登山口駐車場からの狩場山と酷使に耐えてくれたデミオ
【日 程】2001年7月31日(火)
【山 域】狩場山地
【天 気】曇り時々晴れ
【コースタイム】千走新道コース登山口=1:10=真駒内コース分岐=0:30=狩場山=0:20=真駒内コース分岐=0:40=千走新道コース登山口【2:40】
【記録文】
天気は何とかもった。問題はもう1つあった。ヒグマである。超小心者の私には早朝の単独山行など自殺行為そのものである。(じゃあ、なぜ山に登るのか? と聞かれても困るが…)駐車場で先行者の車を期待したが、結果は空しいものだった。
意を決して登り始める。鈴はもちろん、笛をやかましい位に吹きながら進む。登山より笛吹きで息が切れた位だ。(笑わないでください。ホンマに私はビビりなんです…)見通しのきかないダケカンバの林の中、ジグザグ道のターンのたびに向こう側にクマがいるのでは…と恐怖が走る。鳥のはばたく音にも一々過剰なリアクション。我ながら情けない。
最初のお花畑から大平山と羊蹄山(左)を望む
運動上とは別の理由で心臓が止まりそうな登りを続けること約40分で待望のお花畑に飛び出した。花も咲いていたがそんなことはどうでもよかった。とにかく見通しがきいてくれたらよかったのだ。お花畑をもう1つ通過し、急登を軽くこなすと通称「南狩場」でここで尾根上に出る。山頂はまだ先だ。ヤセ尾根を進む。再び密林となり震え上がるが、すぐに頂上の一角の大草原に飛び出した。ここからは先ほどの恐怖はどこやら鼻歌まじりで進む。気が付かなかったが、高曇りの下、羊蹄山やニセコの山々が見えていた。小沼の点在する平坦な台地の彼方に小さな赤い鳥居の立つ山頂があった。静寂な山頂に立つ。一人で勝手に大騒ぎして登ってきたのが、非常に情けなく、恥ずかしい。(しかし、これ以降、何がどう変わったわけではないのだが、クマに対する恐怖感がかなりなくなった。)
小さな赤鳥居の立つ狩場山頂
狩場山から南狩場を望む
帰路は、下から3組ほど登ってきた(その内の50歳位の1人は、会社をリストラされ、ヤケクソで6月14日から北海道に入り、道内の山を登りまくってきたらしい。気の毒やら、羨ましいやら…)こともあり、全く恐怖を感じることなく登山口まで駆け下りた。道南の最高峰に相応しい雄大な名山だった。
【タイム】
05:05 千走新道コース登山口
06:15-06:20 真駒内コース分岐
06:50-06:55 狩場山
07:15-07:30 真駒内コース分岐
08:10 千走新道コース登山口