行縢山・元越山

−温泉とグルメがメインの、大分、宮崎、そして福岡の名山を巡る単独行第二弾! 豪壮な岩壁を持つ行縢山、爽快な展望の元越山を攻略!−

   

  

山行概要

日 程
2016年11月12日(土)
山 域
大崩山群・佐伯市近郊
天 気
晴れ
メンバー
単独
コースタイム
行縢神社=0:35=行縢ノ滝分岐=0:10=山ノ神峠=0:30=行縢山雄岳=0:20=山ノ神峠=0:15=行縢ノ滝=0:25=行縢神社【2:15】
中野河内登山口=1:05=元越山=0:45=中野河内登山口【1:50】

記録文(写真はクリックで拡大)

 昨日の鹿嵐山からの連戦。
 4時半には起床し、別府を発進! 好天の予報もあり、宮崎県延岡市の名山、行縢(むかばき)山を目指す。
 間の悪いことに、東九州道は、佐伯ICから北川ICが夜間通行止めになっており、この間はR10を延々とドライブ。長い… やっと着いた延岡市内の吉野家で牛丼を喰らってから、登山口の行縢神社へ向かう。
 行縢神社は延岡市内から20分ほどで、アクセス良好。道路脇の駐車場に車を止め、参道を歩き出す。

行縢神社を左に山懐深く入っていく。 7:00

 行縢神社へは左だが、下山後に訪れることにし、そのまま真っ直ぐ登山道を進む。
 登山道は、厳かな鎮守の森の中に延びる。幅広で整備良好。迷いようがない。

豪壮な岩壁が周囲を囲む 7:24

 神社前の駐車場からさらに車道を上がった登山口からの登山道が合流し、沢沿いに登って行く。

行縢ノ滝が遥か上部に懸かる 7:24

 何箇所か立派な橋が架かるが、最上部の橋からは、前方はるか上方に行縢ノ滝が懸かっているのが良く見える。最後の橋から登りの傾斜が増していく。石段状に整備され、非常に歩きやすい。
 しばらくで、行縢ノ滝直下に行けるルートを左に分けるが、まだ日が良く当たらないので、これも帰りに寄ることにし、そのまま登り続ける。

祠の建つ山ノ神峠 7:45

 最後は行縢ノ滝が懸かる断崖の近くを乗り越えていくので、かなり傾斜は急になるが、ルートは整備されているので、難なく、祠の建つ山ノ神峠に到着。ここが六合目とのこと。展望はない静かな峠であった。
 ゆるやかに下り、県民の森への分岐を右に分けてさらに下ると、行縢川の源頭に降り立ち、石伝いに渡渉して反対側へ。ゆるやかに登り返していく。この辺り自然林が気持ち良い。

行縢山山頂! この先は500mの断崖… 8:20

 行縢山の一番の特徴である岩壁を既に乗り越えているからか、頂上まで大した登りは無く、やや拍子抜けの感もあったが、雄岳頂上に到着!

南側を見下ろす。怖い… 8:21

 予想通り、南側は500mほど、すっぱりと切れ落ちており、眼下の集落が航空写真のように見える。

雌岳を望む 8:22

 東方の雌岳も登高欲をそそる尖り具合だ。
 一方で、北側は樹木に遮られ、あまり展望は良くない。期待していた大崩山もあまり良く見えなかった。それでも爽快な展望に満足して帰路へ。
 ルートの状況が良いので、軽いジョグで下り、一気に六合目の峠も過ぎ、行縢ノ滝分岐へ。

直下から見上げる行縢ノ滝 9:00

 分岐から5分もかからず滝の直下へ。この滝がホンマに凄いのは、落差77mの大滝なのに、ホンマの真下まで行けることだ。快晴の青空をバックに白い筋が光る。垂直かつ、水量が適度でないと、こうはならない。
 上から何か落ちてくるのではとビクビクしながら、しばらく上方を見続けてしまった… 周囲の岩は水に磨かれて、ツルッツルッで、思いっきりコケて、指を裂傷する一幕もあったが、何とか分岐に戻り、さらにトレラン状態で、行縢神社へ。

行縢神社 9:30

 行縢神社は、元正天皇の718年(養老2)に紀州の熊野権現を勧請したもので、行縢山三所大権現と称して、伊弉冉命、事解男命、速玉男命の三座を祭神としていた。
 静寂で神聖な気に溢れる神社に参拝してから、車へ戻る。まだ9時半だ。

