白馬大雪渓〜不帰キレット

−やっと不帰キレットを踏破！　ＭＳ隊との接触にも成功−

山行概要

記録文

　せっかくの夏山シーズン到来なのに、今夏は仕事の関係で土日しか使えない。そうなると行きたいところに行くためには、どうしても無理をせざるを得ない。
　不帰キレットは、山を始めた頃に行くようなところだが、なぜかずっと行く機会がなく、少々恥ずかしい思いをしていたんですが、ちょっと頑張れば２日で縦走できそうだったので、突撃することに。
　職場の連れとも予定が合ったので、Ｗヒロシ編成となった。

　５日の午後９時に京都を出撃。名神、中央道、長野道を快調に走行し、八方の第１郷の湯横の臨時第２駐車場に２時半に到着。僅かだが５時まで仮眠…

　8/6　曇り時々晴れ
　５時起床、眠すぎる。近くのコンビニで補給を行い、タクシーで猿倉へ。すでに大勢の登山者で溢れている。大雪渓で渋滞するのはご免なので、焦り気味で出発。

大雪渓を猛進　7:16

　白馬尻で水を補給し、大雪渓へ。私は２年振り３度目だが、初めて青空も覗く天候に恵まれる。寝不足もどこやら快調に進む。何とか渋滞にも巻き込まれずに済んだようだ。

来し方を見下ろす　7:22

　白馬尻があっと言う間に眼下に沈んでいく。やっぱアルプスは最高〜

大雪渓の中間部を行く　7:42

　渋滞さえなければジム等で事前の調整を万全にしたＷヒロシ隊の機動力が十分に発揮される。快調、快調。

もう終点　8:22

　あっけなく雪渓歩きは終了。
　何と１週間後にこの辺りで土砂崩れ発生！　やっぱり山は怖い…
　葱平付近でついに渋滞発生！　後ろにいっぱい並んでいるのに、じっくり立ち止まって写真を撮るおっさんに２人ともブチ切れ。

稜線は近い　9:39

　村営頂上宿舎をロックオン！　しかし、少々ハイペース過ぎた。急激な高度獲得の代償として２人して頭が痛い。高山病の兆候が…

そしてお決まりの…　10:27

　やっぱり我慢できません。まだ天狗までコースタイム３時間弱ありますが、思ったより早くここまで来れたこともあり、ここで生中３杯！　寝不足と高度の関係もあるのか、完全にベロベロに…　相方さんすいません。
　酔っ払ってウロウロしていると、「いろり」ワッペンを貼ったザックの方がいたので、声をかけてみると、何と円の亡者さんでした。コースは一緒のようで、この後天狗山荘でもお会いしました。

天狗へリスタート　11:10

　２人とも白馬の本峰は登っているので、ピークは余裕のパス。(って言うか、酔っ払ってムリ)
　主稜を南へ。ちょろい丸山の登りですら体が前に進まん。めっちゃしんどい(当たり前！)。おまけにガスガスでモチベーションも０。ふー

杓子のトラヴァース　12:06

　杓子岳も既登だったので、パス。私はここから先のトレースなし。コースの勝手が分からず、少々不安。酔っ払った身で鑓を越せるだろうか。

白馬鑓ヶ岳　12:54

　悲しすぎる初登頂。ここからの白馬を見たかった。
　天狗へダラダラ下っていく。天気が悪いせいか、雷鳥が頻出。特に３度目には３羽の子連れと出会い、下がりきったモチベーションも急上昇。快調に天狗のテン場に２時前に到着。

今回お初のステラの２　14:16

　ヒロシ．Ｉ氏とステラリッジ２。事前の練習もなしに、テントを袋から出すのが今日初めてというのが、私のいい加減さを良く表している。
　ほとんど寝て無いので、ここでしばしお昼寝タイム。

ガスが切れてきた　16:19

　一番左端が私のステラ２。この日はＭＳ隊も唐松経由でこちらに泊まると聞いていたのだが、なかなか現れないので、先に夕食をスタートすることに。

焼肉で至福のひととき　16:33

　天狗池の畔でわざわざ保冷パックでもってきた焼肉を楽しむ。ビールが進む、進む。（ちなみに今山行のビール代は５０００円を超えました…　ドアホです）
　焼肉終了直前にＭＳ隊がついに到着。今日はもう来ないと思ってたので、少々驚く。何か、芸能人にあったような気が…　それにしても、テント泊装備で１日で八方から唐松、不帰を越えて天狗までやってくるのだから、この人たち狂ってます。もとい、大したもんです。
　ここで、久しぶりに酒を飲んだヒロシ．Ｉ氏ダウンのため、無念の撤退。テントへ送る。

