青海黒姫山

−昨日の毛勝山のダメージが色濃く残る中,なかなか手強い独立峰を攻略−

   

山行概要

日 程
2014年10月12日(日)
山 域
北アルプス
天 気
快晴
メンバー
Wヒロシ(I.ヒロシ、F.ヒロシ)
コースタイム
清水倉登山口=0:45=一本杉峠=0:50=金木平=1:15=青海黒姫山=1:05=金木平=0:40=一本杉峠=0:30=清水倉登山口【5:05】

記録文(写真はクリックで拡大)

 前日2時間ほどしか寝てないのと、激闘の毛勝山のダメージ、さらには心地よい酔いも相まって、工事現場に止めた車内で爆睡した私達。外が明るくなった6時頃に自然起床。
 そもそも毛勝山のダメージで全身バキバキなうえに、ステップワゴンの微妙なフルフラットシートのおかげで腰も痛い…
 しかし、外はド快晴である。台風19号のスピードが遅く、影響は明日以降になりそうだ。どれだけ疲労していようが、この好天を前にして、しかも、富山まで来てすごすごと撤退する我々ではない。無言でナビを糸魚川方面へセットする私。こうして青海黒姫山侵攻作戦が決定した。

 立山ICから北陸道に乗り、親不知ICへ。ほとんど海上を走ると言った感じのR8をさらに糸魚川方面へ。青海川を渡ったところで海岸線を離れ右折、石灰岩を採掘している電気化学工業鰍フ工場横を通過し、青海川を遡ること僅か5分ほどで、リサイクルセンターのある登山口に到着。海岸線から4キロほどしか離れていない山ならではである。とは言っても、周囲の景色はかなり山深さを感じさせ、海が至近にある感じは全くしない。

登山口から見上げる黒姫山(帰りの撮影) 14:32

 また見上げれば、黒姫山の西壁バッドレスが物凄い高度感・威圧感で聳えている。
 登山口には車2台ほどの駐車スペースがあるが、8時前の到着ということもあり、既に「つくば」と「神戸」ナンバーの車で満車だったので、リサイクルセンター前の空き地の隅に邪魔にならないよう駐車した。

予想外にゆるやかなスタート 8:22

 きしむ体のギクシャク歩きでスタート。昨日とは真逆のゆるやかな登りでスタート。拍子抜けである。植林帯の中に良く踏まれたトレイルが伸びる。しだいに自然林となり、
 傾斜もそれなりになってくるが、それでも昨日の毛勝山に比べれば雲泥の差である。

一本杉峠付近を進む 8:55

 一本杉峠からのサワグルミの自然林は、まだ紅葉には早かったが、新緑と見紛うばかりのライトグリーンが思わず息をのむほど素晴らしい。
 徐々に急な登行となり、金木平の手前は、ガレた急な斜面をトラヴァースするところもあり、路肩注意。水場のある金木平を過ぎると、廊下状の溝の登りとなり、泥濘に悩まされる。最後はかなりの急登となり、何とか突破すると、廃道となった鉱山からのルートが合流。

ついに頂稜へ! 紅葉が素晴らしい! 10:53

 さらに登り詰めると、一気に展望が開け、頂稜に飛び出す。目の前に極彩色の紅葉に彩られた黒姫山のピラミダルな山容がいきなり現れ、思わず歓声を上げる私達。
 ピークへ稜線を向かうが、今まで以上に石灰岩が露出しており、手が触れただけで切り傷を負うくらいにエッジが利いているので、要注意である。最悪、コケたら大怪我必至と思われたので、ピークまで超慎重に進んだのであった。

屋根が崩れた頂上の祠 12:00

 祠の立つ頂上にようやく到達。祠は今夏、落雷の直撃を受けたらしく、屋根が崩壊していた。

白馬方面の大観 11:11

 展望は今さらながら最高! 北アルプス方面が全開で、白馬から雪倉、朝日岳、そして10年前の夏に激闘を繰り広げた栂海新道の稜線が丸見えである。

海谷山塊、火打、焼山、雨飾山 11:11

 そして、海谷山塊から火打山、焼山、雨飾山、黒姫山、戸隠連峰と、頸城、北信の山々が素晴らしい。

海岸線が至近に 11:11

 そして、特筆すべきは、至近距離で見える海岸線。ここで昨日の毛勝山では購入を失念していたビールを保冷バックから取り出す私。いや〜これだから山(酒)を止められない。
 頭上から東方は気持ちの良い快晴だが、さすがに台風の影響か、西方は雲が広がり始めてきた。名残惜しいが下山開始。

下山開始 12:03

 それにしてもこの極彩色の尾根は最高である。

サワグルミの森 13:47

 急坂を慎重に下るが、この日は行程が短いこともあって、昨日のように下りで失速せず、順調に下降。
 あっという間に一本杉峠に到着。登りの時も感じたが、この辺りの爽やかな林の雰囲気は、派手さはないものの、秀逸です。
 ここからは傾斜も緩み、鼻歌交じりでの下山。自然が豊かに残っている山らしく、途中、猿の大群に囲まれたり、クマの巨大糞を発見した時は笑顔が消えたが、順調に登山口まで歩むことができた。

 近くに温泉は幾らでもあったと思うが、何故か我々はアホの一つ覚えのように、昨日も訪れた上市町の「アルプスの湯」へ。すっ かり常連気取りで温泉を堪能し、さっぱりした後は、これまたいつものように富山駅前へ向かい、この日は「うお清」さんへ。

今日も堕ちていく…@ 17:58

 地物の造り盛!

今日も堕ちていく…A 18:15

 ワタリガニの甲羅詰め!

今日も堕ちていく…B 18:15

 ゲンゲの天ぷら!

今日も堕ちていく…C 18:15

 ぶりカマ!

今日も堕ちていく…D 18:39

 あら汁でフィニッシュ!
 この日も富山の魚を満喫。すっかり酔っぱらった私は運転をI.ヒロシ氏に押しつけ、大満足で帰洛した。

参考タイム

10/12清水倉登山口 8:108:55 一本杉峠 9:009:50 金木平 9:5511:10 青海黒姫山 12:0013:05 金木平 13:1013:50 一本杉峠 13:5514:25 清水倉登山口

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