− 憧れの峰についに登頂! しかし天を突く尖峰はついに拝めず… −
山行概要
1998年7月7日(火) | |
東大雪連峰 | |
曇り時々晴れ | |
リカさん、私 | |
杉沢出合=1:35=天狗のコル=1:20=ニペソツ・天狗のコル=0:45=ニペソツ山=0:55=天狗平=1:00=天狗のコル=1:10=杉沢出合【6:45】 |
記録文
コースタイムが長いので、若干焦り気味で出発。前天狗からのびるなだらかな尾根を登る。森は深く、いかにもクマが出そうな雰囲気。鈴を派手に鳴らしながら登る。ルートは小天狗の直下で左に巻き、ちょっとした岩場を過ぎると、天狗のコル目がけてゆるやかに下っていく。この辺り高原状で気持ちのよい場所だ。
コルから今度は前天狗へ登る。辺りはいつしか岩とハイマツの世界となり、高山の雰囲気が満ち満ちてくる。そこら中でナキウサギがピー、ピーと鳴いている。さらに進むと鳴き声だけでなく、その姿もあちこちで見かけるようになる。トムラに登ったときも多いな〜と思ったが、こっちの方がはるかに多かった。
前天狗の頂稜まで登り詰めると、晴れていればお目当のニペソツが拝めるはずだが、残念ながらガスの中。時折切れそうになるが、すっきりとは晴れない。落胆して天狗岳との鞍部に下る。少しの登り返しで天狗平となるが、ここも山上の別天地と言うべき素晴らしい場所のようだが、我々の口から出るのは「晴れていれば・・・」のぼやきだけ。/P>
依然としてナキウサギが多い天狗岳の頂上直下を巻いていくと、ニペを前にしてまたしても下りとなる。しかもかなりの急降下。さすがにニペソツは楽には登らしてくれない。最低鞍部からは、今日3回目の登り返し、しかもかなりの急登が始まる。時折岩を掴むような箇所もあり、これまで登降を繰り返してきた体にはとても辛い。東壁の直下を巻き、西側の稜線に出ると、ピークまで意外とゆるやかな最後の登りとなる。ちょうどガスが切れて、ピークが今日始めて視界に入り、ピッチが上がる。
頂上は他に誰もいなかった。個人的にニペソツは30名山に入れてもおかしくないほどの品格ある山だと思っているので、登頂の喜びははっきり言って幌尻よりもずっと大きかったかもしれない。景色はほとんどガスの中だったが、僕の心の中は晴れ晴れとしていた。
満足して下山にとりかかるが、これまでのアップダウンの多さを考えると、単純には降りれそうにない。実際、登山口に戻った時には相当消耗していた。
下りの途中、天狗岳からガスの中を振り返った時、「ニペの勇姿を見るために、絶対にもう一度来る」と誓った。ニペは本当にいい山でした。
参考タイム
7/7 | 杉沢出合登山口 6:00 ⇒ 7:40 天狗のコル 7:40 ⇒ 9:05 ニペソツ・天狗のコル 9:15 ⇒ 10:00 ニペソツ山 10:30 ⇒ 11:25 天狗平 11:40 ⇒ 12:40 天狗のコル 12:50 ⇒ 14:00 杉沢出合登山口 |
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