行縢山を振り返る 9:48

 車を少し走らせたところで振り返る行縢山は絶品だった。正に名山である。
 せっかくなので、延岡城へ立ち寄ることに。無料開放されている城下の駐車場に車を滑り込ませる。

延岡城の「千人殺し」の石垣 10:15

 延岡城は、大友氏の一族である高橋元種が1603年(慶長8年)に築城したもので、高橋元種が1613年に改易された後は、有馬氏、三浦氏、牧野氏と続き、最後は内藤氏で幕末を迎えた。
 ある石をはずすと一気に全壊し、一度に千人の敵兵を殺すことができるという「千人殺し」の石垣が有名である。
 まだ昼前なのと、好天のため、邪道だがもう一山やりたくなった。地理とコースタイムを考慮し、佐伯の元越山を狙うことに。

佐伯名物「ごまだし」うどん! 11:41

 今朝は通行止めだった、東九州道で一気に北上し、佐伯堅田ICから佐伯市外へ進入。ちょうどお昼時だったので、佐伯港近くの「市場食堂」へ。
 佐伯名物の「ごまだし」うどんを味わう。
 「ごまだし」は、焼いたエソ類などの魚の身、胡麻を擂り潰して、醤油等を混ぜて作られるこの地方独特の調味料で、うどんだしに溶かして味わう。
 濃厚な魚の香りに溢れる出汁が最高! これで400円とは笑いが止まらん!

中野河内登山口の駐車場(帰りの撮影) 14:14

 元越山登山口である中野河内の集落へは、市街から車で15分ほどであった。登山口を示す道標が頻発し、ナビいらずで、登山口の駐車場に到着。
 早速歩き出す。ルートは最初、薄暗い樹林帯の中の、えぐれた溝状の道で、滑りやすい。しだいに尾根に乗り、どんどん登るが、特徴がなく、自分がどの辺りにいるのか、ぜんぜん分からない。

元越山からの豊後水道 13:20

 途中、林道を横切ると、ピークまではあと約1キロである。最後は100m刻みの道標が出てきて、ウザいが、一気に登り切り、草原の山頂へ。
 僅か600m弱の低山とは思えない大展望が広がる。眼下の豊後水道が青い…

元越山から西方の展望 13:21

 今まで全く知らなかったが、日本屈指の展望峰といわれ、国木田独歩も小説の中でその展望を記しているほどだ。
 また、国土地理院の技官が日本の四大展望地に挙げたという(ホンマかいな)。
 満足して下山。往復コースかつ、特徴のないルートのため、考え事をしながら、小走りで駆け下りていると、あっと言う間に登山口に戻って来てしまった…

この日も「ろばた仁」さんで… 「かぼすブリ」で昇天! 17:13

 時に14時過ぎ。昨日、気に入った「ろばた仁」さんを17時の始業から予約していたので、佐伯堅田ICから別府へ直行。今日も連泊のカプセルサウナの源泉掛け流し湯を堪能し、17時ぴったりに「ろばた仁」さんへ。
 何と、昨日より盛況で、すでに満席近かった。それでも、大分の新たな名物「かぼすブリ」や鶏天等を堪能し、この日も昇天!

「湖月」さんの一口餃子! 最高! 18:58

 少し飲み食いし足りなかったので、近くの餃子の有名店「湖月」さんの行列に並ぶ。ここのメニューは、餃子とビールのみの潔さである。
 1人前15個600円の餃子を2人前注文し、悦に入っていたら、隣の女子2人組とすっかり意気投合してしまい、これまたすぐ近所のバー「井ノ上」さんで延長戦(笑)
 あまりに楽しく、際限なく飲み続けそうだったので、明日も早朝登山を控える私は、泣く泣く自重し、連絡先を交換してから(笑)、カプセルに戻り、爆睡…
 いや〜 別府のまち、最高!
 明日は、犬ヶ岳に行きたいが、起きられるか…

参考タイム

11/12行縢神社 7:007:35 行縢ノ滝分岐 7:357:45 山ノ神峠 7:508:20 行縢山雄岳 8:258:45 山ノ神峠 8:459:00 行縢ノ滝 9:059:30 行縢神社
中野河内登山口 12:1513:20 元越山 13:3014:15 中野河内登山口

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