御岳(トカラ列島諏訪之瀬島)

御岳(トカラ列島諏訪之瀬島)



日 程1990年3月9日(金)
山 域トカラ列島諏訪之瀬島
メンバー男3人、女1人
天 気晴れ
コースタイム諏訪之瀬島集落=0:55=トンガマ=0:40=御岳=0:40=トンガマ=0:40=諏訪之瀬島集落【2:55】

 集落を昼食後に出発。ここも中之島と同様、標識など何も無い。目指す御岳は正面にどっしりとした佇まいを見せている。この山は日本でも有数の活火山で、月いち位で噴火するので、不安だったが、今日はほとんど煙は上がっていない。
 適当に山の方向を目指して進む。肉牛を放牧している放牧地(ホンマにほったらかしです)の有刺鉄線に沿って進むが、ここの牛は無茶苦茶気性が荒く、我々の姿を見つけると、次々と柵に体当たりしてくる。飛び出してくるんちゃうかと思い、めっちゃ怖い。


牧草地を突破、尾根へ 牧草地を突破、尾根へ


 なんとか放牧地を突破すると、草木ほとんど生えぬ溶岩の赤茶けた尾根に上がり、以降、忠実にこの裸尾根を登る。どんどん背後の景色が小さくなっていく。


裸尾根を登る 裸尾根を登る


 途中の小ピークには「トンガマ」という標識がぽつんと立っていた。どういう意味だろう? 阿蘇の高岳の仙酔尾根のようなすっきりとした岩尾根のため、ペースは上がり、予想よりもはるかに早く火口壁の一角に到達。


火口壁の向こうに現れた北側の光景 火口壁の向こうに現れた北側の光景


火口壁にて 火口壁にて


極上の景色に浮かれた私、彼方には中之島の姿も… 極上の景色に浮かれた私、彼方には中之島の姿も…


 中之島の時も感激したが、正直こちらの方がもっとぶったまげた。集落側(南)から見上げる御岳は割と綺麗な成層火山型をしているが、山の北側は爆裂火口のように、各地で崩壊し、恐ろしい景色になっている。見下ろす火口の底は深すぎて良く分からない位。とにかくこれだけスケールの大きな景色にはこれまで出会ったことがない。多分この山が本州にあったら、おそらく登山禁止でしょう…


満ち足りて下山 満ち足りて下山


 島を訪れて早々に凄まじい景色を見せてもらいました。諏訪之瀬島はスゴイです。


      

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