−札幌出張の機会を最大限利用! 急峻な岩峰を攻略−
山行概要
2018年5月12日(土) | |
快晴 | |
単独 | |
黄金山登山口=0:20=新道・旧道分岐=0:45=黄金山=0:35=新道・旧道分岐=0:15=黄金山登山口【1:55】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
5/10 曇り時々雨
本題は「黄金山」だが、なかなかそこまで行きつきません… しばらく前説にお付き合いください。
昨年12月の石垣島・沖縄本島、今年3月の宮崎日南市、そして何と今回は釧路・札幌の出張が入った。何と恵まれているのか… まだ残雪豊富な時期なので、高い山は無理だが、手頃な山を探す。
最初の2日は阿寒の多言語化の取組の調査。大阪から釧路への直行便は現在ないので、羽田経由で釧路入り。釧路空港からレンタカーで一気に阿寒湖畔へ。14時過ぎには到着。車を降りると寒い〜 気温は8℃(笑) 湖畔周辺の山々には残雪も残り、曇り空も相まって寒々しい光景が広がっている。
この日は釧路市や観光協会の方々と意見交換し、宿にチェックイン。
ホテルでの夕食後、観光協会の方の御誘いで、近くの阿寒湖アイヌコタンにある阿寒湖アイヌシアターイコロで、国の重要無形民俗文化財であるアイヌ古式舞踊を鑑賞、自然との共生を強く感じさせられました。
鑑賞後、観光協会と阿寒アイヌ工芸協同組合の方々と、アイヌコタン内の「民芸喫茶ポロンノ」さんで乾杯!
エゾシカの叩き(奥)と、チップ(ヒメマス)のルイベでスタート!
エゾシカは全く臭みがない。
続いて、行者ニンニク! 旨すぎるが、臭い〜(笑)
組合の秋辺さんの熱い思いを拝聴し、忘れられない夜になった…
その後も酒が進み、いつものように泥酔し、意識不明でホテルに運ばれました…
5/11 晴れ
何とか起床し、カーテンを開けてみると…
やった! 雄阿寒の姿が部屋からばっちり拝める。急いで朝風呂に入り、散歩へ。
寒さに震えながら、湖畔の遊歩道へ。この開放感は何ですかね? 気持ち良い〜
森の奥に向かう「ボッケ自然探勝路」を見つけたので、進んでみる。
『「ボッケ」って何?』って考えながら進むこと10分ほどで、硫黄の匂いが漂ってくると、ボコボコと音のする湖畔の荒地に到着。ここがボッケのようだ。
ボッケとは、アイヌ語の「煮え立つ」という意味のポフケが訛ったもので、泥火山のことをいう。摂氏100度ほどの熱せられた泥が地下から火山ガスとともに絶えず噴き出ていて、熱泥が積み重なっている。
地熱のために雪は降っても溶けてしまい積もることはないらしい。
釧路市の職員の方と合流し、昨夜も訪れた阿寒湖アイヌシアターイコロのある阿寒湖アイヌコタンへ。
ここはアイヌシアターの他、アイヌ生活記念館などがあるほか、アイヌの方が営む住居を兼ねた民芸品店やアイヌ料理の店が数十件並んでいる。
余りに気持ちが良いので、再び阿寒湖畔へ向かい、遊歩道をのんびり歩く。
最高! 登ったのは遥か25年前…(笑) 今すぐ離脱して登りたくて仕方がなくなった…
阿寒湖を離れる。釧路市職員の方々、お世話になりました。
この日は、夕方に札幌市で北大の教授の方と打ち合わせが入っており、釧路空港にとんぼ返りする必要があったが、少しだけ時間に余裕があったので、寄り道を2、3することに…
まずはオンネトーへ。雌阿寒岳(左)と阿寒富士の定番ショット! 雌阿寒岳に登ったのは雄阿寒岳より1年前の26年前… 登りたい!
阿寒湖へ戻り、阿寒横断道路(R241)に入る。もう何度もドライブした道だが、5月は初めてで、全てが新鮮に感じる。
そして、双岳台へ。ここも景色は想定内なのだが、聳立する雄阿寒を目の当たりにした感動は初見のときより大きかった。
弟子屈市街を抜け、摩周湖へ。
25年振りの摩周湖は、前回に引き続き、霧は皆無だった…
今回もカムイヌプリ登山は叶わず… いつ登れるのか…
釧路へ戻る。道道53号、鶴居国道(R274)、そして、まりも国道(R240)でひたすら南へ。途中、道の駅「阿寒丹頂の里」で休憩。
国道を挟んで向かい側に、阿寒国際ツルセンター「グルス」があり、タンチョウが飼育されているとのことだったので、470円を払って中に入ってみたが、2羽しかいなかった(笑)…
無事にレンタカーを返却し、札幌丘珠空港へ向かう。
機体はプロペラ機のサーブ340B、36席。めっちゃ小さい…
案の定、札幌までは50分のフライトだが、めっちゃ揺れた…(涙)
丘珠空港まで迎えに来てくれた北大の教授の方と打ち合わせ後、予約してもらっていた西区の「大船鮨」さんへ。
造り盛り、これで3人分とのこと。凄い…
文化財の保存と活用の在り方について、熱い議論を交わしながら、散々飲み食いし、最後は握りでフィニッシュ!
