日光白根山

日光白根山


【日 程】平成2年10月23日(火)
【人 数】単独
【天 気】曇り時々晴れ
【コース】JR日光駅=BUS=湯元温泉=1:25=天狗平=0:15=前白根山=0:15=避難小屋(→0:35/ ←0:25:奥白根山)=0:10=五色池=0:30=五色山=0:15=国境平=0:10=金精山=0:15=金精峠=0:10=金精トンネル【4:25】

【記録文】
 日光線の始発で日光駅に到着。約一年半ぶりの日光である。
 駅前のコンビニで買い出しを済ませてから7時発のバスに乗る。睡眠不足のためバスが動き出した途端に熟睡する。『いろは坂』のカーブ途中であまりの横揺れのため起きると、周りは紅葉、黄葉の極彩色に彩られており、ぶったまげる。中禅寺湖付近で紅葉は最高潮に達し、山なんか登らずにずっと紅葉を見ていたい衝動にかられる。湯元温泉も素晴らしい紅葉。特に湯ノ湖の周辺が出色。
 紅葉に後ろ髪を引かれる思いを断ち切り、登り始める。スキー場の真ん中をリフトに沿って登る。スキー場が尽きると、湯場見平であるが、この辺りは日光沢の崩壊で分かりにくくなっているので注意。湯場見平から左に直角に折れるとものすごい急坂になる。木をつかまないと登れないような所もあるので、体全体を使って必死に登る。とにかく前白根から外山へとのびる稜線に突き上げるまでこの登りは続くので、焦らずじっくり登る。何とか稜線にたどり着き、うってかわったゆるやかな稜線を、樹林を縫うようにして進む。この辺りからガスが湧いてきて、不動平、前白根山は真っ白で何も見えず、空しく通過する。避難小屋に着いてもガスで温度計は3度を指している。登山道のいたるところには霜柱がみられる。人の気配は全くなくさすがに怖くなってきた。
 奥白根山ピーク周辺は視界不良時は非常に判りにくいと聞いていたので、ピークは小屋からピストンすることにする。霜柱をザクザク言わせながら黙々と登る。段々と周りは火山特有のゴロゴロの地形となり、ル−トファイディングに苦労する。ぺンキ印を頼りに進むが、風も強くなってきて悲惨な状況となってきた。多分弱 い冬型の気圧配置になったのであろう。とても寒い。やっと三角点を見つけるが、写真を撮っただけで早々に退散する。小屋まで来た道を戻るが皮肉にもピークから離れるごとに青空が広がってきた。
五色池にて五色池にて
 小屋から五色沼に出て、昼食にする。青空と奥白根山が沼面に映えて美しい。昼食の後、沼を半周して五色山への急登に取り付く。背後の奥白根山がどっしりと大きい。ぬかるんだ道に苦労しながらも、なんとかピークにたどり着く。ここから周囲の展望を見渡しながらの尾根歩きとなる。笹原の国境平を過ぎると、尖峰の金精山へは急登となる。ピークは縦走路から少し右に入ったところにあり、ここからの戦場ヶ原と男体山は組み合わせの妙を思わせる。金精峠まではかなりの急斜面で道も悪いので慎重に進む。峠には小さなお堂がある。もう車道が真下に見える。その車道に向かって丸太階段をどんどん降りると、唐突に金精トンネルの入口に降り立った。
金精峠からの男体山金精峠からの男体山
 湯元温泉までのバスは1日2本しかないので注意が必要である。再び湯元温泉に戻り、一風呂浴びてさっぱりした。

 とにかくこの時期の日光の紅葉は素晴らしく、紅葉を見に行くだけでも、関東まで行く価値はあると思った。
湯ノ湖にて湯ノ湖にて


   

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