黒川鶏冠山

黒川鶏冠山


【日 程】1996年1月15日(祝)
【山 域】大菩薩連嶺
【メンバー】男5人、女2人
【天 気】霧後晴れ
【コース】塩山(中村屋)=TAXI=柳沢峠=0:40=六本木峠=0:25=横手峠=0:30=黒川山三角点(見晴台往復10分)=0:05=鶏冠山分岐(鶏冠山往復15分)=0:30=ハンノキ尾根分岐=0:50=落合 【3:25】

【記録文】
 朝ふと目が覚めると、なんと雨は降っていない。慌ててみんなをたたき起こし、タクシーを呼ぶ。みな二日酔いの頭を抱えながら車に乗り込み、柳沢峠へ。今日は大菩薩連嶺北端の黒川鶏冠山がターゲットである。
 峠からすぐ山道となる。すっぽりと濃密な霧に囲まれるようにして進む。東京都の水源巡視路のためか非常に歩きやすい道が続いているが、何といっても飲み過ぎと3連戦という悪条件のため、ペースはさっぱり上がらない。
 たいした登りも無く、六本木峠へ。キツツキが木をつく音だけが響いている。この先も状況は変わらず、道はあくまでなだらかなまま。やっとアルコールが抜ける頃、横手峠に到着。ここからはようやくそれなりの勾配を持つ坂道となるが、それも長くは続かず、あっけなく黒川山の肩に登り着く。


黒川山三角点ピークにて 黒川山三角点ピークにて


 ここから三角点ピークは3分で着くが、そこからあと5分足をのばした岩峰からの展望は最高。ちょうど僕らが岩峰に到着した頃から天気が急速に回復し、大菩薩嶺が忽然とその姿を現す。ここから見る大菩薩嶺は今までののびやかなイメージを粉々に打ち壊すほど鋭く切り立っており、まさに連嶺の主峰の貫禄十分。また反対側には奥秩父の主稜が雲取金峰まで一直線に並んでいる。いったい天気予報は何だったんだと首を傾げつつも、皆山座同定に夢中になる。


奥秩父の主稜を望む 奥秩父の主稜を望む


 この岩峰で1時間半ほど粘り、ゆるゆると鶏冠山に向かう。この山も岩峰となっており、谷一つ挟んで聳える飛竜山は迫力十分で、すっかりファンになってしまう。
 帰路は落合へ向かう。黒川山の主稜線をぐるっと一周し、横手峠からのルートと合流、落ち葉がふかふかの快適な下山路を語らいながらのんびりと下り、落合の田辺商店には2時ジャストに到着。
 おきまりのビールで乾杯の後、今回の山旅の感想を述べ合う。話しが最高潮に盛り上がる頃、迎えのタクシーがやってきた。
 帰りは恵林寺横の「はやぶさ温泉」で汗を流し、この帯那山茅ヶ岳と続いた3日間の極上の山旅を締めくくった。


      

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