−車中泊で鈴鹿の名峰を2日連続で撃破した山旅の2日目。御在所岳から鎌ヶ岳周遊のゴールデンコースを往く−
山行概要
2019年11月10日(日) | |
鈴鹿連峰 | |
快晴 | |
単独 | |
中登山道口駐車場=0:25=負ばれ岩=0:15=キレット=0:25=八合目=0:20=御在所岳山上公園=0:20=御在所岳(三角点)=0:05=御在所岳最高点(望湖台)=0:35=武平峠=0:40=鎌ヶ岳=0:30=三ツ口谷分岐=0:25=弥一ヶ岳=0:40=中登山道口駐車場【4:40】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
昨日の入道ヶ岳に続く、鈴鹿連峰連続山行の2日目。車中泊ながら、いつものように爆睡成功! 5時前に動き出し、御在所岳の登山口、中登山道口の駐車場を目指す。
途中、コンビニに寄ったりしたため、駐車場には6時前の到着。既に90%以上埋まっていて、さすがに鈴鹿の主峰格だけのことはある。
頭上に聳える御在所岳目指して、駐車場を出撃! 6時過ぎで既に相当の登山者が山に取り付いている。
中登山道口から山道へ。まずは北に登っていく。
緩やかに樹林帯を登っていく。朝日が差し込み、なかなか幻想的な光景を作っている。
しばらく樹林帯で、なかなか朝日が拝めず、やきもきしていたが、御在所ロープウェイをくぐる箇所は当然ながら木々がないので、伊勢湾方面が一気に開けた!
日の出には少し遅れてしまったが、それでも眩しい朝日を拝むことができた。
ロープウェイをくぐってからは、御在所岳らしく、花崗岩が目立ってくる。
明確な尾根上に登りつく。そこには「負ばれ岩」と呼ばれる奇岩が立っていた。
「負ばれ」とは四日市の方言で「おんぶ」、「重なる」という意味らしい。確かに一方の岩をもう一方の岩がおんぶしているように見える。
負ばれ岩からは、岩稜を進む。展望も良好。
目指す、御在所岳はまだまだはるか上方だ。御在所ロープウェイのシンボルである白い鉄塔も良く見える。
そして、鎌ヶ岳。どこから見ても尖っている山だ…
そして、地蔵岩が現れる。一番上の岩は、2つの岩の間に挟まるように乗っていて、「絶対に落ちない」ことで有名で、受験シーズンには大人気になるという…
そして、六合目の標識を過ぎると、キレットに遭遇。しかし、何のことはなく、足のみで下降する。
岩稜は、どんどん急になるが、この日も調子よく、ガンガン登っていける。
目立つ岩塔の手前まで登りつくと、八合目で、大展望が待っていた。御岳は当然として、中央、南アルプスまで見渡せる。
八合目から岩塔を巻いていくところで、絶壁の上をトラヴァースする箇所があり、ここは少し緊張するが、普通に行けば問題なし。
岩塔を突破し、急登をひと登りすると、絶壁の上に出た。展望抜群だが、足がすくんで先に行けない(笑)…
少し登ると、舗装路に合流。興醒めだが、御在所岳の山上の一角にたどり着いたようだ。
この辺りから、手前の国見岳をはじめ、鈴鹿連峰の最高峰、御池岳まで、鈴鹿の北部の山々が一望である。
せっかくなので、ロープウェイ駅のある、山上公園に寄り道。伊勢湾と紅葉が素晴らしい。この景色を自分の足で登らずに堪能できるのだ…
山上公園を後に、西へスキー場に向かって舗装路を下る。御在所岳は、鈴鹿の他の山々と同じように、三重県側は急峻だが、滋賀県側はなだらかな台地が広がっている。
山上公園から西側は、広大な頂上台地が広がっており、御在所岳の山頂は台地の西側に位置しているのだ。スキー場を登り返すと、一等三角点のある1209.4mの御在所岳山頂である。
30年振りの登頂(笑) 何年登山やってんねん(笑) 人が多いので、私はそそくさとピークを後に、前回登り損ねた、御在所岳の最高点1212m峰に向かう。
この最高点、御在所岳の最西端に位置し、望湖台と名付けられているとおり、滋賀県側の展望が良好。名の通り、僅かではあるが、琵琶湖が確認できる。
それよりも、鈴鹿連峰No.2の雨乞岳のボリュームが凄い。
御在所岳を後に、未踏の鎌ヶ岳へ向かう。舗装路を南に下り、長者池の少し南から再び登山道となり、武平峠へ下っていく。この道も30年前に逆で通過しており、なだらかだったと覚えていたが、どうしてどうして、かなりの急傾斜で、岩場もあったりと、なかなか激しいコースだった。
正面に聳える鎌ヶ岳もますます厳つさを増していく…。
けっこうな岩場の下り。慎重に行けば何の問題もないですが…
樹林の中の武平峠に無事着陸。下から次々と登山者が登ってくる。
峠で休まず、すぐに登り返す。少し登ったところに岩の露出した箇所があり、展望が開ける。
さらに登っていくと、大きなザレ場があり、ここも展望が良い。御在所岳が大きい。ロープウェイの白鉄塔も良く見える。
鎌ヶ岳らしく、傾斜はどんどん増していくが、危険な箇所は特になく、一気に高みへ。
頂上は意外と南北に広かった。が、大勢の登山者で賑わっており、腰を下ろす場所もない。
頂上には、セブンマウンテンを示す標識が置かれていた…
御岳をはじめ、乗鞍岳やその左には北アルプスも確認できる。本日も凄い展望だ。
雨乞岳の存在感がやっぱり目立つ。
御岳をはじめ、乗鞍岳やその左には北アルプスも確認できる。本日も凄い展望だ。
展望に十分満足し、帰路は長石尾根をとる。鎌ヶ岳のルートだけあって、かなりの急降下。
花崗岩のザレ場が続き、スリップ要注意。
ひとしきり下ったところから鎌ヶ岳を振り返る。紅葉が素晴らしい…
人気の鎌ヶ岳だが、登山者は武平峠ルートに集中し、この長石尾根コースはめっちゃ静か。すれ違ったのは2人だけだった…
一回大きく登り返す箇所があり、それをこなすと地図には名のない、弥一ヶ岳という山頂に到着。御在所岳が目の前だ。
ここで展望はほぼ終わりで、樹林帯の急降下が続く。最後は谷に降り立ち、これを渡ると車道に合流し、少しの登り返しで、振り出しの中登山道口駐車場に到着。
車は周囲の路肩に溢れまくっていた…
天候に恵まれた、充実の鈴鹿2デイハイクだった。
参考タイム
11/9 | 中登山道口駐車場 6:20 ⇒ 6:45 負ばれ岩 6:45 ⇒ 7:00 キレット 7:00 ⇒ 7:25 八合目 7:25 ⇒ 7:45 御在所岳山上公園 7:45 ⇒ 8:05 御在所岳(三角点) 8:05 ⇒ 8:10 御在所岳最高点(望湖台) 8:10 ⇒ 8:45 武平峠 8:45 ⇒ 9:25 鎌ヶ岳 9:45 ⇒ 10:15 三ツ口谷分岐 10:15 ⇒ 10:40 弥一ヶ岳 10:40 ⇒ 11:20 中登山道口駐車場 |
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