大滝根山

大滝根山


【日 時】1994年3月19日(土)
【天 気】晴れ時々曇り
【メンバー】単独
【コースタイム】菅谷駅=TAXI=鬼五郎キャンプ場=1:00=大滝根山=0:25=ブナ平=0:15=鬼穴=0:10=仙石平=0:35=あぶくま洞【2:25】

【記録文】
 青森出張の機会があったので、帰りに山に登ることにする。前日は金木、黒石観光の後、盛岡の先輩の家に泊めてもらう。
 朝一の新幹線で郡山へ。磐越東線に乗り換えるが、菅谷まで行く適当な便が無かったので、午前中は三春の散策に過ごす。

11:50 菅谷駅に降り立つ。時間が無いので、泣く泣くタクシーに乗り込み、登山口へ向かう。(約2,300円) 当初の予定では鬼穴〜ブナ平経由のルートで行くつもりでおり、車からもその登山口を示す標識を確認でき、運転手にその旨を告げたのであるが、運転手いわく「この道は荒れていて、誰も通らない。この下のキャンプ場からのルートが一番良い。」ということなので、地元の人間の情報を信用し、鬼五郎のキャンプ場からのルートをとることにする。結果的にこの運ちゃんを信じた私はヒドい目に遭うが…
12:25 かなり立派なキャンプ場を後に、ピークを目指す。ルートはキャンプ場の案内板によれば、鬼五郎渓谷に添って進み、最後でピーク手前の主稜線に突き上げるというものであるが、単独で、しかもなんの下調べもせずに突っ込むことに、かなりの引っ掛かりを感じる。しかし、運ちゃんの言葉と、好天に引きずられるように、ズルズルと進んでしまう。今思うと何と無謀な事をしてしまったんだと反省する事しきりである。
12:40 本格的な登山道になる。うるさいくらいに標識があり、その点は心強いが、トレースが全く無いのが気になる。積雪はだいたい50cmぐらいか。ズボズボと何度もはまり、体力をかなり消耗する。
12:50 だんだん傾斜が急になってくる。マーカーも少なくなってきた。何度もルートをはずしては、戻るのを繰り返す。気ばかり焦るが、行程はあまりはかどらない。やがてルートは主稜へのつめの部分にかかる。
13:10 ガチガチに凍りついた急斜面を立木を頼りに登る。かなり上がったところから下を見下ろして急に怖くなる。しばらくはアイゼンをつけれるような場所もなさそうで、木にしがみついて必死に登る。鎖場も数箇所現れ、心の中は後悔の念でいっぱいになる。
13:20 何とか稜線に登りつき、ホッとする。滑落の危機は去ったが、今度は平坦で迷いやすい尾根に悩む。最後の最後で完全にルートを外してしまったが、立木ごしにピークの建築物が望めるので、不安はない。最後は強引に林の中を突破する。
13:25 ようやく待望のピークに到着。自衛隊の施設がある関係で、三角点は踏めないし、展望もほとんど無い。また、帰路のことを考えるとあまり落ち着く事もできなかった。


ピークにて ピークにて


13:35 すぐに下山を開始する。念のために当初予定していたコースを偵察してみると、なんとこれでもかと言う位のトレースがあり、思わず「騙された!」と叫んでしまう。ここからは先程の心配はどこやら、朗々と下る。気持ちの良い尾根道が、さっきタクシーから確認した登山口まで続いている。いったい、タクの運ちゃんの言ったことはなんだったんだろう。
14:15 登山口到着。仙石平をピストンし、大滝根山の山容を眺めてから、3kmほど先のあぶくま洞へ向かう。単調な林道歩きだが、展望が良いのが救い。


仙石平からの大滝根山 仙石平からの大滝根山


15:10 あぶくま洞到着。洞窟探勝の後、タクシーで神俣駅へ。(約1,070円) 郡山に戻り、ビジネスホテルにチェックイン。明日の八溝山に備え、早々に寝た。


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