言う方がしっくりくる道筋だ。
諸桧岳へは全く登った記憶がない(笑) それほどこの辺りはなだらかだったのだ。
しかし、諸桧岳を越えると、前方には久しぶりに「山」と思える立派な山容のピークが現れる。これが畚岳で、かなりの尖りようのせいか、縦走路はピークを敬遠している。
我々は当然のようにピークへ向かう。こちらが高さを上げると、一頭地を抜く岩手山はさらに立派になる。
畚岳を越えると、行く手には、どこがピークなのかさっぱり分からない、今回の目的地である八幡平が、ようやく目の前に広がってきた。
どちらから見ても立派な山です。
しつこく八幡平の頂上部に纏わりついていたガスが、ようやく晴れた!
畚岳の分岐からゆるやかに下っていくと、藤七温泉から上がってくる車道に出合う(裏岩手連峰登山口)ので、ここにザックをデポし、空荷で八幡平へ向かう。
車道を進むとレストハウスに着く。駐車場はごった返しており、周囲は完全に観光地である。ここでビールを調達し、観光客に混じって遊歩道を進むと、八幡沼を見下ろす絶好のロケーションの展望台があったので、ここの一角を占拠する。
この景色を見ながら、縦走成功の祝杯を上げる。最高!
ラーメンを作ったりしたので、なんだかんだで1時間以上も居座ってしまった…
すっかり良い調子のほろ酔い加減で、岩手山と同様に25年振りとなる八幡平頂上(三角点)に立ち寄ってから、展望台に戻り、八幡沼の一周へ向かう。
沼周辺は、草紅葉の湿原となっており、まさに地上の楽園。
アホや(笑)
空がひたすら広い。のんびりと湖畔を一周して、八幡平山頂レストハウスへ戻る。
さらに、ザックの待つデポ地へ車道を下る。
さあ、温泉だ。藤七温泉へは、車道を10分ほど下るのみ。
藤七温泉の広大な混浴露天風呂は車道から丸見え状態(笑) これが東北の温泉である。
盛岡駅行きのバスの時間まで2時間近くあったので、足元から自噴する極上の温泉で、3日間の汗を流したのであった。
盛岡駅には17時半に到着。すぐに駅前でレンタカーを借り、仮眠できそうな駐車場を持つ「開運の湯」というスーパー銭湯ちっくな天然温泉が、駅から1キロほどの近さにあったので、ここに車を止め、市街へ繰り出す。
盛岡駅地下の「明明家」(みょんみょんや)さんで、焼肉と盛岡冷麺を堪能(本命は他にあったのだが、予約無しでは入れなかった…)し、この日はレンタカーの車内で寝た。往復とも夜行バスだし、いつもながら何ともチープな山旅である。
明日は和賀岳を目指す。
参考タイム
9/19 | 馬返し登山口 11:05 ⇒ 11:35 0.5合目 11:35 ⇒ 11:50 一合目 11:50 ⇒ 12:10 二合目 12:10 ⇒ 12:15 二.五合目 12:15 ⇒ 12:30 新道三合目 12:30 ⇒ 12:50 新道四合目 12:50 ⇒ 13:00 新道五合目 13:00 ⇒ 13:15 旧道五合目 13:20 ⇒ 13:45 旧道六合目 13:45 ⇒ 14:10 鉾立(七合目) 14:15 ⇒ 14:20 八合目避難小屋 14:35 ⇒ 14:50 不動平避難小屋 15:00 ⇒ 15:35 岩手山 15:40 ⇒ 15:55 不動平避難小屋 |
9/20 | 不動平避難小屋 5:15 ⇒ 6:15 お花畑 6:20 ⇒ 6:45 大地獄分岐 6:45 ⇒ 7:05 切通 7:10 ⇒ 7:25 黒倉山 7:25 ⇒ 7:50 松川温泉分岐 7:50 ⇒ 8:25 犬倉山巻き道分岐 8:25 ⇒ 8:40 犬倉山 9:05 ⇒ 9:15 三ツ石分岐 9:15 ⇒ 10:30 大松倉山 10:40 ⇒ 11:05 三ツ石山荘 11:15 ⇒ 11:45 三ツ石山 12:00 ⇒ 12:30 三ツ石覘標ノ台 12:30 ⇒ 12:50 小畚岳 13:00 ⇒ 13:40 八瀬森分岐 13:40 ⇒ 13:50 大深岳 13:55 ⇒ 14:00 源太ヶ岳・松川温泉分岐 14:00 ⇒ 14:20 大深山荘 |
9/21 | 大深山荘 5:20 ⇒ 5:55 嶮岨森 6:00 ⇒ 6:35 前諸桧 6:35 ⇒ 7:00 石沼 7:05 ⇒ 7:35 諸桧岳 7:45 ⇒ 8:35 畚岳分岐 8:35 ⇒ 8:40 畚岳 8:45 ⇒ 8:50 畚岳分岐 8:50 ⇒ 9:10 裏岩手連峰登山口 9:20 ⇒ 9:30 八幡平山頂レストハウス 9:40 ⇒ 9:55 八幡沼展望台 11:05 ⇒ 11:15 八幡平三角点 11:15 ⇒ 11:25 陵雲荘 11:30 ⇒ 12:10 八幡平山頂レストハウス 12:30 ⇒ 12:40 裏岩手連峰登山口 12:50 ⇒ 13:00 藤七温泉 |
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