蠑螺ヶ岳から西方ヶ岳縦走

−敦賀半島の山々を縦走! 海と山の展望コラボに大満足−

   
  

山行概要

日 程
2014年9月20日(土)
山 域
敦賀半島
天 気
晴れ時々曇り
メンバー
単独
コースタイム
浦底バス手=0:55=延命水=0:35=蠑螺ヶ岳=0:25=カモシカ台=0:15=西方ヶ岳=0:20=オウム岩=0:10=銀命水=0:20=奥の院展望所=0:15=常宮バス停【3:15】

記録文(写真はクリックで拡大)

 剱岳日帰り登頂達成の余韻覚めやらぬ、翌週の休日。特に足の故障も無かったので、またもや山に向かう。
 天気予報では、南に行くほど悪いという予報だったので、一昨年の5月に悪天候で断念した西方ヶ岳をチョイス。西方ヶ岳より展望が良いとされる蠑螺ヶ岳も登りたかったが、車の回収が課題。常宮、浦底の両登山口間の車道約8キロを歩くという手もあったが、何だかなあ…
 更に調べてみると、敦賀市がコミュニティバスを運行しており、常宮から浦底に行く7時22分発のバスが運行しているようだ。これでプランニングは納得できる、美しいものとなり、枚方の実家で仮眠後、4時前には出発した。
 空いている時間帯なので、高速を使わず、湖西ルートの下道で敦賀へ。順調に走行し、敦賀市内のマクドナルドで朝食&時間調整を行い、常宮のバス停には7時前に無事到着。
 バス停のすぐ近くの常宮神社に駐車場もあったが、参拝客専用と書かれていたので、バス停近くの路肩が広がっている所に車を止めた。他に4台止まっていたが、私以外は朝釣りの人達だったようだ。

なぜか松本零士氏のキャラが… 7:18

 バス停に来ると、標識になぜか松本零士氏のキャラクターが。
 家に帰って調べてみると、かつて敦賀は日本でも有数の鉄道と港の街だったそうで、1999年の敦賀港開港100周年の記念事業として銀河鉄道999と宇宙戦艦ヤマトのモニュメントが駅前に設置されたそうで、その関連で、バス停にも使われているようです。しかし、松本零士氏は敦賀に縁もゆかりもないと思いますが…

原電の社員寮横を通過 7:52

 予定どおり7時22分発のバスに乗り込み、敦賀湾の海岸線を愛でながら、10分ほどで浦底へ。バス停の周囲に登山口を示す標識はなく、勘で北の方に少し進むと、蠑螺ヶ岳登山口の道標を発見。すぐ北側に敦賀原発がある関係で、原電の社員寮が建っていたが、その横を通り抜け、細い簡易舗装の道を詰めていくと、送電線鉄塔の巡視路と兼ねていると思われる、登山道入口となる。

敦賀湾が眼下に広がる 9:06

 良く整備された道が続く。蜘蛛の巣がうっとおしい位で、一気に高度を上げていく。この時期にしては、涼しく、空気もカラッとしており、海際のせいか、風も良く抜けるので、背後の敦賀湾がどんどん眼下に広がって行く。
 手前のピークに登りつくと、いったん、ゆるやかな地形となり、延命水と呼ばれる水場に到着。ここから山頂へはもうひと登り。しだいに巨石が目立つようになる。

蠑螺ヶ岳から白山、水島を望む 9:24

 最後の急登を突破すると、巨石の立つ蠑螺ヶ岳山頂。展望は期待通りで、真下の敦賀湾(特に水島の周囲のブルーが超美麗)は当然として、白山も意外な近さ捉えることができる。海際の山はやっぱりいいなあ。

縦走路の樹林帯 9:34

 西方ヶ岳へは1.8kmとのこと。しばらく草原状の日当たりの良い尾根を進む。展望が良いので楽しいが、ブッシュが少々うるさい。しばらくで再び樹林帯となり、気持ちの良い静かなトレールが続く。
 ゆるやかに下り、登り返すと、カモシカ台への分岐があり、せっかくなので、寄り道するが、ここで本日一番の展望に恵まれる。

カモシカ台からの展望@ 9:51

 カモシカ台西方の足下には、運転停止中の美浜原発が堂々とした姿を見せている。再稼働はいつの日か…

カモシカ台からの展望A 9:51

 蠑螺ヶ岳を振り返る。
 このカモシカ台は、蠑螺ヶ岳と西方ヶ岳のほぼ中間点にあり、それぞれが間近に眺められるのは当然として、敦賀湾、東北に白山、反対側の西方遥かには秀麗な青葉山と標高700m程度の小ピークとは思えない素晴らしさである。

カモシカ台からの展望B 9:55

 これから向かう西方ヶ岳が眼前に。
 主稜線に戻り、西方ヶ岳へ。ゆるやかに下った後、少しの登り返しで頂上へ。ピーク手前でようやく今日初めて他の登山者とすれ違う。こんなにいい山々なんですが、あまり人気ないんですかね。とりあえず、以降は、蜘蛛の巣の攻撃から逃れられるので、助かった。

西方ヶ岳頂上 10:13

 三角屋根の避難小屋が建つ西方ヶ岳頂上は、木々が生い茂り、展望はほぼ0。故に、蠑螺ヶ岳からの縦走にして良かった、西方ヶ岳のみだったら、満足感は20%もなかったと思われる。
 そのような状況の故、栄養ゼリーを取っただけで、すぐに下山開始。今までも登山道の整備状況は決して悪くなかったが、さらに良好となり、ダブルストックをフル活用し、快調に下る。

オウム岩の上にて 10:35

 かつて、こだまをよく返す岩として有名だったことから、名づけられたオウム岩を過ぎ、さらに僅かに清水がしみ出している銀命水を通過し、岩頭で展望良好の「奥の院展望所」に到着。

奥の院展望所にて 11:05

 常宮の集落がすぐ真下に見える。最後は、急なジグザグ道を一気に下り、簡易舗装の車道に出くわすと、林を抜け、常宮の集落に飛び出した。細い路地を通り抜けると常宮神社に帰着。

常宮神社 11:26

 神功皇后が、ここで皇子の応神天皇を安産したことから、地元では「お産のじょうぐうさん」と呼ばれ親しまれているらしい。
 また、大谷吉継が朝鮮の役で持ち帰った「朝鮮鐘」(国宝)が、奉納されていることでも有名である。

 さあ、いつものようにお風呂だが、有名なトンネル温泉は前に入っているので、この日は市中心部にあるスーパー銭湯の「越の湯」さんで汗を流し、いつものように日本海さかな街で魚を買い込んでから、枚方の実家に戻った。今晩はぶりしゃぶだ!

参考タイム

9/20浦底バス停 7:508:45 延命水 8:459:20 蠑螺ヶ岳 9:259:50 カモシカ台 9:5510:10 西方ヶ岳 10:1510:35 オウム岩 10:3510:45 銀命水 10:4511:05 奥の院展望所 11:0511:20 常宮バス停

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