−横川の諸堂を巡る半日ハイク−
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山行概要
2004年2月21日(土) | |
京都東山 | |
晴れ | |
単独 | |
JR雄琴駅=0:40=元三大師道石標=0:50=元三大師堂=0:05=横川中堂=0:30=三石岳=0:40=八王子山=0:10=日吉大社=0:15=JR比叡山坂本駅【3:10】 |
記録文
この前の上醍醐に引き続き、休日出勤の半日を利用した近場のお手軽登山。今回は比叡の山並みに向かう。
JR雄琴駅から西へとひたすら坂道を進む。新興住宅地である仰木の里の整然とした街並みをぬけ、さらに進むと奥比叡ドライブウェイへ向かう車道と別れ、上仰木の集落内へ。分岐には仰木峠へと記した昔からの道標が立っていた。
上仰木の細い路地を抜けると、辺りは耕作地が広がり、目の前にはこれからたどる比叡の山並みが立ちはだかっている。背後には琵琶湖が広がっているはずだが、まだ朝早いせいか、眩しい光に包まれていた。
元三大師道の石標が立っている三叉路で仰木峠へのルートを右に分け、墓地を通り抜けるとドライブウェイをトンネルでくぐり、以降、本格的な山道となる。
結構な急登をこなしていくと、ドライブウェイの展望園地に出た。ここからダートの車道に入り、雪も残る北斜面の暗い杉林の中を進む。工事中の定光院を抜け、コンクリートの階段を登っていくと、修行道場の行院が現れ、その少し先が元三大師堂(四季講堂)である。
元三大師の住坊、定心坊のあったところ。元三大師はわが国のおみくじの生みの親であり、ここがおみくじ発祥の寺とされているらしい。
雪が残る境内は、何とも言えない張り詰めた緊張感がある。
参拝の後、ここから5分ほどで、横川中堂。延暦寺の中心からは外れているので、今回が初めて。ドライブウェイで歩かずに来ることもできたが、まずは歩いて訪れることができてよかった。まだ時間が早いのか、参拝客は私一人。静寂が支配するお堂の中、心行くまで本尊の聖観世音菩薩に眺め入った。
横川中堂からは5分もかからない。藤原兼家が元三大師のために建立した寺。
林道を南へ。滋賀医大の献体供養塔の先で三叉路となり、三石岳へは、稜線に沿って進む、上向きの林道を進む。何の面白みのない車道を黙々と進むと最後は広場のような所に突き当たり、適当に高みを目指して踏み跡を拾うと、すぐに三角点にたどり着いた。
雑木に囲まれて、展望は全くないので、いつものようにとっとと下山。さっきの三叉路へと戻る。
林道は東山腹を巻きながら、どんどん下っていく。ひとしきり下ってから、やっと山道となり、意外なほど濃い雑木林の中をゆるやかな登り下りを重ねていく。
目の前が不意に明るくなり、「こんな山上に」と一瞬疑うほどの立派な社殿が姿を現した。ここが八王子山頂の日吉大社摂社で、坂本市街の眺めが良好。ここまで、体力的にそう厳しいコースではないと思うが、体力は悲しいほどに暴落しているので、すっかり消耗してしまった。ゆえに、石段に腰をどっかりと落として、なかなか次の行動に移れない。
すっかり、汗もひき、寒くてどうしようもなくなってきたので、やっと重い腰を上げる。降りてから気がついたが、この八王子山は坂本から見上げた姿が小さいながらもとても急峻で、転がり落ちそうな急坂を既に膝ガクガクになった危うい状況で何とか日吉神社の境内へ。
降り立った所は東本宮で厳かな雰囲気に満ちている。非常に残念ではあるが、今日はこれから仕事に行かねばならないので、坂本の町並み歩きも含めて、断腸の思いで帰路につかざるを得なかった。
せっかくのポカポカ陽気の中、石組みが美しい坂本の町並みを泣きながら通過し、JR比叡山坂本駅まで出た。
参考タイム
2/21 | JR雄琴駅 8:40 ⇒ 9:20 元三大師道石標 9:25 ⇒ 10:15 元三大師堂 10:25 ⇒ 10:30 横川中堂 10:40 ⇒ 11:10 三石岳 11:10 ⇒ 11:50 八王子山 11:55 ⇒ 12:05 日吉大社 12:05 ⇒ 12:20 JR比叡山坂本駅 |
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