−デンジャラス岩峰かつ活火山で立入○止の難峰に突撃!−
山行概要
2019年8月25日(日) | |
渡島山地 | |
曇り時々晴れ | |
単独 | |
赤井川登山道六合目駐車場=0:20=銚子口分岐=0:30=馬の背=0:15=剣ヶ峰・砂原岳鞍部=0:25=剣ヶ峰=0:15=剣ヶ峰・砂原岳鞍部=0:15=馬の背=0:10=隅田盛=0:15=馬の背=0:25=赤井川登山道六合目駐車場【2:50】 |
記録文(写真はクリックで拡大)
登山道の開放期間は9時〜15時に限られているらしいが、既に何台か止まっており、けっこう入山者がいそうだ…
私も時間を無視して1時間前に出発(笑) すいません…
雨裂が続くダートを登っていく。
登るに連れ、背後には大沼が広がってきた。
本来ならここで行き止まりの馬の背に到達。ちょうどこの辺りでガスに巻かれる。これから目印の乏しい荒れ地の歩行となるので、これは厳しい…
しばらく逡巡していたが、何とかなるだろうと、通行禁止のロープをまたいで、火口原へ侵入… 良い子はマネしないでください(笑)
駒ヶ岳山頂(剣ヶ峰)へは、ここから直接北西方向に連なる岩稜沿いに進んだ方が近いのだが、ほとんどロッククライミングでかなり危険らしい。そこでヤマレコ等で投稿されていた、いったん北に火口原を進み、駒ヶ岳と砂原岳を繋ぐ稜線に出てから、南西方向にバックしながら剣ヶ峰を目指すことにした。こちらからの方が容易らしい。
踏み跡らしきものがあるので、何とか進んで行けるが、気を付けないと、東側に大きな亀裂(噴火口)が走っており、ここに近づき過ぎると非常に危険である。
江戸期までは休止していたが、寛永17年(1640年)に突如噴火し、対岸の有珠湾を襲った津波で700人以上が溺死したらしい。その後も断続的に噴火し、昭和17年の噴火では、中規模な水蒸気噴火からマグマ水蒸気噴火の後にさらに水蒸気噴火し、火口原に大規模な割れ目が生じた。
その後も平成に至るまで前触れなく何度も噴火し、その都度、入山禁止になる恐ろしい山なのである。
何とか方向を誤ることなく火口原を突破し、剣ヶ峰と砂原岳の鞍部に出た。
ガスが切れ、内浦湾(噴火湾)が垣間見れた。
いよいよここから岩稜歩きである。ガリー状の急斜面を一気に登っていく。
相変わらずガスのせいもあって、どこがルートなのか判然としないが、何とか登れそうな箇所を見つけては、高度を上げていく。
最後は、1箇所だけ、ヤバい箇所があり、なんとか岩頭に立つが、怖くて写真撮れず…
ここは、剣ヶ峰を落としたことで満足しよう。慎重に岩場を下り、火口原へ。
下りは、登り以上に方向が分かり辛く、気が付けば、大きく進行方向左手(北東方向)に逸れてしまい、火口の大きな亀裂に吸い込まれそうになったので、慌てて進路変更をかける。
それでも下るにつれ、前方が明るくなってきた。
視界が開けると、楽勝で馬の背に戻ってきた。
さらにガスが切れそうだったので、時間調整を兼ねて、馬の背から剣ヶ峰の反対側の南東方向に聳える、支峰の隅田盛に寄り道することに。
ところが、隅田盛方向へは大きな火口(雨裂?)が延びており、初め南西側の縁に沿って進み、途中で南東側の縁に乗り換えて、登るのだ。
隅田盛山頂へ。振り返ると、先ほど歩いた火口原に、大きな亀裂(火口)が走っているのが良く分かる。
山頂から東方を望む。太平洋のブルーが眩しい…
剣ヶ峰のガスもようやく取れそうになってきたので、馬の背に戻る。
ついに剣ヶ峰の全貌が見渡せた。
物凄い尖り具合で、登る前にこれが見えていたら、登っていたか(笑)…
この姿が生で拝めて、今山行の満足感は格段に上がった…
満足して下山を開始する。大沼を常に正面に見ながらの下山は爽快極まりない。
六合目駐車場の手前から振り返る剣ヶ峰。良く登りました。
無事駐車場に到着〜
参考タイム
8/25 | 赤井川登山道六合目駐車場 7:55 ⇒ 8:15 銚子口分岐 8:15 ⇒ 8:45 馬の背 8:50 ⇒ 9:05 剣ヶ峰・砂原岳鞍部9:05 ⇒ 9:30 剣ヶ峰 9:30 ⇒ 9:45 剣ヶ峰・砂原岳鞍部 9:45 ⇒ 10:00 馬の背 10:05 ⇒ 10:15 隅田盛 10:30 ⇒ 10:45 馬の背 10:55 ⇒ 11:20 赤井川登山道六合目駐車場 |
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