−またもやスーパー快晴!! 目の前にかつて歩んだ飯豊の主稜が全開で涙ウルウル−
山行概要
1999年10月11日(振休) | |
飯豊連峰 | |
快晴 | |
りかさん(♀)、私 | |
二王子神社=1:00=一王子神社=0:40=定高山=0:45=油コボシ=0:30=二王子岳=0:25=油コボシ=0:35=定高山=1:00=二王子神社【4:55】 |
記録文
5時起床。足の屈伸運動で調子を確かめ、二王子岳に登ることにする。何より天気が安定しているのが嬉しい。新発田までは新新バイパスであっという間。市街を抜け正面にどっしりと構える二王子岳の方向に車を進める。要所には道標があり、さほど苦労すること無く二王子神社の駐車場まで登りつく。先客は3台ほど。
神社の境内を抜け、杉の大木が目立つ林の中に入っていく。最初は小沢をつめるが、しだいに沢を離れ、急な登りとなる。ピークまでコースタイムが4時間とやや長丁場なので、あせらずゆっくりと登る。一瞬、視界が開け、尾根に上がったことを確認すれば、一王子の避難小屋はすぐそこ。水場も近くにあるようだ。
ここから登りはやや緩やかになり、潅木帯の中をのんびりと登ってゆく。定高山は独標と標識がなければ、通り過ぎてしまいそうな展望のない小ピーク。ここから時折視界が開けるようになり、また、周りの木々も微妙に色付いてくる。油コボシは岩混じりの急坂だが、登るのに1分もかからない。ここまでくると頂上の避難小屋もちらちらと見えるようになり、黄葉もより鮮やかになってくる。草紅葉の湿原状の草原を何度か横切ると祠が立つ三王子。
ピークをロックオン! さあ、10年振りの再会となる飯豊の懐かしい面々が待つピークはすぐそこだ。気がはやり、自然とピッチが上がる。
息も絶え絶えで飛び出した待望のピーク。目の前一杯に展開する飯豊の主稜には声も出ない。この二王子岳は北アにおける蝶ヶ岳のような存在であろうか、とにかく距離、高さとも飯豊を眺めるのに最適の場所である。大日岳から本山、北股、杁差岳まで手に取るように分かる。そのすべてにかっての自分の足跡がある。深田久弥の一文ではないが、私は万感の思いでそれを眺め続けた。
我に返って、極上の展望を眺めながらのランチを楽しむ。保冷パックに入れておいたとっておきのビールが喉に染みる。日焼けとアルコールで顔は真っ赤っか。
ずっと飯豊を見ていると、要所要所に配置された避難小屋まで見えているのが分かってきた。また、今まで飯豊ばかりに気を取られていたが、南方に目を移せば、守門、浅草岳を初め、越後三山、燧ヶ岳まで見えている。西は越後平野と日本海が掛け値なしの標高差1400mを実感させる。
さあ、仕方が無いが、下山を始めよう。かなり気温が上がってきて苦しい下降となったが、なぜか昨日の浅草岳では使い物にならなかった右膝がすっかり直っている。久しぶりにどこもかばわずに下ることができ、大展望と相俟って大満足の下山となった。
今日も温泉は外せない。チョイスしたのは神社から車で15分ほどの城山温泉。ヌメリの強い湯がいかにも効きそうだ。新潟には夕方前に帰還。今日も地酒と地魚を堪能する。本当に最高の1日だった。
休暇はもう1日残されている。明日は米山を登る予定だ。
参考タイム
10/11 | 二王子神社 6:45 ⇒ 7:45 一王子小屋 7:50 ⇒ 8:30 定高山 8:35 ⇒ 9:20 油コボシ 9:25 ⇒ 9:55 二王子岳 11:15 ⇒ 11:40 油コボシ 11:40 ⇒ 12:15 定高山 12:20 ⇒ 13:00 一合目 13:05 ⇒ 13:25 二王子神社 |
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