彦根城着見台から佐和山(右)、弁天山を望む
日 程 | 2002年1月30日(水) |
山 域 | 彦根近郊 |
メンバー | 単独 |
天 気 | 曇り時々雪 |
コースタイム | JR彦根駅=0:25=龍譚寺=0:05=大洞弁財天(長寿院)=0:10=弁天山=0:15=佐和山=0:15=国道出合=0:30=彦根城=0:20=JR彦根駅【2:00】 |
半日ほどフリーな時間がなんとか取れた。ようやく2002年の初歩きである。と言っても今回のコースは彦根の裏山歩きであり、山登りというよりは史跡巡りといった感じである。
新快速で京都から彦根へ。京都では青空も見えていたが、ここ彦根では鉛色の空は当然として、日陰には雪も残っている。電車を降りるとムチャ寒い。やはり京都とは気候がぜんぜん違う。
橋上駅の彦根駅からは目指す佐和山はすぐ目の前に見える。まずは北側の赤い跨線橋を目指して市街を進む。「分県登山ガイド」ではこの橋を渡ると記載されており、私も渡ったが、実際は地下道をくぐった方が効率的。
龍譚寺方丈南庭
近江鉄道に沿って進むが、すぐに佐和山をトンネルで抜ける線路と別れ、西麓を昇り降りしながら住宅街を進む。すると清涼寺への道標が現れ、右折するとすぐ清涼寺が現れ、その奥には龍譚寺、そして井伊神社が並ぶように建っている。龍譚寺に寄り道し、枯山水や池泉回遊式の庭園群を観賞する。登山口となる大洞弁財天へは車道の急坂が続いている。本堂、礼堂など彩色されており、なかなかきらびやかな印象の寺である。また、楼門から下は急傾斜の石段が東海道線に向かって下っており、彦根城が正面に見て取れた。
大洞弁財天楼門からはるか彦根城を望む
大洞弁財天奥ノ院
登山道入口
弁財天の奥ノ院から東山ハイキングコースの標識に従い、山道に入る。市街に近いのでもっと幅広の道を想像していたが、ひと一人がやっと通れるほどの幅で雑木林に囲まれたなかなか雰囲気の良い道である。稜線沿いに少し登ると弁天山の標識がある小ピークに着く。ここからも忠実に稜線を南下していく。一度峠に下り、龍譚寺や鳥居本への分岐を分けると、すぐの登りで塩硝櫓跡という北から東側の展望が開けるところがある。ここから見下ろす鳥居本辺りの光景は正に雪国。モノトーンの世界が広がっており、反対側の彦根市街との違いに驚く。東北方面には伊吹山の真っ白な山体が裾の辺りだけ見ることができる。やはり相当に目立つ山だ。
佐和山山頂直下、雪の残る竹林を進む
佐和山山頂
櫓跡からは竹林を過ぎれば佐和山の本丸は近い。広場になっており、ベンチも置かれている。さあ、ゆっくり展望を楽しもうと思い、琵琶湖方面をぼーっと眺めていたら、背の低い雪雲が急に向かってきたかと思うと、すぐに視界は閉ざされ、雪が降り出した。これはたまらんと雨具を羽織ながらあわてて下り始める。今度は南側へ下る。最初は岩混じりでかなりの急降下が続く。道がゆるやかになるとR8の出合は近い。
佐和山遊園のニセ金閣?
続いてニセ彦根城?
林が途切れ、視界が国道方面へ開けると国道を挟んだ正面に金閣寺そっくりの建物が目に入ってきた。その隣には彦根城の天主を模したものも見える。これが有名?な「佐和山遊園」である。今回彦根を訪れるに当たって、ネットでいろいろと検索していたら、この不思議な場所を紹介するページに行き当たったので、予備知識はあったが、先入観があってもこの光景は「???」である。何のために建てられたのか… ちなみに現在は閉鎖中である。
気を取り直して彦根城へ
天秤櫓
気を取り直して、駅に戻る。国道出合からスロープを下ると、先ほどの赤い跨線橋に向かう道に出るので、後はこれを進むだけ。駅前に出てからは、もう1つの目的地、彦根城に向かう。城まで駅から一本道が延びている。国宝級の天主を持つ城で唯一訪れてなかった城で、京都から中途半端に近いせいか今まで後回しにしてきた名城をゆっくりと堪能し、玄宮園経由で駅まで戻ってきた。
玄宮園からの彦根城
短い時間だったが、なかなか濃いひとときを過ごせた小旅行だった。
参考タイム
11:45 | JR彦根駅 |
12:10-12:25 | 龍譚寺 |
12:30-12:35 | 大洞弁財天(長寿院) |
12:45 | 弁天山 |
13:00-13:05 | 佐和山 |
13:20 | 国道出合 |
13:50-14:40 | 彦根城 |
15:20 | JR彦根駅 |