室生寺

−久しぶりに新緑の室生寺へ。奥の院へはやはりキツかった…−

   
  

山行概要

日 程
2022年5月7日(土)
山 域
室生寺
天 気
晴れ
メンバー
単独
コースタイム
おもや室生寺山門前第1駐車場=0:30=奥の院=0:20=おもや室生寺山門前第1駐車場【0:50】

記録文(写真はクリックで拡大)

 信州7日間の旅の興奮も覚めやらぬ中、中1日で室生寺に行くことにし、連れを連行する。
 アクセスの悪さを考慮し、大和八木駅からタイムズカーシェアで室生寺へ。スムーズに山門前駐車場へ。

太鼓橋を渡る 9:41

 太鼓橋で室生川を渡り、表門をくぐって境内へ。
 新緑が鮮やか過ぎる。

仁王門 9:45

 境内を進んで行くと、豪壮な山門が目に入る。
 これが仁王門で、元禄期に一度焼失し、その後長い間姿を消していたが、昭和40年(1965年)11月に再建された。
 門の両脇で構える仁王像も、昭和に再興されたもの。鎌倉時代の古地図によると、仁王門のさらに奥には二天門があったと記録されている。

金堂 9:48

 鎧坂と呼ばれる石段を登っていくと、正面に金堂が現れる。国宝である。
 堂は段差のある地盤に建っており、建物前方の礼堂部分は斜面に張り出して、床下の長い束(つか)で支えている。このような建て方を「懸造(かけづくり)」と言い、山岳寺院によく見られる。
 正堂部分は平安時代前期(9世紀後半)の建立であるが、鎌倉時代末期に大修理を受け、多くの部材が取り替えられている。  屋根は寄棟造、?葺き。桁行(正面)5間、梁間(側面)5間で、桁行5間、梁間4間の正堂(内陣)の手前に、梁間1間の礼堂を孫庇として付した形で、礼堂部分は寛文12年(1672年)の増築である。
 堂内には、かつては須弥壇上に向かって左から十一面観音立像(国宝)、文殊菩薩立像(重文)、釈迦如来立像(国宝)、薬師如来立像(重文)、地蔵菩薩立像(重文)を横一列に安置し、これらの像の手前には十二神将立像(重文)が立っていた。現在は、十一面観音立像及び地蔵菩薩立像、並びに十二神将立像のうち6体は寶物殿に移されている。

弥勒堂 9:48

 金堂の西隣には、重要文化財の弥勒堂が建つ。
 鎌倉時代前期の建築だが、江戸時代に大幅に改造されている。入母屋造、?葺き。桁行3間、梁間3間。堂内中央の厨子に本尊弥勒菩薩立像(重文)を安置する。
 右側にはかつては国宝の釈迦如来坐像があったが、寳物殿に移されている。
 元々は修円が興福寺に創設した伝法院であり、後に当寺に移設したものと伝えられている。元は南向きであったのを室町時代に東向きに改めらている。

本堂(灌頂堂) 9:57

 さらに石段を登ると国宝の本堂(灌頂堂)が現れる。
 室生寺の密教化が進んでいた鎌倉時代後期の延慶元年(1308年)の建立で、入母屋造、檜皮葺き。桁行5間、梁間5間。梁間5間のうち、手前2間を外陣、奥の3間が内陣となっている。
 この堂は灌頂堂(かんじょうどう)とも称され、灌頂という密教儀式を行うための堂である。内陣中央の厨子には如意輪観音坐像(重要文化財)を安置し、その手前左右の壁には両界曼荼羅(金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅)を向かい合わせに掛け、灌頂堂としての形式を保持している。

五重塔 10:03

 さらに階段を登って、出ました、国宝五重塔。
 延暦19年(800年)頃の建立で、屋外にある木造五重塔としては、法隆寺に次ぎわが国で2番目に古く、高さは16m強、初重は1辺の長さ2.5mで、国宝・重要文化財指定の木造五重塔で屋外にあるものとしては日本最小である。
 五重塔は、初重から1番上の5重目へ向けて屋根の出が逓減していくのが普通だが、この塔は屋根の逓減率が低く、1重目と5重目の屋根の大きさがあまり変わらない。
 一方で、塔身は上へ行くにしたがって細くなり、5重目の一辺は1重目の約6割になっている。また塔の最上部に「水煙」という飾りが付くのが普通だが、この塔では水煙の代わりに宝瓶(ほうびょう)と称する壺状のものがあり、その上に八角形の宝蓋(ほうがい) という傘状のものが乗っている珍しい形式である。
 塔は何度か解体修理されてきたが、平成10年(1998年)9月22日、台風7号の強風で高さ約50mの杉が倒れ、五重塔を直撃し、西北側の各重部の屋根・軒が折れて垂れ下がる大被害を受けた。
 復旧工事が実施されたが、修理に際し奈良文化財研究所により、当初材を年輪年代測定法で調査したところ、延暦13年(794年)頃に伐採されたものであることが判明しし、従来の定説が裏付けられた。

奥の院へ 10:09

 五重塔から奥の院に向かう。400段近い石段が待ち受ける。連れは息も絶え絶えだ(笑)
 何とか登り着く。狭い一帯は、空海を祀る重要文化財の奥の院御影堂他が建ち並ぶ。御影堂は各地にある大師堂の中でも最古の堂の一つである。

「一条 奈良三条通店」さんで宴@! 19:01

 車を返却後、  スーパー銭湯等で時間を潰し、近鉄奈良駅近くの「一条 奈良三条通店」さんへ。
 サーモン刺しでスタート!

「一条 奈良三条通店」さんで宴A! 19:09

 万願寺とうがらし!

「一条 奈良三条通店」さんで宴B! 19:24

 天使のえび造り! 今宵も酔いつぶれていく…
 怠惰な休日でした…

参考タイム

5/7おもや室生寺山門前第1駐車場 9:4010:10 奥の院 10:2010:40 おもや室生寺山門前第1駐車場

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