苗場山

苗場山


【日 程】平成6年10月8日(土)〜9日(日)
【メンバー】男3人、女2人
【コースタイム】10/8 JR越後湯沢駅=TAXI=和田小屋=1:00=下ノ芝=1:20=神楽ヶ峰=1:00=苗場山C.S 【3:20】
     10/9 苗場山C.S=0:35=和山分岐=2:30=三合目=1:20=小赤沢【4:25】

【記録文】
10/8 曇り
 夜行列車で長岡に到着した我々は、少しでも早く山に登ろうと、新幹線で越後湯沢へ。その甲斐あって越後湯沢には午前9時着。すかさずタクシーで和田小屋へ。色付きはじめた木々が美しい。小屋の前はかなりの登山者で賑わっている。数日前、頂上ヒュッテに宿泊を断られたのを思い出す。ザックがずしりと重い。そう、今回は久々のテント泊である。
下ノ芝を進む下ノ芝を進む
 スキー場を横断し、しばらくは樹林帯の中を進む。ゆるやかな登りで、重荷にあえぐこともない。視界が急に広がれば、下ノ芝である。あいにくの曇り空であるが、開放感が心地好い。中ノ芝、上ノ芝と草紅葉を愛でつつ、なおも進み、頂という感じがあまりしない神楽ヶ峰のピークへ。ガスに上部を覆われた苗場のどっしりとした下半身が目に入る。いったんもったいないほど大きく下る。最低鞍部に近い水場でポリタンをいっぱいにしてから、いよいよ苗場への最後の登りにかかる。ものすごい急登。頂上台地には唐突に飛び出す。ガスさえなければ、劇的な瞬間になったと思うが、いっぺんに楽になった歩行でその様子を想像するのみであった。
 頂上には午後2時着。山頂ヒュッテ横のテン場は10張ほどしか張れないので、注意が必要である。結局、終日ガス一色の景色は変わらず、巨人の優勝で溜飲を下げた私であった。

広大な頂上台地を満喫する 広大な頂上台地を満喫する2広大な頂上台地を満喫する

10/9 晴れ
 祈りながらテントのファスナーを開けると、雲の切れ間から星が見える。急いで朝食&テントの撤収をし、広大な空中庭園の散策に向かう。まずは赤湯に下るルート付近の湿原を楽しむ。期待通りの絶景が広がり、みな満足そうだ。
秋山郷への分岐で、背後は鳥甲山秋山郷への分岐で、背後は鳥甲山
 続いてザックを背負い、秋山郷へ向かう。きつね色の草紅葉が一面に広がり、その向こうには佐武流、鳥甲の姿も見える。途中、赤倉山へのルートに立ち寄る。こちらの湿原は人の姿は見えず、ゆっくりと景色を楽しめる。日本庭園のような坪場で頂上台地に別れを告げ、小赤沢へ下る。始めは登りのルートと同じ様にかなりの急降下が続く、また登ってくる人々もかなりの数で、渋滞になる程の混雑ぶりで、なかなか進めない。五合目辺りでやっと人の列もなくなり、後は紅葉の森を楽しみつつ、秋山郷へと下ったのであった。


      

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