−新雪と紅葉の「山と渓谷」を満喫−
山行概要
2002年11月10日(日) | |
鬼ヶ城山系 | |
曇り後晴れ | |
2人 | |
万年橋=1:20=御祝山=0:50=三本杭=0:10=熊のコル=0:35=奥千畳=0:40=雪輪ノ滝=0:20=万年橋【3:55】 |
記録文
6時半に起床。外は爽やかに晴れ渡っている。伊勢エビの味噌汁付きの朝ごはんを腹いっぱい喰ってから、7時半に宿を出発。昨日の夕景もそうだったが、早朝の半島の景色もまた素晴らしい。できればここでゆっくりしたかったが、名山マニアである以上、そうもいかぬ。御荘からR56を北上し、宇和島からR320で広見へ。ここで昨日の経路に合流し、同じ道のりを滑床渓谷まで入る。終点の万年橋周辺の駐車場に車を停める。周囲はおしゃれな森の国ホテルが建ち、紅葉が美しい園地も整備され、なかなか雰囲気の良いところである。
時間もないので、すぐに出発。登山口は橋のすぐ近く。鬱蒼とした林の中を登っていく。この辺りはまだ寒気が抜けきらないのか、どんよりと曇っており、故に林の中も薄暗い。急に頭上が明るくなったと思ったら、林道に飛び出す。少し左手に再び登山道が続いている。けっこうな急登が続く。標高800m位から雪がちらほらと現れ、900mを超えると完全に雪を踏みしめての登りとなる。
御祝山は三角点がなければ、通り過ぎてしまいそうなピーク。軽く一息入れただけですぐに歩行を再開。
御祝山から横ノ森をつなぐなだらかな尾根の雰囲気は最高。ブナやヒメシャラの林に一面の新雪が彩りを添える。
横ノ森直下までくると、木々が疎らになり、目指す三本杭がどっしりとした姿を見せている。滑床渓谷への下山路になる鞍部からピークを往復。
まだすっきりとはしないものの、ピークからは鬼ヶ城山系の山並みや、宇和海、昨日登った篠山もはっきりと見渡せる。
昨日の篠山と同様、ここもピークは強風が吹き荒れていたので、やむなく下山。先ほどの鞍部まで下って、西側の熊のコルへ下る。この辺りの木々はまだ紅葉が残っていて、新雪とのコントラストが美しすぎる。熊のコルから北の滑床渓谷側へ下る。
この道は、降雪後、まだ誰も歩いていないようだ。誰も踏んでいない純白の雪面をキュッ、キュッと踏みしめる。登山道は二ノ俣の少し上部をへつるように付けられている。岩が多く、普段なら問題ないのだろうが、この日は雪が覆っているので、岩と岩の間に足を突っ込みそうで、少々怖かった。それにこちらは北側のせいか、登りのコースより雪は多く、標高700m近くまで残っており、ルートファインディングに少々苦労する。
雪が完全に消えると、苔むした岩が敷き詰められた本来のコースが現れた。なかなか渋い光景である。本流の大きな沢音がしだいに近づく。本流に滑滝をかける支流を木組みの橋で渡ると、やっと本流に降り立つ。ここが滑床渓谷最深部の奥千畳。
名の通り流れは大岩の上を滑り落ちていた。
ここからはほとんど遊歩道と言ってよい整備されたルートが右岸沿いに続く。途中、見どころも多く、何度も立ち止まってはデジカメ撮影に勤しむ。最大の見所である雪輪ノ滝には展望台もあり、ここからはほぼ全貌が望める。
どこにでもあるような滝と違い、磨きぬかれた岩の斜面を静かに水が滑り落ちてゆく。私は結構感動してしまった。やはり三本杭の魅力は滑床渓谷とセットで語られるべきだろう。回遊コースにしてよかった。
遊歩道はずっとこんな景色が続く。
雪輪ノ滝から下は観光客でごった返していた。足早に万年橋に戻る。駐車場で他の車のルーフにサルが我が物顔で座っているのを撮影して喜んでいたら、自分の車にもサルの手や足の型が一杯付いており、がっくり。
帰りはごったがえす車で離合に苦労しながら、何とか松丸駅前のまつの温泉に立ち寄る。風呂は2階部分にあり、周囲ののどかな景色を眺めながらの露天樽風呂は最高だった。
さあ、京都まで長い道のりが待っている。宇和町付近で予定外の渋滞に巻き込まれたりしたが、後は順調でほぼ6時間で京都まで帰ることができた。
南予地方は景色がやわらかく、魚も旨いし、なかなか良いところですね。かなり気に入ってしまいました。でも、京都からは遠すぎる。最低でも3日間は必要だったかな。
参考タイム
11/10 | 西海町中泊(民宿大下) 07:30 ⇒ 09:00 万年橋 09:15 ⇒ 09:45 林道 09:45 ⇒ 10:35 御祝山 10:40 ⇒ 11:30 三本杭 11:45 ⇒ 11:55 熊のコル 12:00 ⇒ 12:35 奥千畳 12:45 ⇒ 13:25 雪輪ノ滝 13:25 ⇒ 13:45 万年橋 13:50 ⇒ 14:15 まつの温泉 15:00 ⇒ 21:00 京都市内(中京区) |
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