入道ヶ岳

−車中泊で鈴鹿の名峰を2日連続で撃破した山旅の1日目。草原の山頂が心地よい入道ヶ岳へ−

   

山行概要

日 程
2019年11月9日(土)
山 域
鈴鹿連峰
天 気
快晴
メンバー
単独
コースタイム
椿大神社第3駐車場=0:10=椿大神社=1:20=北の頭=0:05=入道ヶ岳=0:25=滝ヶ谷道分岐=0:30=椿大神社=0:10=椿大神社第3駐車場【2:40】

記録文(写真はクリックで拡大)

 金曜日は深夜まで組合交渉が入っており、ヘトヘトだったが、土日が共に快晴との天気予報に我慢できず、気合で起床に成功! 新名神の開通で劇的に便利になった鈴鹿を目指す。
 寝不足なので、コースタイムの短い、入道ヶ岳をチョイスし、登山口となる、椿大神社へ。新名神の鈴鹿PAスマートICから、5分程で到着と言う、超アクセスの良さで、枚方から1時間もかからずに到着できた。
 椿大神社には巨大な駐車場が3箇所あるが、登山者は神社から一番遠い、第3駐車場に止めるよう指定されている。8時半の到着だったが、巨大の駐車場がすでに半分ほど埋まっていて、入道ヶ岳の人気の高さが伺われる。
 てくてくと車道を歩いて、荘厳な雰囲気が漂う境内へ。

椿大神社本殿 8:50

 椿大神社は、神武天皇即位前から、入道ヶ岳を天然の社として、高山生活を営まれた国つ神「猿田彦大神」を主神とし、相殿に皇孫「瓊々杵尊(ににぎのみこと)」、「栲幡千々姫命(たくはたちぢひめのみこと)」を、配祀(神社の主祭神にそえて、その神と縁故のある他の神をまつること)に「天之鈿女命(あめのうずめのみこと)」、「木花咲耶姫命(このはなのさくやびめのみこと)」を祀っている。
 猿田彦大神は、天孫降臨の際、天の八衢(やちまた:道が八つに分岐している)において、天照大神の命でこの地に降り立った、瓊瓊杵命(ににぎのみこと)を先導し、導いたということで「みちびき、道開き、道別(ちわき)、興玉」の神様として知られている。
 このことから、猿田彦大神は、肇国(ちょうこく:建国)の礎を成した大神として、第11代垂仁天皇の二十七年秋(BC3年)、倭姫命(やまとひめのみこと:垂仁天皇の第4皇女、伊勢神宮内宮を創建したとされ、斎宮の直接の起源と言われている)の御神託により、この地に「道別大神の社」として創建された日本最古の神社と言われている。
 第16代仁徳天皇(313−399年)の御代に、御霊夢により「椿」の字をもって社名とされ、現在に至っている。また、猿田彦大神を祀る全国二千余社の本宮として、「地祇(くにつかみ:日本の国土に土着する神)猿田彦大本宮」と尊称されている。
 本殿は伊勢神宮と同じ神明造りで、現在の本殿は昭和43年(1968年)の建て替え。以前の本殿は伊勢神宮そっくりだったらしい。

急な石段で開幕 9:00

 人気の山だけに、入道ヶ岳へは何本もコースがあるが、今回は北尾根コースを登路に採用。愛宕社の鳥居をくぐると、石段の鉄砲登りが始まる。
 いきなりでこれはキツいが、牛歩登りで何とか登り切り、小さな社の建つ尾根上に出た。