まさこさまと　19:52

　天狗山荘の開放している談話室にて。完全に酔っ払っていて、変なポーズとってます。
　それまで、さんざんメールとかしてたので、初対面とは思えず、あーだこーだとトークは続く。

あやしい２人

　「さぶ」の世界へ突入寸前の２人？
　しんご殿、さんざんタメ口きいて申し訳ありません。若く見えたので…　お許しください。
　宴会を切り上げようとしたら、物凄い雷雨となり、なかなかテントに戻れない。迂闊にもヘッドランプと雨具を小屋に持ってきてなかった私は、まさこさまから借りて事なきを得た。まさこさま、ご迷惑をおかけしました。
　やっとテントに戻り、爆睡〜

　8/7　晴れ時々曇り
　４時起床。昨夜、雨は結構降り続いたようだが、今は止んでいる。が、ビミョーなガスり具合。すっきりとは晴れていません。
　テント内で朝食をとり、撤収後、いよいよ不帰へ。

さらばＭＳ隊　5:22

　一声かけて出発。お互い無事に下山できますように。それでは。

天狗の頭へ　5:26

　ゆるやかに登っていく。朝一のアップには最適。

天狗の頭にて　5:45

　白馬鑓をバックに。イイ感じです。ここで最初の休憩。

天狗の頭を出発　5:50

　唐松をはじめ、うっすらと五竜、鹿島槍も見えていますが、この日は遠望はききません。期待していた剣も頂上部が何とか確認できただけでした。
　なおも、ゆるやかな稜線を南へ。天狗の大下りまでは楽勝ルートが続く。

天狗の大下り　6:27

　大下りの途中からは、ついに不帰嶮の全貌が明らかに。ガスも微妙に流れて、なかなか不気味でイイ雰囲気を醸し出しています。
　その大下りを一気に下る。鎖場もあるが、それよりもガレガレで落石注意。先行者がいたので、慎重に下る。

�T峰にて　7:05

　キレットに降り立ち、いよいよ不帰嶮へ。最初の�T峰は何の問題もなし。あっと言う間に登ってしまう。
　振り返ると天狗が恐ろしく切り立っている。よくあんな所を下ってきました。
　いったん下り、�U峰との鞍部に降り立つ。ここから�U峰への登りが核心部ということらしく、一応慎重に進む。

�U峰の登り�@　7:15

　まあ、何のことはないです。練習のため鎖を使わず進む。

�U峰の登り�A

　昨日の雨で、岩が濡れているのが少々嫌らしいほかは、特に問題なくあっさりと通過。
　信州側に渡ってからしばらく崖のトラヴァースも続くが、木も繁っており、高度感がないので、楽勝。
　�U峰の北峰に着けば、もう危険箇所はなし。正直物足りないが、まあ、こんなもんでしょう。

�U峰南峰から�V峰へ　7:58

　見た目はごついが、結局越中側を巻いてしまうので、問題なし。

唐松岳へ　8:22

　ピークにはたくさんの人影が…　左手には立派な頂上山荘も見えてきて、もう終わった感じ。完全に気が抜けた。

唐松岳　8:35

　登山人生２３年目にして、恥ずかしの初登頂。ガスで展望なく、人も多いので、すぐさま山荘へ。

またしても　9:02

　山荘前のベンチにて。また朝から飲んでます。ホンマは遠見尾根を下山したかった(これによって、日本海から針ノ木までトレースがつながる)んですが、帰りの長い運転を考えると、どうにもヤル気が失せ、おとなしく八方尾根へ。

渋滞の八方尾根　10:21

　ぶっ飛ばしてくれと言わんばかりのなだらかな八方尾根を爆走。下から次々と上がってくるので、すれ違いに苦労し、イライラ感が上昇。
　そして八方池を過ぎてからは観光客が現れ、大渋滞発生。はっきり言ってキレました。

　だってこいつらチンタラチンタラ歩いているくせに道は絶対譲ろうとしないし、横一列で歩くだの、もう最悪。ヒロシ．Ｉ氏はオバハンを避けようとして、別のオバハンと激突。当然吹っ飛ばされたのはヒロシ．Ｉ氏の方…
　私達にいかに社会性や協調性がないか再確認できました。

クワッドで下山　10:35

　野郎２人で乗るもんじゃありません。
　クワッド２本とゴンドラアダム(中はサウナ状態)を乗り継ぎ、あっと言う間に山麓へ。ここから駐車場までの炎天下の車道歩きが今山行で一番しんどいというオチで山行終了。

ベーコンステーキ定食　12:37

　みみずくの湯でさっぱりしてから、最後はやっぱり「グリンデル」。ヒロシ．Ｉ氏に運転を押し付けて、ビールに手を出すわがままな私。
　帰りはおおむね順調に進み、７時には帰宅できました。ですが、やっぱり２日でアルプスは慌しいですね。

参考タイム

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