この先4日後の火曜日まで予定がなく、札幌私事滞在3日間という宝石が手に入った。いよいよ山へ向かう。
5/12 快晴
5時に起床し、ホテルからタイムズステーション札幌すすきのへ歩いて向かい、予約していたカーシェアのハスラーでR231で石狩湾に沿って北へ向かう。
この時期、1000mクラスの山はまだまだ残雪が残っているので、この日は増毛山地の名山で700m台の黄金山を目指す。
浜益で右折し、R451で内陸に入る。黄金山の鋭く切り立った山容が目に入る。けっこう残雪もあるようで、「登れるんかな」とやや不安になる。
道標に従い、兼平沢に沿ったダートに入る。4キロほどダートを進むが、凸凹はさほどなく、軽でも余裕で終点まで進めた。
終点には10台ほど駐車可能なスペースと綺麗なトイレが整備されている。既に先客が1台。先頭を覚悟していただけにややホッとする。
最初は兼平沢に沿ってゆるやかに登って行く。周囲の新緑が爽やか過ぎる。
20分ほどの登りで新道と旧道の分岐。水場がある。旧道があまり歩かれてなさそうなのは入口を見ただけでも分かる。
なので、新道へ。べったりと雪が残った斜面を登る。
分岐から少しの登りで平坦な草原に出る。
目の前に黄金山の岩峰が聳える。ホンマに登れるのか…
草原を抜けると、いよいよ急登の幕開け。最初は山頂の真西側を登って行く。この時間でもまだ日が当たらないくらいだから、残雪が豊富で、ルートが隠れて判然としない箇所が数か所あり、慎重に登る。
登る向きが北東方向に変わると、さらに急な登りとなるが、日当たりが良くなるため、ほぼ雪が消えて助かった。
とにかく急だ。足元のシラネアオイ等の花々に慰められながら、じっくり登る。
ついに頂稜へ。両サイドはすっぱりと切り立っており、物凄い高度感で眩暈がしそうだ。
ピークへは写真のとおり、岩稜をいったん下る必要があるが、ここが怖かった〜 いつもはそんなにビビらないのだが、完全に高度感にやられてしまい(笑)、へっぴり腰で通過…
何とか山頂へ。ここも当然ながら切り立っており、何か背中がムズムズして居心地悪い…
展望はさすがに雄大。盟主、暑寒別岳は見えないものの、たっぷりと残雪を抱いた奥徳富岳(中央)、群別岳(その左)が素晴らしい。
帰路が心配なので、10分ほどでピークを退散(笑)
登り以上のへっぴり腰で、何とか頂稜の岩場を突破し、木々を掴みながら慎重に急降下を続ける。
日陰に入ってからは、残雪でスリップ注意だ。さすがに人気の山らしく、下から次々と登ってくる。
何とか草原に下る。ここまで来たら後は楽勝。登山者が多いので、ヒグマの恐怖も全くなく、鼻歌まじりで下っていく。
駐車場はほぼ満車になっていた。
札幌で昼呑みしたかった(笑)ので、とっとと引き返す。
しかし、黄金山の姿が格好良すぎて、車を何度か止め、写真を撮りまくる私…
車を返却し、狸小路に繰り出す。事前に調べておいた「さかなとお酒 うぉんたな」さんへ。
既にほぼ満席状態だったが、何とかカウンターに席を確保。まずは仙鳳趾産の生牡蠣でスタート。
合鴨の串盛り! 旨みが凄い! ハイボールが進む。
我慢できず、十割そばを〆に… 飲み食べ過ぎ…
本日泊まる予定のカプセルサウナで沈没し、夜に備える私…
そして、昨日、北大の先生に教えてもらった、札幌駅近くのジンギスカンの「義経」さんへ。
ジンギスカンももちろん旨かったが、それよりもラムしゃぶが最高でした。
そして、さあ帰ろうかと思った頃に、いきなり武井壮が入店し、その後にタカトシも入ってきた。どうもHBCの「発見!タカトシランド |」という北海道ローカルの番組のロケらしい。店内は騒然とし、ミーハーな私も腹いっぱいなのに、しばらく店内に留まっていた。
明日も早起きしたいので、早々に寝る。あと2日の自由があるが、明日は天気悪そう… どうしよう…
参考タイム
5/12 | 黄金山登山口 6:40 ⇒ 7:00 新道・旧道分岐 7:00 ⇒ 7:45 黄金山 7:55 ⇒ 8:30 新道・旧道分岐 8:30 ⇒ 8:45 黄金山登山口 |
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