茅ヶ岳

茅ヶ岳


【日 程】1996年1月14日(日)
【天 気】快晴
【メンバー】男4人、女2人
【コースタイム】JR韮崎駅=TAXI=東光開拓地=1:50=金ヶ岳=0:50=茅ヶ岳=0:40=女岩=0:45=深田記念公園(饅頭峠往復10分)=0:45=穂坂 【5:00】

【記録文】
 昨日の帯那山に続く山行。早朝に甲府のホテルを抜け出し、韮崎へ。まだ夜が明けぬ中、タクシーは広大な茅ヶ岳の山裾をぶっ飛ばす。
 入念に準備体操をして出発。茅ヶ岳は深田久弥ファンの私にとって長年恋い焦がれた山であり、寝不足もどこやら気合い満々である。
 良く整備された山道が一直線に金ヶ岳へ向かってのびており、序盤は快調に進撃するが、ルートは「上に行くほど傾斜がきつくなる」という火山性の山の典型的なパターンを見せ、最初の元気はどこやら皆息も絶え絶えになる。
 背後の南アを何度も振り返り、そのつどヤル気を奮い立たせ、じりじりと高度を上げていく。尾根はしだいに岩混じりとなり、適度なスリルを味わいつつ、金ヶ岳には2ピッチで到達。展望は南側のみであるが、ずらりと一直線に並ぶ南アを見て贅沢を言う者はいないだろう。まさに息をのむ眺望が広がる。


金ヶ岳山頂にて 金ヶ岳山頂にて


 目的の茅ヶ岳はもう目の前である。痩せた稜線を慎重に進む。それにしても雪が全く無く、少々期待はずれである。いつもこうなのでしょうか?
 岩門をくぐり、鞍部に降り立つと、茅ヶ岳まではあと一登り。ピークに登りついたとたん、一気に展望が開け、皆声を上げる。これで二百名山126/200。予想以上の大展望。ビールが喉に沁みてゆく。これだから山はやめられない。まるで春のような暖かな風が吹き抜けてゆく。まさに夢のような一時であった。


山頂からの八ツ 山頂からの八ツ


 日焼けと酔いとで顔を真っ赤にしながら、下山を開始。すぐに深田久弥終焉の地に降り立つ。中学2年の時に「日本百名山」という本を読むことがなかったら、今僕がここにいることは恐らく無かったし、こんな楽しい仲間と出会うことも決して無かった… と手を合わせながら考える。
 神妙な時もつかの間、すぐににぎやかさを取り戻した我々はカラカラに乾いた急斜面を砂塵を巻き上げながら駆け下りる。このルート、落ち葉がフカフカの最上級コースです。紅葉のころもいいんでしょうね。


女岩付近にて女岩付近にて


 大満足のうちに深田記念公園に降り立つ。饅頭峠にちょっと寄り道し、ゆっくりとティータイムをとってから、穂坂のバス停へと下った。
 韮崎までのバスは1日4本しかなく、タクシーで駅に戻り、今度は塩山へ。塩山ではいつも「中村屋」旅館に泊まっており、すっかりなじみとなってしまった。
 夕方、東京から友がまた一人合流した。翌日の天気予報では明日は登れそうもなかったので、すっかり飲み過ぎてしまい、予想外に天気が回復した明日の黒川鶏冠山ではエラい目にあった。


   

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