生石ガ峰

生石ガ峰


もう廃線になった野上電鉄もう廃線になった野上電鉄


 前から生石ガ峰は狙っていたのですが、野上電鉄が今月一杯で廃線になると聞き、慌てて出かけることにした。
 京阪牧野駅を6時に出発し、JR海南駅には8時着。歩いてすぐの野上電鉄日方駅はすでに大勢の『その筋の人』がカメラと三脚をかかえてたむろしている。登山者は全く見当たらず、何だか肩身が狭い。
 ローカル線の風情いっぱいの2両編成の列車の旅を楽しむこと約30分で登山口駅に到着。大部分の人はそのまま折り返しで帰るらしく、駅舎から離れたのは私一人であった。

【日 程】平成6年3月27日(日)
【人 数】単独
【コース】野上電鉄登山口駅=0:40=小川宮=0:25=大観寺=0:45=笠石=0:10=生石ガ峰=0:15=生石神社=0:20=旧札立峠=0:45=小川宮【3:20】

【記録文】
 9:00 登山口駅を出発。すぐに貴志川を渡り、福井峠への小道に入る。峠までは深い森の中、峠を越えてからは明るい山村を縫うように進み、全く飽きない。
 9:40 小川宮着。近くの売店でビールを2本仕入れて、車道を大観寺目指し進む。高露橋のすぐ先で山道に入るが、すぐに大観寺に登りつく。
10:15 寺からはまた車道を進む。何度か分岐があるが、その都度標識が完備し、迷う事はない。不動辻でようやく車道と別れ静かな山道に入る。シュロが多く生え、いかにも南国という感じがする。竜王水でいったん林道を横切り、別荘地を過ぎれば、ようやく生石の平坦な稜線が望めるようになり、笠石へは、あと丸太階段をがんばるだけだ。
11:00 笠石到着。360°の大展望が広がる。特に奥高野の峰々が凄い迫力。早速湯を沸かし、展望を楽しみながらのビール&ラーメン。至福のひとときを過ごす。
11:50 カヤトの稜線をピークに向かう。さっきまであった薄雲も全く無くなり、まさにド快晴となる。快適な稜線漫歩を楽しむ。
12:00 一等三角点の埋まる生石ガ峰ピークに到着。奥高野のさらに上方に大峰の峰々が浮かぶ。思わずカヤトの原に寝そべって、山々を眺めるが、寝不足が祟り、ウトウトする。
ピークからの展望ピークからの展望
13:00 目が覚めれば、1時間経過していた。特に急ぐ理由は無いが、下山を開始する。
13:15 生石神社着。背後に岩壁がそびえる荘厳な社である。ここからは気持ちの良い雑木林の中を小川宮目指し、ひたすら下降する。途中の山村は梅が満開で、思わず立ち止まることもしばしば。
14:25 小川宮着。14:57発の有田バスで海南駅に出た。

 狙い通りの展望が満喫でき、会心の山行を楽しむ事ができました。


   

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