−手軽に山深い雰囲気が味わえる古道を行く−
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山行概要
2004年4月24日(土) | |
京都西山 | |
曇り後晴れ | |
単独 | |
阪急上桂駅=0:45=桂坂野鳥遊園分岐=0:30=沓掛山=0:30=車道出合=0:35=王ヶ辻=0:05=みすぎ山=0:35=JR馬堀駅【3:00】 |
記録文
日々のうっとおしすぎる業務に蝕まれた体が、芽吹き始めのライトグリーンを渇望している。とは言いながらも、この日も昼には職場に向かわねばならぬ。と言うわけで、今日チョイスしたのは、京都の西山。ここなら家から30分位で移動することができるので、うってつけである。京都〜亀岡の古い山越えの古道である唐櫃越を歩むことにする。
阪急の烏丸駅から上桂駅へ。180円也。駅前の通りをひたすら西へ。ここ数日間の汗ばむような陽気はどこやら、肌寒いというか、はっきり言って寒い。相当寒気が入っているようで、北の空は時雨れているような雲もかかっている。暑いよりはましと自分を慰めながら、浄住寺のすぐ横を通り、いかにも西山らしい竹林の中、簡易舗装の坂道を登っていく。すでに何人かが竹の子掘りの作業中。
竹林を抜けると、墓地となり、その最上部が唐櫃越の入口である。狭くもなく広すぎることもない、適度な道幅のトレールが、竹林と雑木林のちょうど境目を2分するように続いている。市内から30分ほどの近さだが、周囲は人の気配は全くなく、山の奥にどっぷりと入り込んだ気がする。
ひとしきり進むと、進行方向左手、南側にちらちらと家並みが見下ろせるようになってきた。「何でこんな山奥に?」と不審に思うが、よく地図を見ると桂坂の住宅地で、納得。道標が何度か現れ、どうもこの一帯は桂坂野鳥の楽園の一部となっているようで、気のせいか鳥の鳴き声がやけに多く聞こえてくる。これだけ山を登っているのに、鶯しか聞き分けわれないのが、我ながら情けない。
桂坂の北縁をかすめるように通過すると、再び、静かな山中のトレールとなる。一時、小雨が降ったが、大事に至らず、坦々と進む。とりたてて高度を上げたというような感覚はなかったが、いつの間にか沓掛山に到着。北方が少しだけ開けており、嵐山を挟んで愛宕山が強烈な量感で迫る。
自分の息遣いだけが聞こえるような静かな歩行をさらに続けると、不意に目の前が明るくなり、車道に飛び出した。持ってきた地図が古い15年前のエアリアだったので、少々驚く。車道に出る直前の立木に「馬堀へは、終点まで林道を進めばよい」とメモが貼り付けてあったので、それを頼りに車道を進む。
一般的に車道歩きは辛いものだが、車の通行が全くないのと、展望の良さ(愛宕や比叡、比良の山々が一望)で、なかなか快適なハイクを楽しめる。
周囲の新緑とカラっとした空気が何とも心地良い中、小さな広場となっている林道終点へ。
トレールが森の奥へと続いている。それも束の間、すぐに送電線の鉄塔が立つ裸地に出る。ここがみすぎ山で雰囲気は台無しだが、展望は秀逸。
愛宕は当然として、牛松山やその奥には丹波高原の山々が果てしなく続いている。南側に目を移せば、篠の素朴な山村と、黒柄岳、明神ヶ岳が顕著に頭をもたげていた。
大満足の展望を後に、下山にとりかかる。しばらくヤブっぽく、急なところもあったが、特に問題になるところもなく、快調に宝泉寺に着陸。
トロッコ亀岡駅を馬堀駅と間違えると言う一幕もあったが、無事昼前には、山行を終了。二条駅まで230円也。総費用500円未満の割には満足度の高い快適ハイクだった。
参考タイム
4/24 | 阪急上桂駅 7:15 ⇒ 7:30 唐櫃越入口(墓地) 7:35 ⇒ 8:05 桂坂野鳥遊園分岐 8:10 ⇒ 8:40 沓掛山 8:45 ⇒ 9:15 車道出合 9:15 ⇒ 9:50 王ヶ辻 9:55 ⇒ 10:00 みすぎ山 10:05 ⇒ 10:40 JR馬堀駅 |
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