東ノ燈明岳・三国山

東ノ燈明岳・三国山

日 程1993年1月2日(土)
山 域和泉山脈
メンバー男3人、女1人
天 気曇り
コースタイム南海河内長野駅=taxi=蔵王峠=0:40=東ノ燈明岳=1:10=七越峠=0:30=
三国山=0:20=千本杉峠=0:35=猿子城山=0:50=施福寺【4:05】

 河内長野駅からタクシーに乗り込み、滝畑ダムを過ぎ、さらにいやがる運ちゃんをなだめながら、蔵王谷沿いの細い林道を奥まで入ってもらう。蔵王峠まで舗装されていたが、我々を降ろした運ちゃんは、和歌山との県境まで来てしまったことに呆然としていた。
 堀越集落まで通じる細い車道を進む。峠(向ノタワ)を越えてから、東ノ燈明岳の西山腹をからんでいくさらに細い車道に入る。この道は完全に東ノ燈明岳を巻ききってから、ピーク北側の肩に登りつき、ここから三国山方面へ向かっているので、東ノ燈明岳へはこの肩からのピストンとなる。展望の無い祠があるだけのひっそりとしたピークがこの年最初の登頂となった。


東ノ燈明岳付近からの紀州飯森山(左)、龍門山 東ノ燈明岳付近からの紀州飯森山(左)、龍門山


 肩からは尾根を進むものと、西側を巻いていくものの2ルートに分かれるが、我々は尾根沿いに進むことにする。こちらの方が歩かれていないのか、ブッシュがちである。しかし、特に畑山辺りの笹原の下生えと落ち着いた雑木林のたたずまいは関西の山では貴重なもの。低山逍遥という言葉がぴったりのしっとりとしたコースである。


石碑の建つ七越峠 石碑の建つ七越峠


 畑山からだらだら下ると下から上がってくる車道に出くわす。目の前に見える和泉山脈の巨大な主稜線に向かって進む。主稜まで最後は左上方に急カーブし、突き上げたところが七越峠。この辺り主稜線にはほとんど車道が走っている。和泉山脈はこれさえなければ、自然豊かで本当にいい山域なのだが… 自衛隊のレーダードームが現れると三国山山頂周辺だが、三角点は林道から北側のコブにあるので、ブッシュを掻き分け踏みに行く。
 槇尾山へは桧原越と呼ばれる昔の西国巡礼旧道を辿って行く。自然林の中、石仏が点在する静かで歴史の香りにあふれる好ルート。まだ歩き足りなかったので、近くの猿子城山をピストン。これがかなりの急登で、歩き足りたどころか、一気に疲れた。また、この道草が原因で、施福寺でゆっくり参拝したかったのだが、バスに間に合うため、石段を駆け下りる羽目になってしまった。最後はなんとも慌しく終わった93年の新年山行だった。


      

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