北尾根下部の登り 9:20

 以降は、急登と緩登を繰り返しながら高度を上げていく。
 コースは明瞭。先行する登山者も多く、次々とパスしていく。

北尾根上部の登り 9:54

 登るに連れ、木々の背が低くなり、背後には伊勢湾が広がってきた。

北の頭へ 10:13

 そして、北尾根の頂上部である、北の頭が近づく。一気に空が抜けた! 物凄い展望に胸が騒ぐ…

北の頭に到着 10:15

 入道ヶ岳のピークの一角である北の頭に到着。御在所岳から鎌ヶ岳の鈴鹿の主脈が一望だ。

本峰へ 10:17

 本峰はもう目の前だ。緩やかな笹原の上下で本峰へ。

伊勢湾 10:17

 入道ヶ岳本峰直下からの伊勢湾。御嶽山まで見えていた…

南方の眺望 10:21

 入道ヶ岳に到着。南側に目を向けると、仙ヶ岳をはじめ、鈴鹿南部の山々が顔を揃えている。

椿大神社奥宮の鳥居 10:21

 入道ヶ岳は、椿大神社の御神体であり、山頂には、椿大神社奥宮の鳥居が伊勢湾をバックに建つ。
 草原の山頂では、大勢の登山者が思い思いの格好でくつろいでいた。

下山開始 10:39

 下りは、二本松尾根を下る。ピーク直下は伊勢平野の展望が良いが、すぐに三重県指定の天然記念物である馬酔木の群落に入り、展望は閉ざされる。
 超団体の登山グループのすれ違いに辟易としながらも、一気に下降し、滝ヶ谷道分岐で尾根を離れ、山腹をトラヴァースし、タイムを大幅に短縮し、椿大神社に戻ってきた。
 往路時は閑散としていた境内だが、今では大盛況になっていた。

 明日も連戦する予定なので、ねぐらをどこにするか悩んだが、近場の四日市より少し離れるが、桑名まで行った方が、土地勘もあるし店も多そうだったので、桑名へ向かうことに。
 途中、四日市市内の「三滝温泉満殿の湯」で一浴の後、桑名市内の寺町通り商店街にある、24時間500円のタイムズ駐車場に車を止め、早速駅前へ出撃!

桑名一軒目は「はまぐり食道」さんで@ 15:12

 15時過ぎから、一人宴開始!  やはり「その手は桑名の焼きはまぐり」ということで、通し営業の「はまぐり食道」さんへ。中途半端な時間のせいか、客は私一人だった(笑)  はまぐりフライからスタート!

桑名一軒目は「はまぐり食道」さんでA 15:13

 そして本命の焼きはまぐりへ。さすが桑名産は身の厚みが凄い!

桑名二軒目は「新味覚 桑名店」さんで 15:32

 二軒目は、餃子専門店の「新味覚 桑名店」さんへ。ここは満員で、何とか潜り込めた。
 メニューは、餃子と酒類のみという、潔い店だ。皮と餡のバランスが良く一皿8個で380円! 二皿食べてしまった…

桑名三軒目は「大衆酒場 あかし屋」さんで 16:23

 そしてまだ満足できず、ふらふらと「大衆酒場 あかし屋」さんへ吸い込まれる(笑)
 厚揚げとハイボールで16時半にして昇天した(笑)…

「七里のわたしゆ」さんに沈没… 17:31

 ふらふらと揖斐川沿いに進む、調べておいた「七里のわたしゆ」さんへ。
 大正時代から創業100年以上を誇る老舗銭湯だが、最近リニューアルされたのか、すごく綺麗だ。
 サウナに水風呂完備で、安心して沈没できた(笑)  ちなみに屋号の由来は、東海道における唯一の海上路で、熱田宿と桑名宿とを結んだ「七里の渡し」による。さらに、ちなみに「七里の渡し」の名称は、海上の移動距離が7里であったことに由来する。
 車に戻り、爆睡… ようやく1日目終了。明日は起きられるのか…

参考タイム

11/9 椿大神社第3駐車場 8:408:50 椿大神社 8:559:00 愛宕社 9:0010:15 北の頭 10:1510:20 入道ヶ岳 10:3511:00 滝ヶ谷道分岐 11:0011:30 椿大神社 11:3011:40 椿大神社第3駐車場

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