笹ガ岳・猪背山

笹ガ岳・猪背山


西登山口から仰ぐ笹ガ岳 西登山口から仰ぐ笹ガ岳


【日 程】1998年2月22日(日)
【山 域】信楽高原
【メンバー】男2人
【天 気】快晴
【コース】
 笹ガ岳西登山口=0:45=笹ガ岳=0:20=東登山口=0:05=西登山口【1:10】
 富川会館=1:10=猪背山=0:45=富川会館【1:55】
【記録文】
 3月末に予定している六甲全山縦走のトレーニング山行としてダブル登山を敢行する。
 京都市内を5時に出発。R1・422・307・再び422と快調に飛ばし、6時過ぎに笹ガ岳の西登山口に到着。朝靄の中に笹ガ岳が雄大に浮かぶ。
 標識に従い、国道から別れる車道を進む。すぐに資材置き場が現れ、一瞬戸惑うが、古い標識があり、登山道へ導かれる。下から眺めたとおり、すぐに急登となる。アキレス腱が伸びきり、靴が脱げそうになるほどの急傾斜。稜線に登りつくまで、急峻な鉄砲登りが続くので、じっくり登るのが肝要である。ハイピッチで登った我々は心臓が破裂するかと思った。
 何とか稜線に登りつくと、後はゆるやかな尾根歩きとなり、すぐに山頂に着く。三角点があるだけの静かなピーク。木立の間から登山口の辺りが見下ろせるが、1時間弱で登ったとは思えないほどの高度感がある。ピークから南東に踏跡が伸びており、寺院跡があるとガイドに書いてあったので、我々も向かうことにする。特に遺構などはないが、巨石が点在し、周囲の笹の下生えの雑木林と相俟って落ち着いた雰囲気に溢れていた。
 汗で濡れたザックが凍り付くほどの寒さで、居たたまれないようになり、とっとと下山を開始。東登山口への下降路をとる。これが登りのルート以上の急降下で、思わず前につんのめりそうだ。しかもわずかに凍り付いているので、2人共へっぴり腰での下山となる。これも急坂のせいか、あっという間に国道に降り立った。わずか1時間余りの行程だったが、足の筋肉はパンパンに張ってしまった。

 車に乗り込み、元来た道を戻り、脇出バス停へ。富川会館に車を置かせてもらい、今度は猪背山に向かう。ルートは会館のすぐ裏手から始まっているが、道標全く無く、薮が濃い。まあ良く分からなくても、尾根を目指して薮を突っ切れば尾根通しのルートが現れる。
 なおも薮がちのルートを進む。といってもうるさいほどの薮では無く、近畿の低山には珍しく、ほとんど自然林に覆われているため、苦にはならない。 途中、伐採された見通しの利く箇所がある他はずっと樹林の中の登行が続く。久し振りの濃密な森林浴を満喫しながらなおも進むと、急に道がV字に折れ曲がる肩のような地形に出た。ピークはここからすぐ。ここも三角点だけがひっそりと佇んでいた。
 少し休んだだけで、往路を戻る。同じコースを歩いているのだが、行きと帰りとでは印象が全く違い、枝道が多いのもあって、何度かルートを外しかける。まあ、要所に赤テープが付けられているので、迷うとまではいかないが、なかなか侮りがたいコースである。
 1ピッチで富川会館に帰着。山では展望がほとんどなかったので気付かなかったが、今日は本当にいい天気になった。近くの富川磨崖仏を訪れ、さらに南郷温泉にも立ち寄り(入浴料700円)、さっぱりして帰宅した。


【タイム】
 06:20    笹ガ岳西登山口
 07:15-07:45 笹ガ岳
 08:05    東登山口
 08:10    西登山口

 08:45    富川会館
 09:55-10:10 猪背山
 10:55    富川会館


      

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